年老いた珈琲豆焙煎屋のブログ

コーヒー情報記事を専門にエントリーしているブログです。年老いた珈琲豆焙煎屋の稼ぎ頭のブログです。

焼き加減にこだわる自家焙煎:トーストパンの美味しさを追求する

39歳で脱サラしてから、古希3の今まで、大体34年間、コーヒー豆焙煎の世界で暮らして来ています。

思う所があって、今年(2024年1月)からは、これまでの「生業商売」にピリオドを打って、「アルバイト、小遣い稼ぎ」の感覚で「コーヒー豆を自家焙煎して、その自家焙煎コーヒー豆を買ってもらう仕事」をして行こうと考えています。

 

母親の隣でコーヒー豆焙煎(自家焙煎コーヒー豆小売販売)の商売を観ていた2年間を含めて、30数年間、筆者(年老いた珈琲豆焙煎屋)は、コーヒー豆焙煎の世界で暮らしています。

その経験から、コーヒー豆焙煎の世界には、大量生産・大量流通しているマスマーケットのコーヒー消費者向けの焙煎コーヒー豆の世界と、手作りで少量生産される工芸品的な焙煎コーヒー豆(自家焙煎コーヒー豆)の世界があると、今(2024年)は思っています。

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前者の焙煎コーヒー豆をレギュラーコーヒー、後者の焙煎コーヒー豆をクラフトコーヒー(自家焙煎コーヒー豆)と筆者は表現することにしています。

もちろん、筆者が趣味と実益を兼ねて、「隠居の小遣い稼ぎ、アルバイト」感覚で手作りしている焙煎コーヒー豆は「クラフトコーヒー(自家焙煎コーヒー豆)」です。

 

趣味と実益を兼ねて、「隠居の小遣い稼ぎ」感覚でコーヒー豆を自家焙煎して、年老いた珈琲豆焙煎屋の自家焙煎コーヒー豆を楽しみたいというコーヒー消費者(コーヒー愛好家)の方に、信頼関係に基づいた適正価格で買ってもらっています。

その自家焙煎コーヒー豆は、出来るだけ数多くの人に買ってもらうことを前提にした万人向けの焙煎コーヒー豆(レギュラーコーヒー)ではありません。

筆者(年老いた珈琲豆焙煎屋)が焙煎する自家焙煎コーヒー豆の風味に共感してくれる方にだけ買ってもらうことを目的とした、カスタムメイドの自家焙煎コーヒー豆(クラフトコーヒー)です。

 

筆者は、煎り上がって来る自家焙煎コーヒー豆の風味を想像しながら、小型の業務用コーヒー豆焙煎機(バッチ容量5kgと1kg)を駆使して、カラメル化反応、メイラード反応、熱分解などの化学反応や焙煎中のコーヒー豆の膨化現象やハゼ音(破裂音)をコントロールしながら、丁寧に手作り(少量生産)でコーヒー豆を焙煎加工しているつもりです。

ですから、筆者は、自分たちが焙煎している自家焙煎コーヒー豆(クラフトコーヒー)を工芸品だと考えています。

 

レギュラーコーヒー豆の賞味期限は1年ですが、筆者(年老いた珈琲豆焙煎屋)が焙煎している自家焙煎コーヒー豆(クラフトコーヒー)の賞味期限(お召し上がりの適正期間)は、コーヒー豆焙煎後1ヶ月くらいを限度としています。

コーヒーの香味・風味も、いつも一定ではなくて、「ものすごく美味しい」と感じてもらえる時もあれば、「それほどでも・・・」と感じることもあると思います。

一定の品質、香味・風味を追及しているわけではなくて、その時々で、焙煎人(ばいせんびと)が創り出すことのできる「最高」を追求しているつもりですから、当然、そうなると思っています。

 

筆者(年老いた珈琲豆焙煎屋)は隠居仕事(小遣い稼ぎ、アルバイト)でコーヒー豆自家焙煎店を営んでいるので、その事を理解してくれるコーヒー消費者にだけ買ってもらえれば、それで十分に満足です。

というよりも、理解してくれないコーヒー消費者には売りたくない(購入してもらいたくない)と思っています。

 

夫婦ふたりともに「珈琲オタク」ですから、我が家(エカワ家)の朝食は、コーヒーとトーストパン、それと卵とサラダとフルーツという、喫茶店のモーニングサービスをデラックスにした食事をしています。

この朝食で食べるトーストパンですが、自家焙煎コーヒー豆とよく似た食品だと思っています。

自家焙煎コーヒー豆もトーストパンも、メイラード反応・カラメル化反応という褐変反応の影響を受けています。

それらの化学反応の影響を受けて、こんがりとした焼き上がりの美味しそうなトーストパンが出来上がります。

 

丁寧に、焦がさないように注意を払って、自分たちの好みの焼き加減にカスタムメイドされているのがトーストパンだと思っています。

そして、丁寧に、焦がさないように注意を払って、こんがりと焼きあがったトーストパンであっても、その段階で食べて仕舞わなければ意味がありません。 

時間が経過して、冷たくなってしまったトーストは、こんがりと焼きあがったトーストパンと同じ価値を持っていません。

 

 

(※)今回の記事は、「自家焙煎コーヒー豆とは、朝コーヒーと一緒に食べるトーストと同じで、個々のお客さん向けにカスタムメイドされた手作りの商品、朝食べるトーストと同じように」をネタ元にして書いた記事です。

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