スペシャルティーコーヒー豆の焙煎には、一般的にバッチサイズ(コーヒー豆焙煎容量)1キロクラムから10キログラムくらいの小型業務用コーヒー豆焙煎機を使うのが基本になっていると思っています。
そのタイプのコーヒー豆焙煎機ですが、最新式のほとんどの機種には、コーヒー豆を焙煎しながらローストカーブ図を作成して行くソフトウェアーが附属しているか、簡単に取り付けられるようになっているようです。
ちなみに、ローストカーブ図とコーヒー豆焙煎プロファイルは同義語では無くて、前者は、コーヒー豆焙煎プロセスの技術操作を反映している曲線図で、後者はコーヒー豆焙煎プロセスの設計書だと筆者(年老いた珈琲豆焙煎屋)は理解しています。
目次
最新式のコーヒー豆焙煎機
スペシャルティーコーヒー豆の焙煎に使われる最新式のコーヒー豆焙煎機には、コーヒー豆焙煎中の技術操作過程をリアルタイムでパソコンのディスプレイ画面に表示するソフトウェアーが附属しているようです。
焙煎人(ばいせんびと)は、そのディスプレイ画面に表示されるローストカーブ図を観察しながら、コーヒー豆を焙煎するのが最近の流行となっているようです。
古いコーヒー豆焙煎機でも
筆者(年老いた珈琲豆焙煎屋)愛用の小型業務用コーヒー豆焙煎機は、御年32歳のアナログ焙煎機ですから、最新のデジタル技術を採用した機能は附属していません。
しかし、そんなロートル(年老いた)な焙煎機でも、データロガーを取り付けてパソコンとつないで専用のソフトウェアーを使えば、パソコンのディスプレイ画面にリアルタイムで表示されて行くローストカーブ図を眺めながら、コーヒー豆焙煎機を操作することが可能になります。
古希を過ぎたコーヒー豆自家焙煎店のおやじには
でも、古希を過ぎた(2023年の秋には72歳)零細生業じじばば商売をしているコーヒー豆自家焙煎店のおやじが、パソコンのディスプレイ画面に表示されるローストカーブ図を眺めながらコーヒー豆を焙煎する姿は似合いません。
年代もののアナログ時代のコーヒー豆焙煎機を使って、難しそうな顔をしながら丁寧にコーヒー豆を焙煎している姿が似合っています。
ローストカーブ図をリアルタイムで確認しなくても
筆者(年老いた珈琲豆焙煎屋)は、大体32年間、何万回(何万バッチ)も愛用のコーヒー豆焙煎機を使ってコーヒー豆を焙煎して来ています。
ですから、リアルタイムでパソコン画面に表示されるローストカーブ図に頼らなくても、十分に満足できるコーヒー豆を自家焙煎することができます。
それに、どうしてもローストカーブ図が必要なら、エクセルの作図作表機能を使って簡単にローストカーブ図を作成することができます。
もちろん、大雑把なローストカーブ図になるわけですが。(秒単位のデータ収集では無くて、分単位のデータ収集になるので)
そのために必要なデータは、コーヒー豆焙煎中に収集記録しています。
昔ながらのコーヒー豆自家焙煎店のオーナーたちは、例えば筆者などは、ストップウォッチかデジタル時計を用意して、コーヒー豆焙煎温度とその焙煎温度に到達するまでの時間を記録しながらコーヒー豆を焙煎しています。
写真のような感じで、焙煎中のデータを記録しています。
この写真は、2023年9月24日に出版した電子書籍「コーヒー豆自家焙煎談義【第2集】」の第2章『焙煎プロファイル作成方法』にも収録しています。
エクセルによるローストカーブ作成方法
エクセルの作表作図機能を使えば、しごく簡単に大雑把なローストカーブ図を作成することができます。
その方法を大雑把に説明すると、コーヒー豆焙煎温度とコーヒー豆焙煎時間の積算表をエクセルで作成して、積算表の中から曲線グラフに使うデータのセルを選択して、エクセルのメニューから「挿入」⇒「グラフ」⇒「散布図」の順に選択して、「散布図」の中の「散布図、平滑線とマーカー」を選択すれば、簡単なローストカーブ図が出来上がります。(window10附属のエクセルの場合)
ローストカーブ図をエクセルで作る方法(この記事の内容をもっと詳しくした説明テキスト)を、2023年8月1日にキンドルでセルフ出版した電子書籍『コーヒー豆自家焙煎談義【第1集】』に収録しています。
『コーヒー豆自家焙煎談義【第1集】』に収録している『エクセルで簡単なローストカーブ図を作る方法』の記事は、以下のような項目になっています。
(1)ローストカーブ図をリアルタイムで眺めながら
(2)ロートルな焙煎機でもデータロガーを使えば
(3)ローストカーブ図をリアルタイムで作成できなくても
(4)エクセルとローストカーブ図
(5)エクセルでのローストカーブ図作成方法
年老いた珈琲豆焙煎屋がキンドルでセルフ出版している電子書籍『コーヒー豆自家焙煎談義【第1集】』は、キンドルアンリミテッドの会員さんなら無料で読んで頂けます。
キンドルアンリミテッドの会員になる方法は簡単です。
下のリンク先ページの記事を参考にして頂けると思います。
【参考】ローストカーブ図が年老いた珈琲豆焙煎屋の前に登場したのは、2010年代の初めころの事です。最近は、「上昇率」という新しい概念も登場して来ています。