行きつけの喫茶店のバリスタが淹れる美味しいコーヒー、それと同じくらいに美味しいコーヒーを自宅で作りたいと思っているなら、それは素晴らしい事だと思います。
コーヒー豆自家焙煎歴30年の年老いた珈琲豆焙煎屋が、その手助けをさせて頂けるかもしれません。
ということで、年老いた珈琲豆焙煎屋の独断と偏見に基づく部分が多々あるかもしれませんが、コーヒーが美味しいとされている喫茶店と同じくらいの素晴らしいコーヒーを作るために必要なヒントを提供させて頂きます。
【目次】
- コーヒーの淹れ方(醸造方法)を選択する
- 1杯(120㏄)~4杯(500㏄)のコーヒーを淹れるなら
- 一度に大量のコーヒーを淹れるときも
- 焙煎コーヒー豆の選び方
- 焙煎コーヒー豆の情報
- 煎り具合に関する簡単な知識
コーヒーの淹れ方(醸造方法)を選択する
どのような淹れ方(醸造方法、抽出方法)でコーヒーを楽しみたいのか、それによってコーヒー醸造器具(抽出器具)に費やす金額が変わってきます。
エスプレッソマシーンは高額ですが、フィルター(紙フィルター、布フィルター)で淹れるドリップコーヒー用抽出器具はそれほど高額ではありません。
家庭で淹れるコーヒーには、手作業のハンドドリップかコーヒーメーカーが向いていると思います。
ちなみに、年老いた珈琲豆焙煎屋は、手作業でフィルターを使う抽出方法(主に紙フィルターを使うハンドドリップ)でコーヒーを淹れています。
1杯(120㏄)~4杯(500㏄)のコーヒーを淹れるなら
ペーパーフィルター(紙フィルター)を使うハンドドリップ用のコーヒー抽出器具を使ってコーヒーを淹れるのが、ベストだと考えます。
抽出器具に大金を投入しなくても、美味しいコーヒーが出来上がるということを実感してみてください。
手作業でコーヒーを淹れるのが面倒ならば、家庭用コーヒーメーカーがベターです。
どちらも、半円錐形(台形)のペーパーフィルター(紙フィルター)を使うので、後片付けが環境に優しくて簡単です。
抽出器具・コーヒーメーカーの洗浄も環境負荷が少なくて簡単です。
ただし、家庭用コーヒーメーカーの大半は、蒸らし機能がありません。
コーヒーメーカーの電源スイッチを入れる前に、セットした焙煎コーヒー粉をスプーンを使って水で濡らしておくのがベターだと思います。
一度に大量のコーヒーを淹れるときも
紙フィルター(ペーパーフィルター)を使って淹れる方法かベストだと思います。
ハンドドリップ用の抽出器具を使って淹れるなら、1杯(120㏄)~4杯(500㏄)向け抽出器具(醸造器具)よりも一回りから二回り大きい5杯(600㏄)~7杯(900㏄)向け抽出器具(醸造器具)を使って淹れます。
コーヒーメーカーを使って淹れる場合、10杯用~12杯用サイズのコーヒーメーカーを使います。
一度に大量のコーヒーを淹れるときも、台形(or半円錐形)のペーパーフィルター(紙フィルター)を使う業務用コーヒーメーカーがベストだと思います。
立てロシを使う業務用コーヒーメーカーで淹れると、コーヒーの風味が薄くなる傾向があります。
この場合、焙煎コーヒー豆を細かく粉砕するか使用量を増やすかして対応します。
焙煎コーヒー豆の選び方
焙煎コーヒー豆市場では、多数の珈琲ブランドが競い合っています。
手作りの焙煎コーヒー豆を商うコーヒー豆自家焙煎店で鮮度の良い自家焙煎コーヒー豆を購入するのは魅力的ですが、少量手作りですから値段はカルディーコーヒーファームなどで購入するよりも高くなります。
そんなこんなで、気に入った焙煎コーヒー豆の選択は、忍耐を要する大変な作業だと思います。
あなたがコーヒー愛好家なら、できるだけ品質の良い焙煎コーヒー豆を使ってコーヒーを楽しみたいと考えていると思います。
そして、そのための一番簡単な焙煎コーヒー豆選択方法は、焙煎コーヒー豆の鮮度と煎り具合だと年老いたコーヒー豆焙煎屋は考えます。
できるだけ品質の良い焙煎コーヒー豆を使ってコーヒーを楽しもうと考えているなら、焙煎コーヒー豆の鮮度の基準となる『焙煎日』と、コーヒーの風味の基準となる『煎り具合』の確認は必須事項だと思います。
焙煎コーヒー豆の情報
年老いた珈琲豆焙煎屋のこれまでの経験から、高品質の自家焙煎コーヒー豆を追求して行くと、その自家焙煎コーヒー豆に関する情報発信量が多くなって行く傾向があると考えています。
焙煎コーヒー豆の銘柄・焙煎日・煎り具合 に関する情報は当たり前、原料となっているコーヒー豆の生産国・生産地域・生産農園に関する情報も確認して購入するのが良いと思います。
それにプラスして、コーヒー豆の生産時期(収穫年度)や生産方法(精製方法)、コーヒー豆の焙煎の仕方、コーヒーの淹れ方・飲み方に関する情報なども確認できたらベストです。
ちなみに、焙煎コーヒー豆は、焙煎日から1か月くらいまでに消費する必要がると思います。
また、焙煎コーヒー豆は、焙煎が終了した段階から、毎日のように(時刻々と)変化して行きます。
そして、最高の風味を楽しめるのは、焙煎日を基準として1週間~3週間くらいの間だと年老いた珈琲豆焙煎屋は考えています。
煎り具合に関する簡単な知識
一杯のコーヒーの風味に一番大きな影響を与えているのが、コーヒー豆の焙煎だと年老いた珈琲豆焙煎屋は考えています。
焙煎の仕方や焙煎に関する考え方は、数多ある珈琲豆焙煎屋さんによって様々だと思います。
しかし、この煎り具合の焙煎コーヒー豆ならこのような風味になる、という大雑把な目安なら知られています。
もちろん、焙煎日から1か月以内の鮮度の良い焙煎コーヒー豆に限るという前提があるわけですが・・・。
【注意】
エカワ珈琲店の煎り具合の目安を説明しているわけではありません。エカワ珈琲店には、エカワ珈琲店独自の煎り具合の目安があります。あくまでも、一般論としての説明です。
(1)浅煎り | ライトロースト
コーヒー豆がもともと持っている自然な風味・特徴を強調する煎り方です。酸味の強いコーヒーが出来上がります。
(2)中煎り | ミディアムロースト
焙煎による加熱によって、コーヒー豆のもともと持っている自然な風味・特徴を少し変化させています。ボディーが作られ心地よい酸味を持つコーヒーが出来上がります。
(3)中深煎り| ミディアムダークロースト
コーヒー豆のもともと持っている自然な風味・特徴はある程度変化していますが、まだ、焙煎によって新たに作られた風味・ボディーには支配されていません。苦味・酸味・ボディーのバランスが良くて、甘味も感じさせてくれます。
(4)深煎り | ダークロースト
コーヒー豆がもともと持っている風味・特徴があまり感じられなくなって、焙煎によって新たに作られた風味・ボディーに支配されています。
濃厚な風味・ボディーと豊かな苦味を持つコーヒーが出来上がります。エスプレッソコーヒーやアイスコーヒーに最適な煎り加減だと思いす。