個人経営の喫茶店・カフェ・レストランなどが焙煎したコーヒー豆を調達する方法ですが、様々な方法があるのだと思います。
現在(2016年)のところ、業務卸を得意とするコーヒー豆焙煎会社(ロースター)から焙煎したコーヒー豆(レギュラーコーヒー豆)を仕入れるという方法が、最もポピュラーな方法となっています。
大量のコーヒー消費が期待できる規模の大きい宿泊施設(ホテルや旅館)やゴルフ場のレストランなどは、何社かの珈琲会社が参加する入札で焙煎したコーヒー豆の納入業者を決定したりしています。
納入価格だけでなくて、どの程度の調理器具(業務用コーヒーメーカー、業務用電動ミルetc)をサービスで提供できるかも考慮して、焙煎したコーヒー豆の納入業者が決定されているようです。
個人経営の喫茶店・カフェ・レストランだと、珈琲会社の営業社員が配達する焙煎したコーヒー豆価格や付帯サービス(調理器具の提供)は、その店の規模によって、当然、変わってくるのだと思います。(珈琲会社の営業社員の裁量で決まります)
珈琲会社の営業社員が、焙煎したコーヒー豆を配達するのが業務卸ですから、価格の見積もりやサービスの程度は、営業社員にある程度の裁量権限が与えられているのだと思います。
また、店舗が立地する地域によっても、価格・サービスに違いがあるようです。
例えば、業務卸での珈琲会社間の競争が激しい大阪では、納入価格が2kgで4000円以下で、それほど競争の激しくないお隣の和歌山では、納入価格が2kgで5000円以上というような事も有り得るようです。
個人経営の喫茶店・カフェ・レストランの焙煎したコーヒー豆調達方法ですが、業務卸を得意とするコーヒー豆焙煎会社(ロースター)以外からという方法も存在しています。
(1)業務向け食材専門店やスーパーで、焙煎したコーヒー豆(レギュラーコーヒー豆)を購入する。
(2)大量に購入すれば割安価格で購入できる珈琲屋さんの通販サイトを通じて購入する。
(3)小規模なコーヒー豆自家焙煎店から焙煎コーヒー豆を購入する。
(4)コーヒー生豆を購入して自家焙煎する。
などなど、色々な仕入れルートが存在しています。
(1)と(2)は、業務卸を得意とするコーヒー豆焙煎会社(ロースター)で購入するよりも仕入れ価格は安くなりますが、業務用電動ミルや業務用コーヒーメーカーなどの無償貸与は受けられません。
(3)は、煎りたて新鮮な香りの良い焙煎コーヒー豆を手に入れることができますが、こちらも、業務用電動ミルや業務用コーヒーメーカーなどの無償貸与は受けられません。
高級焙煎コーヒー豆を少量生産・少量販売するのが、コーヒー豆自家焙煎店のビジネスモデルですから、焙煎コーヒー豆の価格は高くなります。
煎りたて新鮮な香りの良い焙煎コーヒー豆を手に入れることができて、購入価格を安くする方法が、(4)の方法です。
コーヒー生豆の購入価格は、焙煎コーヒー豆購入価格の半値くらいで、手動のコーヒー豆焙煎機なら数千円くらいから、電動の趣味向けコーヒー豆焙煎機で数万円くらいから売られています。
ただし、(4)の方法は、コーヒーメニューが中心の喫茶店・カフェ以外では、相当に面倒な方法です。
だけど、年老いた珈琲豆焙煎屋は考えます。
業務用コーヒーマシンや業務用電動ミルなどの無償貸与は受けられなくても、ドリップ式のコーヒーマシン(コーヒーメーカー)と業務用電動ミルをアマゾンから購入しても、両方で10万円未満の投資だと思います。
業務用コーヒーマシンや業務用電動ミルは珈琲商売の必需品ですから、無償貸与ではなくて自己購入する方が、自由な商売ができると思います。
1万円前後で売られている臼歯式小型電動ミルは、焙煎コーヒー豆粉砕スピードの問題もあって、業務用電動ミルの代役は不可能ですが、数千円~1万円くらいで売っている2杯~4杯用コーヒーメーカーなら、2台用意すれば業務用ドリップコーヒーマシンの代役が可能だと考えます。
むしろ、業務用ドリップコーヒーマシンよりも2杯~4杯用のコーヒーメーカーの方が美味しいコーヒーを淹れられるかもしれません。
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