エカワ珈琲店(店主は年老いた珈琲豆焙煎屋です)が、もし、大手・中堅のコーヒー企業に接近戦を挑まれたとしたら、どのように対処するべきなのかについて考えてみました。
エカワ珈琲店のような零細生業パパママ店が、大企業(大資本)と真正面から競争しても勝ち目などあるはずがありません。
だけど常識的に考えて、そのような馬鹿馬鹿しいマーケティングを採用する大手中堅コーヒー企業など存在するはずが無いと考えています。
しかし、そのような採算度外視で非常識なマーケティングを採用する大手・中堅コーヒー企業が存在するとしたら、接近戦を挑まれた小規模零細生業パパママ事業者にも、それなりのマーケティング戦略が必要だと思っています。
【目次】
9か条のマーケティング
ということで、エカワ珈琲店が、もし、大手・中堅コーヒー企業に接近戦を仕掛けられたときの対処方法を考えて、箇条書きしてみました。
小規模零細パパママ事業者の利点を生かしたマーケティングですから、別に接近戦を仕掛けられなくても、当然に採用するべき方策だと思っています。
ですから、エカワ珈琲店では、すでに実施しているか、できるだけ実施しようと心掛けている事柄です。
(1)お客さんを選択すること。そして、その選択したお客さんを全面的に信頼すること。(すでに実施しています。)
(2)お客さんに賛同してもらうこと。お客さんに同意してもらうことが必要だと思います。(すでに実施しています)
(3)臨機応変に対応すること。杓子定規の対応はご法度だと思っています。(昔から実施しています)
(4)時間は厳守すること。お客さんとの約束は守ること。(できるだけ心掛けています。)
(5)常に謙虚でいること。自信過剰、見栄やうぬぼれはご法度だと思っています。
(6)笑顔で対応すること。人間的で親切に対応すること。気配りも必要だと思います。
(7)全てのお客さんに喜んでもらう必要は無いと考えています。(すでに実行しています)
(8)小規模零細パパママ店は、数多くのお客さんに支持されなくても、ある一定数のお客さんに支持してもらえれば経営が成り立ちます。(すでに実証しています)
(9)マニュアルではなくて、気持ちでお客さんと接することが必要だと思っています。(お客さんとは、友達感覚で接しています)
零細生業パパママ店と大手・中堅コーヒー企業は別の商売をしている
小規模零細事業者の利点を生かしたマーケティングを書き出していて、改めて大手・中堅コーヒー企業との相違点を実感することができました。
大手・中堅コーヒー企業が、田舎町の零細生業パパママ店に接近戦を仕掛けて来て、その接近戦を何年も何年も続けるというような愚行を演じるとしたら、それは、常識の範囲を大きく逸脱する愚行だと思います。
理由は、小規模零細のコーヒー豆自家焙煎店に接近戦を挑むことで、大手・中堅コーヒー企業は消耗戦を戦っているつもりでも、小規模零細のコーヒー豆自家焙煎店は全然消耗していないからです。
小さな魚が小さな池で生きて行くのは簡単かもしれませんが、大きな魚が小さな池で生息するのは至難の技です。
商売の相違点
一般的に、コーヒー豆自家焙煎店と大手コーヒー企業の取り扱っている商品ですが、どちらも焙煎したコーヒー豆であったとしても、お客さんの立場から見れば、全く異なった性質を持つ商品です。
家庭用コーヒー豆市場のコーヒー好きのお客さんは、大手・中堅コーヒー企業のコーヒー豆と、有名コーヒーブランドのコーヒー豆と、ローカルのコーヒー豆自家焙煎店のコーヒー豆を、ケースバイケースで使い分けているのだと思います。
そして、小規模零細のコーヒー豆自家焙煎店は、不特定多数のコーヒー好きのお客さんをターゲットとした商売を営んでいるわけではありません。
特定のコーヒー好きのお客さんをターゲットとする商売を営んでいます。(だから、小規模零細なのだと思います)
不特定多数のコーヒー好きの客さんをターゲットとする大手・中堅コーヒー企業とは、全く異なった商売を営んでいるのが、コーヒー豆自家焙煎店だと考えています。
消耗戦になれば零細生業パパママ店が有利
例えばエカワ珈琲店が、大手コーヒー企業に接近戦を挑まれたとしても、立地商売の部分である程度のダメージを被るかもしれませんが、経営が成り立たなくなってしまうことなど有り得ません。
理由は、大手コーヒー企業とエカワ珈琲店は、全く異なった商品・サービスを取り扱っていて、全く異なった商売を営んでいるからです。
大手・中堅コーヒー企業が、零細生業のコーヒー豆自家焙煎店に接近戦を仕掛けて消耗戦に持ち込むには、その零細生業のコーヒー豆自家焙煎店と同じような商品・サービスを揃える必要があります。
そんなことをすれば、大手コーヒー企業の生産性がものすごく悪くなってしまいます。
零細生業のコーヒー豆自家焙煎店に接近戦を仕掛ける大手・中堅コーヒー企業が存在するとしたら、その大手・中堅コーヒー企業は、マーケティング戦略を持っていないか、時代遅れ(20年も30年も前)のマーケティング戦略を採用していることを意味しているのだと思います。
ということで、「もし・・・・・」というような喜劇的な事態など起こるはずがないと考えているエカワ珈琲店の今日この頃です。
【参考】
この記事は、セスゴーディンさんの下のリンク先ページの記事を参考にしています。