年老いた珈琲豆焙煎屋(エカワ珈琲店の店主)は、人口30数万人の地方都市で小さな自家焙煎コーヒー豆小売専門店を夫婦2人だけで営んでいます。
零細生業パパママストアーですが、 2年前(2018年)の夏(7月)から、アマゾンマーケットプレイスに出店しています。出店してから3年近く、毎月・毎月、赤字を垂れ流して経験を積んで、やっと今月(2020年7月)、出店費用・広告経費を差し引いてアマゾンから入金してもらえるようになりました。
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だけど、商品原価や配達送料などのコストを計算すれば、まだまだ赤字が続いています。赤字幅が縮小しただけです。
ということで、アマゾンマーケットプレイス出品については、2年の年月が経過しても赤字から脱却できていないわけですが、その原因は、アマゾンマーケットプレイスのシステムに慣れていないからではありません。
ブランドパワーの不足が、最大の原因だと考えています。広告出稿費用と売上が比例しているわけですから。
- 焙煎コーヒー豆インターネット通販が伸びている
- 消費者はブランドで焙煎コーヒー豆を買っている
- 自前のホームページやショッピングサイトは簡単に作れるけれども
- ブランディングが必要
- 情報発信量が少ない
- 零細生業パパママ店でも、もしかしたら・・・
- 「煎りたて新鮮な焙煎コーヒー豆」というブランディング
焙煎コーヒー豆インターネット通販が伸びている
業務卸や店舗小売り、食品スーパーやコンビニエンスストアー、ドラッグストアーなど、幾つかある焙煎コーヒー豆販売チャンネルの中で、近年、焙煎コーヒー豆インターネット通販の伸びが目立っているようです。
大手・中堅のコーヒー企業から零細生業パパママ経営のコーヒー豆自家焙煎店まで、数多の珈琲屋さんが焙煎コーヒー豆のインターネット通販に取り組んでいます。
焙煎コーヒー豆インターネット通販全体の販売金額と販売量は、毎年・毎年、増加しているわけですが、その恩恵に授かっているのはブランドを確立している珈琲屋さんだけです。
消費者はブランドで焙煎コーヒー豆を買っている
年老いた珈琲豆焙煎屋夫婦が2人だけで営むエカワ珈琲店は零細生業パパママ店ですが、自家焙煎コーヒー豆インターネット通販の売上に大きく依存しています。ですから、消費者がブランドで焙煎コーヒー豆を選択しているのを実感できています。
楽天市場やYahoo!ショッピング、アマゾンなどの大手のインターネットショッピングモールに出店しても、幾つもの珈琲屋さんが出店しているわけですから、消費者に選択されなければ焙煎コーヒー豆は売れません。
その幾つもの珈琲屋さんの中から、消費者は好みのブランドを選択しているわけですから、消費者に選択されるだけのブランドパワーを持っていなければ、オンライン通販で大量の焙煎コーヒー豆を売るのは不可能だと思います。
自前のホームページやショッピングサイトは簡単に作れるけれども
おちゃのこネットやJIMDOを利用すれば、簡単にショッピングサイトやホームページを作成できます。しかし、自前のショツピングサイトやホームページを作成しても、珈琲屋さんのショッピングサイトやホームページは数えきれないほど存在しています。
その数えきれないほど存在しているショッピングサイトやホームページの中から消費者に選択してもらうには、消費者にブランドをアピールする必要があるようです。
ブランディングが必要
喫茶店・飲食店向け業務卸や地域の消費者向け店舗小売りなら、ブランディングを無視しても焙煎コーヒー豆が売れるかもしれません。でも、焙煎コーヒー豆のインターネット通販は、ブランディングを無視して消費者に選択されることは有り得ないようです。
零細生業パパママ経営の自家焙煎コーヒー豆小売店は、ブランディングにお金が使えません。もちろん、マスコミの支援も期待できません。ですから、大量に自家焙煎コーヒー豆を売ることは出来ないと思います。
ということで、お金を使わないで、それなりのブランディングをする必要があると考えている今日この頃です。
情報発信量が少ない
年老いた珈琲豆焙煎屋夫婦の営むエカワ珈琲店は、零細生業パパママ店ですから、大手中堅の珈琲ロースターや有名コーヒー豆自家焙煎店などとは、インターネット内での情報発信量が全く違っています。
情報発信量に、クジラとプランクトンくらいの差があります。もちろん、零細生業パパママ店であるエカワ珈琲店は、後者のプランクトンです。
インターネット内での情報発信量が少ないので、アマゾンで自家焙煎コーヒー豆を売るのに苦労しているわけです。
ホームページやショッビングサイト、それにブログを通じて、珈琲に取り組む姿勢を発信しているわけですが、それだけでは、それなりのブランディングにしか役に立ちません。それなりのブランディングですから、それなりにしか売れません。
零細生業パパママ店でも、もしかしたら・・・
年老いた珈琲豆焙煎屋夫婦が営むエカワ珈琲店の場合、店主の年齢が年齢(69歳)で体力も衰えて来ているので、それなりに売れれば満足しているのですが、あと10歳若ければ、欲を言って20歳若ければ、焙煎コーヒー豆のオンライン通販で面白い商売ができたかもしれないと悔しい思いもしています。
焙煎コーヒー豆のインターネット通販(オンライン通販)は、幾つかの焙煎コーヒー豆販売チャンネルの中で、ダントツの成長が見込める販売チャンネルだと思います。そして、そこを利用する消費者は、焙煎コーヒー豆を「ブランド」で購入する傾向があるように感じています。
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「煎りたて新鮮な焙煎コーヒー豆」というブランディング
小型生産用コーヒー豆焙煎機を駆使して「煎りたて新鮮な焙煎コーヒー豆」を、少量消費向けに少量生産する手づくりの焙煎コーヒー豆という強力なブランディング材料を持っているのが、小規模零細コーヒー豆自家焙煎店です。
もしかしたら、零細生業パパママ店規模のコーヒー豆自家焙煎店であっても、自家焙煎コーヒー豆のオンライン販売(インターネット販売)という強力な販売チャンネルの恩恵に授かることができるかもしれないと考えている今日この頃です。