年老いた珈琲豆焙煎屋のブログ

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テイクアウトカフェ、テイクアウトコーヒー専門の喫茶店開業体験記、自家焙煎コーヒー豆小売店との兼業ですが

エカワ珈琲店は、新型コロナウィルス感染症対策で、営業形態を、それまでのインストアーショッピ ング(店内販売)から、販売窓口で買ってもらうアウトストアーショッピング(店外販売)に、自家焙煎コーヒー豆の小売営業形態を切り替えました。

ちなみに、エカワ珈琲店は、60歳代と70歳代のパパとママだけで切り回している地方都市の小さなコーヒー豆自家焙煎店です。

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【目次】

テイクアウトコーヒー専門の喫茶店を開始

都会では、1杯のコーヒーをテイクアウト専門で販売するテイクアウトカフェ(テイクアウト専門の喫茶店)が増えているとのことです。

そこで、もしかしたら地方都市(和歌山市)でも、この形態の珈琲商売が成り立つかもしれないと考えて、去年(2021年)の10月から、1杯のコーヒー(ブラックコーヒーのみ)を400円で売り始めました。

それから約9か月が経過したのですが、エカワ珈琲店のテイクアウト専門でコーヒーを売る喫茶店(テイクアウトカフェ)は、悪戦苦闘していて全く商売になっていません。

 

キオスクスタイルの店舗

2020年6月、エカワ珈琲店は、店舗をキオスクスタイルの自家焙煎コーヒー豆小売専門店に改装しました。

家屋の外壁塗装と雨漏り防止の工事も同時に行ったので100数十万円の工事費用が必要でしたが、純粋に店舗改装だけに要した費用は80万円くらいでした。

2021年10月までは自家焙煎コーヒー豆小売専門で商売していましたが、都会ではキオスクスタイルのコーヒースタンド(テイクアウトカフェ)が増えていて、賃貸店舗でも経営が成り立っているようなので、1杯のコーヒーをテイクアウト専門で販売する喫茶店商売も兼業で始めました。(小売する商品を増やしただけですが)

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テイクアウトカフェ開業

一般的にテイクアウトカフェ(テイクアウト専門の喫茶店)は、狭いスペースで開業可能でテナント賃貸料が少なくて済み、開業費用も店舗の内装工事とシンク・冷凍冷蔵庫などの調度品(設備)を整えるだけで営業可能ですから安く済みます。

店舗も1人で切り回すことが可能ですから、人件費を節約できます。

エカワ珈琲店の場合、店舗は自己所有でキオスクスタイル(窓口販売)の店舗でアウトストアーショッピングの自家焙煎コーヒー豆小売商売をしていて、保健所からの喫茶店営業許可証食品衛生責任者の資格はすでに取得していてシンクなどの調度品も揃っています。

自家焙煎コーヒー豆小売商売の片手間で、一杯のテイクアウトコーヒーを売ることができます。

ということで、2021年10月のある日、1杯のコーヒーをテイクアウト販売する喫茶店商売を、自家焙煎コーヒー豆小売商売に併設することを思い立ち、その翌日から、1杯のコーヒーのテイクアウト商売を始めました。

 

【カフェ、喫茶店の開業に必要な資格】

店舗所在地の地域を管轄する保健所で、喫茶店営業許可を受ける必要があります。

1杯のコーヒーだけを売るカフェ・喫茶店なら、シンクが2つ(食器洗い用と手洗い用)と水洗トイレが必須条件の喫茶店営業許可証で事足りますが、軽い軽食を提供するならシンク3つと水洗トイレが必須条件の飲食店営業許可証を取得する必要があります。

取得費用は1万円くらいで、有効期間は数年です。

保健所担当者の訪問検査を受けたのち、営業許可証が発行されます。

有効期間が終了すれば、再度、保健所の訪問検査を受けて、問題が無ければ許可を更新できます。(1万円くらい必要ですが)

喫茶店営業許可証取得の必須条件として、許可店舗に、食品衛生責任者の資格を持つ者が1名必要です。

食品衛生責任者の資格は、管轄保健所の外郭団体(食品衛生協会)が行う食品衛生責任者講習会を1日受講すれば取得できます。

講習会に参加するのが無理なら、オンライン講習を受講すれば取得できます。

講習会もオンライン講習も、費用は1万円程度です。

年老いた珈琲豆焙煎屋は、オンライン講習で資格を取得しました。

 

【喫茶店営業許可取得の流れ】

喫茶店営業許可証や飲食店営業許可証を取得するには、必要な設備が求められます。

取得条件は時々変更されているようですから、店舗内装工事に取り掛かる前に保健所で相談・確認して置く必要があります。

内装工事と設備機材の搬入が終了すれば、地域を管轄する保健所に営業許可を申請します。

何日か後に保健所の担当者が立ち入り検査に来てくれて、問題がなければ1週間くらいで営業許可証が交付されます。

 

地方でのテイクアウトカフェ経営

都会では、コーヒースタンド形式のテイクアウトカフェが消費者に受け入れられているようで、お客さんが立ち寄りやすくて集客しやすい喫茶店業態だと言われています。

だけど、人口30数万人の地方都市では、ちょっと事情が異なっているようです。

エカワ珈琲店は、全国有数の規模を持つ和歌山城や県庁・市役所・中央官庁の地方庁舎・裁判所などが立地している場所で珈琲商売をしています。

キオスクスタイルのコーヒースタンドで、テイクアウト専門で1杯のコーヒーを売る喫茶店の立地としては、それほど悪く無いと思うのですが、2022年6月の時点では、全く商売になっていません。

テイクアウトコーヒー専門の喫茶店営業を開始して8か月が過ぎようとしているのですが、1か月で10杯くらい売れるだけです。

 

テイクアウトカフェの立地

自家焙煎コーヒー豆小売商売の片手間でテイクアウトコーヒーを売っているので営業を続けられていますが、テイクアウトコーヒーの販売だけだと、店舗が自己所有でパパママ経営でも成り立ちません。

店舗前はそれほど人通りが多くありませんが利便性の良いところに立地していて、流行りのスタンド型店舗で、アウトストアーショッピングの窓口販売で商売していて、メニューはテイクアウトコーヒー、それもブラックコーヒーのみとシンプルです。

もちろん、店舗は1階路面店です。

それに販売しているコーヒーは、エカワ珈琲店の自家焙煎コーヒー豆を使っているわけですから、相当にレベルが高い商品です。

でも、これまでにテイクアウトコーヒーを買ってくれた消費者のほとんどは、遠方から自動車に乗って買いに来てくれた人たちで占められています。

 

テイクアウトカフェの店構え

エカワ珈琲店は、窓口販売オンリーで自家焙煎コーヒー豆小売商売をしていました。

それに加えて、去年(2021年)の秋から1杯のコーヒーのテイクアウト販売も開始しました。

店構えは、どうみてもコーヒー専門店に見えるはずです。

テイクアウトコーヒー1杯の値段は400円と、コンビニコーヒーと比べると高いですが、スターバクスのコーヒーと比べると高くは無いと思います。

スペシャリティーコーヒー生豆を原料に使った自家焙煎コーヒー豆で、ハンドドリップ(作り置きしていますが)でコーヒーを淹れて提供しています。

この道20年~30年の熟練者が焙煎したコーヒー豆を使って、この道20年~30年の熟練者がハンドドリップで淹れたコーヒーですから、スターバックスのコーヒーと同じくらいか、それ以上の値打ちがあると思っています。

しかし、消費者側から見れば、スターバックスコーヒーとエカワ珈琲店とでは月と10円玉くらいの相違があるのかもしれません。

だけど、1杯400円の値段を下げる気持ちにはなれません。

 

テイクアウトに使う紙カップや資材の購入

テイクアウトコーヒーに使う紙コップや蓋(リッド)は、アマゾンや楽天で購入すれば、小ロット購入が可能です。

安く仕入れるなら、カフェ・喫茶店用資材を専門に取り扱っている問屋さんで、数量をまとめて購入する方法もあります。

ただし、この方法は、ある程度繁盛している店に限られると思います。

テイクアウトコーヒーが1か月で10杯くらいしか売れていないエカワ珈琲店は、小ロット購入が適していると思っています。

購入している資材は、紙カップ、フタ(リッド)、カップホルダー、テイクアウトバッグです。耐熱用の紙カップを使っているので、カップ用スリーブは購入していません。

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テイクアウトカフェは儲かるのだろうか

エカワ珈琲店が兼業しているテイクアウトカフェは惨憺たる状態で、自家焙煎コーヒー豆小売商売との兼業ですから、赤字にはなっていませんが全く儲かっていません。

しかし、テイクアウトコーヒーが、毎日30杯くらい売れれば、利幅が大きいので、それだけで年老いた珈琲豆焙煎屋夫婦の日常生活に必要な費用を賄えます。

一般的に、テイクアウトカフェ(喫茶店)は、店舗面積が狭くても営業可能で、1人で店を切り回せます。

ですから、内装資金も装備品購入費用も家賃も人件費も、一般的なカフェ・喫茶店よりも相当に安く抑えることができます。

そして、1杯のコーヒーの利幅は大きいわけですから、繁盛すれば利益の出る商売だと思っています。

ただし、商品単価が低いので、フルサービスのカフエ・喫茶店と同様、個人経営の単独店舗だと、少々繁盛しても儲けられない商売だと思っています。

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