年老いた珈琲豆焙煎屋夫婦は、エカワ珈琲店という屋号の小さな自家焙煎コーヒー豆小売専門店を夫婦2人だけで営んでいます。
自宅の一角に焙煎工房があって、その焙煎工房の軒先で自家焙煎コーヒー豆を小売販売しています。
店舗は昔ながらの軒先店舗なのですが、店舗内で商品棚に陳列している自家焙煎コーヒー豆をお客さんに選択購入して頂くインストアショッピングという販売方法を、これまで採用して来ました。
そこに、2020年3月後半から2020年5月前半にかけての新型コロナウィルス感染症拡大です。
予防対策の実施が必要なのですが、どのような予防対策が有効なのかわかりません。感染症の詳しい人達は、密閉・密集・密接の三密は避けるべきだと発信しています。
そこで、予防対策として密閉・密集・密接の三密を避けて自家焙煎コーヒー豆を店舗で対面販売する方法を考えました。
新型コロナウィルス感染症が拡大していた5月の初め頃まで、エカワ珈琲店の店舗は昔ながらの軒先店舗で、2人~3人のお客さんが入店すれば密集状態になってしまいます。エアコンや暖房を使用する季節なら、それに加えて密閉状態となります。
さらに、狭い店内での対面販売ですから密接状態になる可能性もあります。また、お客さんが店内で自家焙煎コーヒー豆銘柄を選択して注文してくれるので、注文してくれた自家焙煎コーヒー豆銘柄を粉砕したり袋詰めする時間が必要ですから、密閉・密集・密接の三密状態の中で、スタッフ(年老いた珈琲豆焙煎屋夫婦)とお客さんがある程度の時間を過ごすことになります。
2020年4月、緊急事態宣言が発令された頃から、店舗内でお客さんに自家焙煎コーヒー豆銘柄を選択・注文・購入して頂くインストアショッピング(店舗内での対面販売)を取りやめて、事前に電話注文をして頂いて商品を用意しておいて、お客さんの来店時に店舗の外で商品を渡して料金を回収するというダークストアー的な販売方法を採用したのですが、結果は惨憺たるもので、店舗販売は壊滅状態となってしまいました。
やはり対面販売は必要だという事で、三密を避ける新しい対面販売方法を、海外の珈琲屋さんの事例などを参考にしながら検討して、昔ながらの軒先店舗を今風の窓型軒先店舗に改装・改築することにしました。決断したのは、2020年5月、緊急事態宣言が解除された頃でした。
2020年5月後半になると、新型コロナウィルス感染症の拡大はストップしていて感染者数が縮小傾向を示していたのですが、年老いた珈琲豆焙煎屋は高齢者でその妻は疾患を持っているという理由で、以前のインストアショッピングに戻る気持ちにはなれません。
それともう一つ、安全・安心な自家焙煎コーヒー豆を提供するための衛生対策という問題もあります。
ということで、業者に見積もりを依頼して、2020年6月15日(月曜日)から今風の窓型軒先店舗改装・改築工事を開始、12日後の2020年6月27日(土曜日)に完成しました。
自家焙煎コーヒー豆銘柄の選択は、自家焙煎コーヒー豆メニュー表(パンフレット)から選んで頂くか、エカワ珈琲店の珈琲情報館(ホームページ)の自家焙煎コーヒー豆価格表で選んで頂けるようにしています。
ホームページを頻繁に更新して、自家焙煎コーヒー豆銘柄の最新焙煎日もホームページ(珈琲情報館)で確認して頂けるようにするつもりです。
基本的に、来店前に事前注文をして頂いて商品を用意しておくという販売方法で行きたいのですが、事前注文無しで窓型軒先店舗に来店されたお客さんにも、自家焙煎コーヒー豆メニュー表(パンフレット)と自家焙煎コーヒー豆銘柄焙煎日表を使って新しい対面販売の形で対応させて頂くつもりです。
これで、店舗小売販売が回復してれればありがたいのですが・・・。