コーヒー豆自家焙煎店の出店数が増え続けていて、特に、20代・30代の若い人たちが営むコーヒー豆自家焙煎店が増えています。
年老いた珈琲豆焙煎屋は、連れ合いと2人だけで零細生業規模のコーヒー豆自家焙煎店を、人口30数万人規模の地方都市・和歌山市で営んでいます。
その和歌山市でも、若い人たちのコーヒー豆自家焙煎店出店が増えています。
ドラム式の小型業務用コーヒー豆焙煎機を購入してコーヒー豆を自家焙煎している店、自作の手網焙煎機を使ってコーヒー豆を自家焙煎している店、大阪市にあるコーヒー豆焙煎機をシェアレンタルできる施設(HOOPコーヒー)でコーヒー豆を自家焙煎している店などなど、様々なコーヒー豆自家焙煎スタイルの店が出店しています。
10月2日(土曜日)と10月3日(日曜日)の2日間、和歌山城近くの和歌山県立美術館前広場で開催されたWakayama Coffee Market というコーヒーイベントは大盛況で、2日間で約5000杯のコーヒーを販売したそうです。
若い人たちが営んでいるコーヒー豆自家焙煎店のマーケティングスタイルは様々ですが、自家焙煎コーヒー豆販売に力を注いでいる店は、様々な町おこしイベントやファーマーズマーケット的なイベントに出店して店の知名度を高めるというマーケティング手法を駆使して自家焙煎コーヒー豆の販売先と販売量を増やしています。
このマーケティング手法は、アメリカのサードウェーブコーヒーの珈琲屋さんたちが、コーヒー豆自家焙煎ビジネスを始めた頃に採用したマーケティング手法です。
アメリカのサードウェーブコーヒーの珈琲屋さんたちは、ブランド知名度を得るまでの期間、ファーマーズマーケットに出店するという手法を採用して、アメリカで発生しているローカルフードムーブメントの流れに乗ることができたという話が聞こえて来ています。
各地で開催されるコーヒーイベントやその他のイベントに出店するというマーケティング手法は、SNS全盛の現在、ブランド知名度を上げる効果は相当なものがあるようです。
お世辞にも好立地と言えない場所で数年前に開店したコーヒー豆自家焙煎店は、相当広範囲の地域で販売先を確保していて、和歌山県だけでなくて他府県でも販売先を確保しているという話も聞こえてきます。
近々、京都に開店するカフェにも、自家焙煎コーヒー豆を供給するとのことです。
先日(2021年11月中頃)、ウェーブフィルターで世界中のコーヒー愛好家に知られている日本のコーヒー関連商品メーカーの大阪支店の方が、年老いた珈琲豆焙煎屋夫婦が営んでいる店を訪問してくれました。
2021年10月のコーヒーフェスティバルの盛況を耳にして、和歌山のコーヒー豆自家焙煎店に挨拶をしに来たとのことでした。
このメーカーとは、10年以上前から取引をしています。年に1度か2度、コーヒーフィルターやドリッパーやサーバーの仕入れをしています。
コーヒー豆自家焙煎店に直接商品を卸さないというのを、無理強いして直接取引にしてもらったのが15年近く前です。
今は、営業社員の方が開業したばかりのコーヒー豆自家焙煎店を訪問しているわけですから、コーヒー豆自家焙煎店の勢いは、15年近く前とは比較にならないくらい強くなって来ているように感じられます。
年老いた珈琲豆焙煎屋とその連れ合いが2人だけで営んでいる零細生業規模のコーヒー豆自家焙煎店、その屋号は「エカワ珈琲店」と言います。
年老いた珈琲豆焙煎屋は70歳で連れ合いは61歳ですから、イベントに出店する体力も気力もありません。
事業規模拡大の目標など持ち合わせていなくて、それほど忙しくない程度に、コーヒー商売を楽しめる程度に繁盛してくれたら、それが一番だと考えています。
そんなエカワ珈琲店ですが、最近、ほんの少しだけ、若い人たちのコーヒー豆自家焙煎店ブームからお裾分けを頂いて、結構、楽しいコーヒー商売をさせてもらっています。
年老いた珈琲豆焙煎屋夫婦の年齢の影響もあって、自家焙煎コーヒー豆の販売量は減少していて売上も減っていますが、不可分所得は変化していません。
今年(2021年)の春頃からの数か月で、少量生産・少量販売で生産性の高い商売に転換することができました。
これは、若い人たちが作り出してくれている新しいコーヒー豆自家焙煎店ブームのお陰だと思っています。
何はともあれ、コーヒー豆自家焙煎店商売も、大変面白い商売になって来つつあるように思います。
これが、後10年早くやって来ていたらと思う気持ちもあるのですが、それは贅沢というものかもしれません。
年老いた珈琲豆焙煎屋の年齢が年齢ですから、お裾分けに預かる程度の恩恵しか得られませんが、体力的に1日数時間程度しか働けなくても食べて行くだけ稼げるわけですから、それはそれで満足すべきだと考えている今日この頃です。