エカワ珈琲店のブログ

エカワ珈琲店のコーヒー情報専門サイト

コーヒー豆の焙煎

コーヒーの苦味って、実は奥が深い!

コーヒーの味は単なる「苦さ」だけでなく、酸味や甘味、渋みが複雑に絡み合って独特の風味を作り出しています。 中煎りと深煎りでは苦味の成分が異なり、最近の研究では苦味は強さだけでなく、後味の爽やかさも美味しさのポイントとされています。 甘味や酸…

コーヒー豆焙煎中に発生する、メイラード反応、ストレッカー分解、カラメル化反応

コーヒー豆の焙煎中には、豆の色が黄色から濃い茶色に変わる非酵素的褐変反応が起こります。 これは主にメイラード反応とカラメル化反応によるもので、焙煎時の香りはこれらに加えストレッカー分解も関係しているとエカワ珈琲店は考えています。 (1) 褐変現…

エクセルでローストカーブ図を作成する方法

「コーヒー豆焙煎プロファイル」とローストカーブ図は同じものではありません。 エカワ珈琲店では、プロファイルは焙煎の設計図、ローストカーブ図は技術的な操作過程の図表だと考えています。 (1)リアルタイムでローストカーブ図を見ながら 最新のコーヒー…

コーヒー豆焙煎のエクササイズ

エカワ珈琲店は、74歳の男性が妻の介護をしながら一人で営む小さな自家焙煎コーヒー豆小売専門店です。 バッチサイズ5kgの小型ドラム式焙煎機で焙煎し、銘柄ごとに基本の焙煎方法(マスタープロファイル)を作成しています。 各ロットごとにマスタープロフ…

焙煎コーヒー豆の焙煎度(煎り具合)

コーヒー豆の「焙煎度」とは、豆の煎り具合のことで、主に「浅煎り」「中煎り」「深煎り」の3種類があります。 浅煎りは酸味が強く甘みや香りも感じられ、中煎りは苦みがありコーヒーらしい味わい、深煎りは焙煎による独特の香りと味が特徴です。 焙煎度は…

コーヒー豆の焙煎について | コーヒーロースティング

選別・精製・ラベル分類された生豆は、焙煎により一般的な焙煎豆(レギュラーコーヒーまたは自家焙煎のクラフトコーヒー)となります。生豆のまま小売されることは稀です。 焙煎は生豆を物理・化学的に変化させ、味や香りの基礎を作ります。 焙煎が進むと水…

エカワ珈琲店のコーヒー豆の自家焙煎体験談

コーヒーは多くの人に愛される一方、科学や職人技の融合で焙煎される商品です。 エカワ珈琲店は、大量生産のレギュラーコーヒーと小規模生産のクラフトコーヒーを異なる商品だと考えています。 (1)コーヒー豆の焙煎とは コーヒー豆の焙煎は、生豆を高温にさ…

コーヒー豆の構造とその構造(特に細胞構造)がコーヒー豆焙煎に与える影響 コーヒー豆の構造と焙煎への影響

コーヒー豆焙煎中に発生する化学反応の大半は、コーヒー豆組織を形成している個々の細胞内で発生して、個々の細胞内で完結していると思っています。 ですから、コーヒー豆の細胞構造は、焙煎時の化学反応や物理変化に深く関わっていて、コーヒーの風味形成に…

コーヒー豆の細胞構造と焙煎の秘密

コーヒー豆の焙煎中に発生する化学反応ですが、ただ化学反応だけが発生しているのではなくて、物理的変化の発生と並行して化学反応が発生しているとエカワ珈琲店は考えています。

経験と知識の積み重ね:コーヒー豆焙煎の必須条件

コーヒー豆の焙煎に必要なのは才能ではなくて、経験(鍛錬)だとAI (copilot)が語っています。エカワ珈琲店の爺さんも、これまでの30数年の経験から、それはそうだろうと思います。

コーヒー豆焙煎中のメイラード反応と水分活性の関係

基本的にメイラード反応は成分間反応ですから、反応に関係する成分濃度の影響を受けているのだと思います。ですから、メイラード反応に伴う褐変(非酵素的褐変)の度合は、反応に関係する成分の量によって変化するのだと思います。

焙煎プロファイルの基礎は、時間と温度と空気の流れ

焙煎プロファイルの基礎は、「時間」・「温度」・「空気の流れ」の3つだと、エカワ珈琲店は考えています。 コーヒー豆に熱を与えて、焙煎中のコーヒー豆が、どれだけの時間でどれだけの温度まで上昇するのか、ある温度からある温度まで上昇するのにどれくら…

上昇率 | RoR、Rate of Rise とエカワ珈琲店

焙煎プロファイル(ロースティングプロファイル)という用語に出会ったのは2000年代の終り頃で、ローストカーブ図(コーヒー豆焙煎曲線図)の存在を知ったのは2010年代の初めころだったと記憶していまいす。 そして、 RoR(上昇率、Rate of Rise )という…

ローストカーブ図とエカワ珈琲店

ローストカーブ図は、食品加工や調理で使われているクッキング曲線のコーヒー豆焙煎版だと理解しています。 コーヒー豆自家焙煎店のコーヒー豆焙煎は、コーヒー生豆を小型コーヒー豆焙煎機を使って加熱するクッキング操作ですから、ローストカーブ図はS字型…

スペシャルティーコーヒー豆の焙煎方法

業務用コーヒー豆焙煎機のコーヒー豆焙煎処理能力やコーヒー豆を焙煎する技術は、20世紀の100年間で目覚ましい進歩を遂げて来ました。 特に、デジタルでコーヒー豆を焙煎処理する大型焙煎機の機能は、目覚ましい進歩を遂げたと言われています。 大型焙…

コーヒー豆焙煎の進化:焙煎プロファイルとは

エカワ珈琲店が、小型業務用ドラムロースター(バッチサイズ5kg)を使ってコーヒー豆を自家焙煎するようになって大体30数年が経過しています。 コーヒー豆の自家焙煎を開始した頃、コーヒー豆焙煎の指標とされていたのは、コーヒー豆表面の色で煎り具合を判…

コーヒー豆焙煎の熱伝達、伝導伝熱、対流伝熱、放射伝熱

伝熱とは、系内に温度差が存在していると、温度の高いところから、温度の低いところへと熱が移動して等しい温度になろうとする現象だとエカワ珈琲店は理解しています。 伝熱は、温度差や温度勾配が存在すると熱移動が起きる現象で、伝導伝熱、対流伝熱、放射…

L値と焙煎度(煎り具合)の関係

焙煎度(煎り具合)は、火力と時間に基づく焙煎工程の豆の色づきで決める(珈琲を科学する/伊藤博、時事通信社)とされています。しかし、焙煎度に対する色や味なとの感覚的判断には個人差があって、色や味から統一的な焙煎度を判断するのには無理があると考え…

コーヒー生豆から焙煎までの秘密、コーヒー豆焙煎プロセスの基礎知識

コーヒーの果実が収穫される場所や栽培方法、その果実から商品としてのコーヒー生豆を作る精製方法は、1杯の(淹れた)コーヒーの品質や風味に影響を与えています。 コーヒー果実栽培者の知識や技術、栽培に費やす労力、コーヒー果実からコーヒー豆(生豆)を取…

膨化(パフィング)とは

食品の内部に閉じ込められている気体の体積が増加する現象、あるいは、食品内部で気体が発生することで、その食品が膨らむ現象を膨化(パフィング)と表現しているのだと思います。

コーヒー豆の焙煎と2つの化学物質「アクリルアミド」と「メチルフラン」の関係

コーヒー豆(生豆)を焙煎すると、人の健康に悪い影響を与えるかもしれない化学物質が、二つ発生すると言われています。 一つはアクリルアミドという物質で、もう一つはメチルフランという物質です。 この2つの化学物質は、人の健康に悪い影響を与えるかもし…

焙煎コーヒー豆の煎り具合 浅煎りから深煎りまで、焙煎コーヒー豆の焙煎度について

焙煎の程度、煎り具合を焙煎度と呼んでいて、焙煎コーヒー豆の焙煎度は、カップコーヒーの香味を決定する重要な要因の1つになっています。 コーヒー豆焙煎工程においては、コーヒー豆の組織は、ほとんど秒単位で変化しています。 コーヒー生豆の種類や特徴…

コーヒー豆焙煎のツール、ROR(上昇率、Rate of Rise)

上昇率(RoR、Rate of Rise) は、コーヒー豆焙煎温度の1分間当たりの上昇スピードで、焙煎プロセスにおける任意の時点で1分間にどれだけコーヒー豆焙煎温度が上昇するかの数値(無次元数)だと理解しています。 上昇率(RoR、Rate of Rise)は、焙煎中のコーヒ…

小ロットのコーヒー豆を1回・1回バッチ焙煎するスモールバッチ焙煎 | コーヒー豆自家焙煎店の特徴

焙煎コーヒー豆の大量生産は、熱風式や流動床式の中型・大型コーヒー豆焙煎機の専売特許です。 半熱風や直火式の小型ドラム式業務用コーヒー豆焙煎機で、焙煎コーヒー豆を大量生産するのは、年老いた珈琲豆焙煎屋のこれまでの経験から絶対に無理だと思ってい…

コーヒー豆の自家焙煎を学ぶ旅、それは終わりの無い旅。

コーヒー豆自家焙煎の世界に入って行くと、「コーヒー豆の焙煎は奥が深い」という言葉を、度々聞くことになります。 最初、何故「コーヒー豆の焙煎が奥が深い」のか、ほとんど理解できないと思います。 コーヒー豆自家焙煎歴31年の年老いた珈琲豆焙煎屋(エ…

【コーヒー生豆の化学成分】炭水化物(糖質)

炭水化物(糖質)は、植物の光合成によって合成される有機化合物だと考えられています。 他のすべての生体物質の炭素源・エネルギー源で、タンパク質・脂質とともに三大栄養素の一つとされています。 コーヒー生豆に含まれている炭水化物(糖質)は、遊離糖と多…

お米を炊くのは「初めチョロチョロ、中パッパ、ジュウジュウ吹いたら火を引いて」、コーヒー豆の焙煎は「初めチョロチョロ、中パッパ、パチパチ鳴ったら徐々にチョロチョロ」

お米を炊くときの火加減、その基本は、「初めチョロチョロ、中パッパ、ジュウジュウ吹いたら火を引いて」だと言われています。 年老いた珈琲豆焙煎屋がコーヒー豆を自家焙煎する時の加熱ですが、これまでの経験から、その基本は、「初めチョロチョロ、中パッ…

コーヒー豆焙煎に影響を与えているガラス転移という現象について

コーヒー豆焙煎プロセスで、ガラス転移という現象が大きな役割を演じていると年老いた珈琲豆焙煎屋は考えています。 どのように考えているか、簡単にまとめています。

コーヒー生豆の水分、含水率(水分含量)と水分活性

コーヒー豆(生豆)に含まれている水分は、コーヒー豆(生豆)の保管に影響を与えているとされていますが、コーヒー豆の焙煎にも大きな影響を与えていると考えています。 含まれている水分というコーヒー豆の物性が、コーヒー豆焙煎プロセスの全てのステージで大…

年老いた珈琲豆焙煎屋のコーヒー豆焙煎教室(3)

乾燥して硬くなっている緑色のコーヒー生豆を、こげ茶色で指で力押しすれば砕ける焙煎コーヒー豆に品質変換させる加熱調理(クッキング)作業が、コーヒー豆の焙煎だと年老いた珈琲豆焙煎屋は理解しています。 クッキングによる食品の品質変換ですから、その出…