年老いた珈琲豆焙煎屋のブログ

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年老いた珈琲豆焙煎屋の新型コロナウィルス対策 | 立ち尽くすのでは無くて抗ってみようと思う

年老いた珈琲豆焙煎屋は、地方の中核都市(和歌山市)で、夫婦2人だけで小規模零細・吹けば飛ぶような、エカワ珈琲店という屋号の自家焙煎コーヒー豆小売店を細々と営んでいます。

不特定多数のお客さんに依存するビジネスでは無くて、特定少数のお客さんに依存する小さなビジネスですから、新型コロナウィルスの影響を受けることも無いだろうと考えていました。しかし、見通しが甘かったようです。

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【目次】

焙煎コーヒー豆業務需要が大幅に減少している 

エカワ珈琲店は、夫婦2人だけで営む零細生業の自家焙煎コーヒー豆小売専門店ですが、飲食店やホテル・旅館、それに事業所(オフィス)など、業務需要の販売ルートでも自家焙煎コーヒー豆を買ってもらっています。

業務需要向け自家焙煎コーヒー豆販売ルートは、毎月コンスタントに一定の売上が計算できるので、エカワ珈琲店にとっては、大変ありがたい販売ルートです。

この販売ルートを持っていたので、家庭の事情で店を開けたり閉めたりしていた時期でも、何んとか珈琲商売を続けることができました。

この自家焙煎コーヒー豆業務用需要ですが、今年(2020年)の2月以降、日を追うごとに減少を続けています。

飲食店やホテル・旅館向け自家焙煎コーヒー豆業務需要は激減していて、自宅勤務・テレワークを導入している事業所(オフィス・研究所)向け自家焙煎コーヒー豆業務需要も大幅な減少傾向を示しています。

 

街の珈琲屋も新型コロナウイルスの影響を受けている 

新型コロナウィルス感染ですが、今のところ収束する気配が無いようです。収束する時期が遅くなれば、エカワ珈琲店は零細生業の個人事業者(フリーランス)ですから、日々の経済活動において、様々な場面でこれから正念場に遭遇する可能性が高くなるかもしれません。

去年(2019年)の今頃なら入荷できていたコーヒー生豆銘柄を、今年は入荷できていません。新型コロナウィルスが、コーヒー生豆のサプライチェーンに影響を与えている可能性があるのかもしれません。

多くの人が、人のたくさん集まるところやエリアを避けるようになって来ているので、飲食・観光・オフィスでの自家焙煎コーヒー豆需要は目に見えて減少して来ています。

ということで、エカワ珈琲店の零細生業ビジネスは、新型コロナウィルスに大きな影響を受けています。

 

立ち尽くすのでは無くて抗ってみるつもりです 

新型コロナウィルス感染が、これ以上長引けば、そして、何も抗うこと無く立ち尽くしているだけなら、零細生業パパママ経営の自家焙煎コーヒー豆小売店など押し潰されてしまうかもしれません。おそらく、現在の状況が長く続けば、そうなってしまう確率が高いと考えています。

ということで、年老いた珈琲豆焙煎屋は、現在の状況に立ち尽くすこと無く、現在の状況に抗って行こうと思っています。

70年近く、様々な状況に抗って来た結果として、悠々自適とは行きませんが、何んとか人並みの暮らしを営むことが出来ています。それに、脱サラしてからの約30年間、これも様々な状況に抗い続けて来た結果として、零細生業パパママ規模のままですが、何んとか珈琲商売を続けることが出来ています。

 

コーヒー宅配ビジネスに注目

新型コロナウィルスの影響で誰もが引き籠るようになって、生協やネットスーパーの注文が増えているという話を聞きます。

また、街中の飲食店ですが、店舗客は減少していても、出前やテイクアウトが増えているという話も聞きます。 

新型コロナウィルスの影響で、街中の消費行動が大きく変化しています。この消費行動が習慣になって、街中の消費習慣が急速に変化してしまう可能性もあります。

食品・食品材料の宅配や料理・ドリンクの出前が、街中での当たり前の風景になるかもしれません。

エカワ珈琲店は、地方の中核都市・和歌山市のビジネス街に立地しています。

大都市で流行っているオンライン食事デリバリーサービスは、和歌山市にまだやって来ていませんが、それほど遠くない未来にやって来る可能性があります。そうすれば、コーヒーの出前がビジネスとして成り立つようになるかもしれません。もしかしたら、オンライン食事デリバリーサービスの販売ルートで、自家焙煎コーヒー豆を配達してもらえるかもしれません。

ということで、今から、その準備をしておこうと考え始めている今日この頃です。

 

【参考記事】オンライン食事デリバリーサービスが始まって、ゴーストレストランが登場して来た

 

消費習慣の変化に対応する 

去年(2019年)、一昨年(2018年)と、宅急便契約送料が2年連続値上がりして、自家焙煎コーヒー豆通信販売で全く儲けられなくなってしまいました。

儲からないわけですから、自家焙煎コーヒー豆通信販売に対する意欲が低下しています。しかし、巷の消費習慣が変化して焙煎コーヒー豆の家庭消費量が増加すれば、そして、焙煎コーヒー豆を人の集まる店舗で購入する頻度が少なくなるとするならば、自家焙煎コーヒー豆通信販売にもう一度活路を求めるのも良い手かもしれません。

エカワ珈琲店は、一昨年の夏からアマゾンマーケットプレイスに自家焙煎コーヒー豆を出品しています。出品当初はチンプンカンプンだったのですが、最近、少しだけアマゾンマーケットプレイス出品システムについて理解できるようになって来ているので、もう一度頑張ってみる価値があるかもしれません。

消費習慣が変化するとするならば、それに対応して行かなければ商売が成り立たないわけですから。

 

テレワークとオフィスのコーヒー需要 

新型コロナウィルス対策で、テレワークを採用する企業が増えているようです。テレワークが上手く機能すれば効率抜群ですから、新型コロナウィルスの感染が収束してもテレワークを採用する企業が増えて行くだろうと推測しています。

オフィスコーヒーサービスは、事業所(オフィス)のコーヒー需要に依存しています。しかし、テレワークを採用する事業所(オフィス)が増えれば、必然的に事業所(オフィス)のコーヒー需要は減少して行くはずです。

オフィスコーヒーサービスは、事業所(オフィス)のコーヒー需要に依存してシステムで稼ぐ珈琲ビジネスですから、テレワークが普及すれば、オフィスコーヒーサービスの土台の部分が崩れてしまいます。

しかし、事業所(オフィス)のコーヒー需要が完全に消滅するとは考えられません。ある程度の需要は残ると思いますが、その需要は、オフィスコーヒーサービスがシステムで稼げるボリュームよりは少なくなってしまうような気がします。

ということで、コーヒーの出前や近くの自家焙煎コーヒー豆小売店が、オフィスコーヒーに代わって事業所(オフィス)のコーヒー需要を賄うようになる日がやって来る可能性があると考えているので、いつでも対応できるように準備を始めようと考えています。