年老いた珈琲豆焙煎屋のブログ

自家焙煎コーヒー豆小売業務に従事して30年、年老いた珈琲豆焙煎屋の珈琲雑記プログ

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すべてのビジネスは文化に依存している、もちろん珈琲ビジネスも・・・

20世紀、経済先進国に中産階級という巨大な所得階層が成立しました。

中産階級文化という基盤が存在していて、大量生産・大量消費のマスマーケティングが可能になったわけです。

1970年代に先進国の仲間入りをした20世紀の日本にも、当然、中産階級という巨大な所得階層が出現しました。そして、その存在が大量生産・大量消費の大衆消費社会を実現させたと年老いた珈琲豆焙煎屋は理解しています。

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例えば、1970年代~1980年代、アナログ音楽の全盛時代、自宅のリビングルームに高価な音響機器を据え付けて良質の音楽を楽しむというライフスタイルは、中産階級に属する誰もが手にすることができるライフスタイルだったわけです。 

この時期、日本の音響機器メーカーは、我が世の春を謳歌していました。

 

中産階級という巨大な所得階層に属する不特定多数の人たちが、良質の音楽をアナログの高価な音響機器で楽しみたいと考えていたので、当時、音響機器メーカーが増収増益の成長街道を突っ走ることができたと考えています。

良質の音楽をアナログの音響機器で楽しむというライフスタイルが、音響機器産業の基盤を構成していたと年老いた珈琲豆焙煎屋は解釈しているわけです。

 

21世紀、音楽産業の世界は、アナログからデジタルへの変換がほぼ完了していて、中産階級に属する人たちは、良質の音楽をデジタルで楽しんでいます。音響機器の価格も、アナログ音響機器全盛時代の数十分の1以下に値下がりしていて、高価な音響機器は、音楽を楽しむというライフスタイルとはかけ離れた代物になっています。

 

一方、高級腕時計や豪華な別荘、高級スーツや高級ドレス、その他の贅沢商品(サービスを含む)は、大量消費を期待できない少量生産・少量消費型の商品ですから、ほんの小さな需要があれば生き残って行けます。一般的な文化の変化の影響を大きく受けることはありませんが、少しは影響を受けているはずです。

ですから、少量生産・少量消費型商品(orサービス)の供給者も、時代の流れに合わせて徐々に変化して行く必要があるのだと思っています。

 

年老いた珈琲豆焙煎屋夫婦は、地方都市でパパとママ2人だけで切り回す自家焙煎コーヒー豆小売専門店を、もう彼此30年は営んで来ています。

その昔は、大量生産・大量消費の珈琲マーケットの片隅で零細小規模な商売を営んでいたのてすが、21世紀に入ると、それでは経営が成り立たなくなってしまいました。

そこで、生き残って行くために、少量生産・少量消費の珈琲マーケットで商売をすることにして、徐々に、そちらの珈琲マーケットの方に移動して行きました。

 

その結果、現在(2020年)でも、零細生業商売のままですが、生き残ることができています。

もともと、自家焙煎コーヒー豆という商品は、少量生産・少量消費の珈琲マーケットに適した商品です。その商品を、大量生産・大量消費の珈琲マーケットで売っていたわけですから、少量生産・少量消費の珈琲マーケットに移動するのは、理論的には簡単です。商品の価格を値上げすれば、移動が完了するわけですから。

 

しかし、商売の対象となるマーケットを完全に切り替えてしまうと、売上が急減してしまいます。ですから、何年かの年月を費やして徐々に切り替えて行きました。

棲息する珈琲マーケットを、大量生産・大量消費の市場から少量生産・少量消費の市場に移住することで、年老いた珈琲豆焙煎屋夫婦が営んでいる零細生業パパママ 経営の自家焙煎コーヒー豆小売専門店はコーヒーの世界で生き残ることが出来ています。