自家焙煎コーヒー豆が売り物の喫茶店・カフェなら、カップコーヒーサービスは当たり前のビジネスです。
自家焙煎コーヒー豆だけを販売している小売店であっても、これからは、カップコーヒーサービスが必須アイテムになって行くのだと考えています。
城山三郎さんの「毎日が日曜日」が話題になっていた頃、エカワ珈琲店の店主は20代前半の青年でした。当時の公務員の定年年齢は55歳で、50歳くらいから年金が支給されていた時代です。
カップコーヒーサービスは、自家焙煎コーヒー豆小売商売にとって最強の宣伝手段なのだと思います。
エカワ珈琲店ですが、コーヒー豆の自家焙煎を開始したころ、喫茶店を併設していたことがあります。
エカワ珈琲店の周辺には、県庁や市役所などが立地していて、役所の職員さんがコーヒーを飲みに来てくれます。
そのお客さんの紹介で、役所や学校に焙煎コーヒー豆を買ってもらえるようになって、一時期、オフィスコーヒーサービスで繁盛させてもらいました。
店舗での焙煎コーヒー豆小売商売も、コーヒーを飲みに来てくれたお客さんの口コミで販売量が増えて行きました。
その後、コーヒーを飲みに来てくれる客層と焙煎コーヒー豆を買いに来てくれる客層のミスマッチが嫌になって、カップコーヒーを提供しない自家焙煎コーヒー豆小売店として珈琲商売を続けて来ました。
アメリカからやって来た珈琲屋さんの影響もあって、最近、自家焙煎コーヒー豆小売のお客さんとカップサービス(カップコーヒー)のお客さんが、それほどミスマッチしないようになって来ているのだと感じています。
地方の町のビジネス街でも、近い将来、カップコーヒーの立ち飲みやテイクアウト、ポットコーヒーサービスが成り立つようになるはずだと考えています。
その時には、エカワ珈琲店も老骨にムチ打って、カップコーヒーの立ち飲みやテイクアウト、ポットコーヒーサービスに挑戦しようと考えています。
で、コーヒー豆自家焙煎店がカップコーヒーを売るときのコーヒーの淹れ方です。
コーヒーの淹れ方には、エスプレッソ、サイフォンから布ドリップやペーパーフィルターと様々な淹れ方があります。
焙煎コーヒー豆小売販売の宣伝手段として考えるなら、ペーパードリップを採用するのがベストだと思います。
家庭でコーヒーを淹れるのに使われている抽出方法は、ハンドドリップかコーヒーメーカーが大半なのだと思います。
そして、自家焙煎のコーヒー豆を購入するお客さんの多くは、ハンドドリップでコーヒーを淹れているのだと思います。
自家焙煎コーヒー豆の最大の需要家は家庭ですから、店と家庭が同じ器具を採用するのがベストだと思います。
同じ器具なら、お客さんにアドバイスもできるわけで、店で味わった美味しさを家庭で簡単に再現してもらうことができると思います。