年老いた珈琲豆焙煎屋のブログ

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This is Coffee、1961年のアメリカ珈琲事情

コーヒーをテーマにしたドキュメンタリー映像で、1961年のアメリカで制作されたものです。

この映像を制作したのは、Coffee Brewing Instituteというコーヒーの啓蒙団体です。

たまたま見つけた映像ですが、結構面白い短編ドラマになっているので紹介させて頂きます。

 


This is Coffee (1961)

 

目覚まし時計のベルが鳴って、ベッドで寝ていた女性が仕方無しに目を覚まします。

ねぼけまなこで台所へ行って、そこで洗浄不足のパーコレーターを使って、水もコーヒー粉も醸造時間も全て大雑把な感じでコーヒーを淹れます。

そこで「これが、コーヒーですか?」というナレーションが入って、続いて、「本当のコーヒーは・・・」ということで、栽培・収穫のシーンからコーヒードラマの本篇が始まります。

 

まず、コーヒー果実の収穫、コーヒー果実からコーヒー豆(コーヒー果実のタネ)を取り出して商品としてのコーヒー生豆を生産する過程、コーヒー豆の味を確かめるテイスティングが紹介されます。

それから、世界各地のコーヒードリンクの紹介が始まります。

パリのカフェオレ、ウィーンのウィンナコーヒー、トルコのターキッシュコーヒーなどが紹介されています。

コーヒードリンクの紹介の後は、コーヒーの淹れ方の説明です。

コーヒーの淹れ方で必要なのは、水の温度、焙煎コーヒー粉の量、コーヒーを淹れるのに必要な時間だと説明しています。

 

ハムエッグにトースト、それにコーヒーがテーブルに並んでいるシーンもありますが、もしかしたら、このシーンが日本の喫茶店のモーニングサービスの原型になったのかも・・・。

日本の喫茶店にモーニングサービスが登場するのは、この頃からでしたから・・・。

www.ekawacoffee.work

 

1960年代、アメリカで制作されたホームドラマが、日本でも人気を博していました。

例えば、「パパは何でも知っている」・「うちのママは世界一」・「アイラブルーシー」などなど・・・。

当時、小学生だった年老いた珈琲豆焙煎屋(エカワ珈琲店の店主)も、アメリカのホームドラマのような生活にあこがれていたものです。

 

何も考えずに脱サラしてコーヒーの仕事を選択した年老いた珈琲豆焙煎屋(エカワ珈琲店の店主)ですが、子供のころに見たアメリカのホームドラマの生活パターンへの憧れが、その選択に影響を与えていたのかもしれません。

ちなみに、エカワ珈琲店は、和歌山市の和歌山城の近くで細々と営んでいる零細生業パパママ営業のコーヒー豆自家焙煎店です。