ベンチャーキャピタルはサードウェーブコーヒーが大好き | コーヒー産業とベンチャーキャピタル

コーヒー産業はベンチャーキャピタルと縁の無い産業だったそうですが、2010年代の中頃からは、コーヒー産業、特にサードウェーブコーヒー系珈琲会社とベンチャーキャピタルの相性が良くなったようです。

アメリカでサードウェーブコーヒーの先頭を走っていたスタンプタウンコーヒーとインテリジェンシアコーヒーがベンチャーキャピタルから資金を調達、続いてブルーボトルコーヒーもベンチャーキャピタルから資金を調達しました。

 

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カウンターカルチャーコーヒー以外は

スタンプタウンコーヒーとインテリジェンシアコーヒーは、ドイツ資本のJABホールディンググループに買収され、ブルーボトルコーヒーも去年(2017年)の秋、ネスレが株式の約70%を約500億円で購入しています。

スタンプタウンコーヒーやインテリジェンシアコーヒーに投資したベンチャーキャピタルもある程度の利益を得たはずですが、ブルーボトルコーヒーに投資したベンチャーキャピタルは、昨年(2017年)秋に発表されたネスレのブルーボトルコーヒー株買取で相当な利益を得たはずです。

2020年1月現在、サードウェーブコーヒーのトップランナー4社、スタンプタウンコーヒー、インテリジェンシアコーヒー、カウンターカルチャーコーヒー、ブルーボトルコーヒーのうち、独立路線を歩んでいるのはカウンターカルチャーコーヒーだけになっています。

 

ベンチャーキャピタルによる投資 

アメリカの新興コーヒー企業がベンチャーキャピタルから調達した資金ですが、2018年の前半だけで、2017年にアメリカ新興コーヒー企業が調達した資金の約4倍6億ドルに達したと報じられていたのを覚えています。

結局、2018年中にアメリカ新興コーヒー企業がベンチャーキャピタルから調達した資金は、10億ドルに達したということです。その流れは、翌年の2019年も継続して、現在(2020年)、クラアトコーヒーバブルの様相を呈しているとも報じられています。

ネスレのブルーボトルコーヒー株買収が、ベンチャーキャピタルによる新興コーヒー企業投資の起爆剤となったのかもしれません。

というように、アメリカでは、小規模な珈琲屋さんでも、ベンチャーキャピタルの興味を得ることができれば、ベンチャーキャピタルの支援を受けて、大手中堅コーヒー企業と互角に勝負できる環境が存在しているという話が伝わってきます。

日本では、小規模な珈琲屋さんが、ベンチャーキャピタルの支援を受けているという話は聞いたことがありません。しかし、近い将来、必ずそういう話を聞くようになるだろうと期待しています。

 

ベンチャーキャピタルの興味は 

2010年代の中頃、アメリカのベンチャーキャピタルが興味を持っていたのは、喫茶店と焙煎コーヒー豆の業務卸で業績を伸ばしていたサードウェーブの珈琲屋さんだったわけです。

2017年~2018年、ベンチャーキャピタルから資金を調達している新興コーヒー企業には、コールドブリューコーヒーの瓶詰や窒素を挿入した缶詰コーヒーなど、冷たいRTDコーヒーを製造販売する珈琲屋さんが多くなっています。

2019年に入ると、サードウェーブコーヒーに関係する珈琲会社全般へと広がって来ているように感じられます。

 

将来、日本でも

アメリカでは、街で飲むコーヒーの市場の成長スピードが鈍化していて、家庭など街以外で飲むコーヒーの市場が復調して来ているのかもしれません。

コーヒーがブラックコーヒーだけだった時代は相当昔に終わっていて、ブラックコーヒーとホワイトコーヒーの時代も終了しているのだと思います。現在は、冷たいコーヒーの分野で革新的なコーヒードリンクが登場しています。

アメリカのベンチャーキャピタルは、冷たいコーヒーのカテゴリーに興味を持っているようで、その分野で革新的な商品を作っているなら、小規模な珈琲屋さんであっても、ベンチャーキャピタルの支援を受けることができるようです。

将来、日本でも、ベンチャキャピタルの支援を受けた小規模な新興コーヒー企業が、大手・中堅のコーヒー企業と対等に、あるいは凌駕する場面を見ることができるかもしれません。楽しみです。

 

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