新型コロナウィルスですが、年老いた珈琲豆焙煎屋の暮らし・商売に多大な影響を及ぼしています。少なくとも、あと1年半くらいは、その影響から逃れられないとも言われているわけですから、暮らし・商売の様式変更は必須なのかしれないと考えている今日この頃です。
新型コロナウィルスが私たちの生活様式の全てに影響を及ぼすのは、ほぼ確実だと考えています。そして、生活様式が変化すれば、商売もそれに合わせて変わって行かなければ経営が成り立ちません。
これから変化して行くだろう生活様式の中で、年老いた珈琲豆焙煎屋が注目しているのが、「ローカル」と「グローバル」に関係するトレンドの変化です。
例えば、珈琲豆焙煎ビジネスの世界では、スターバックスコーヒーやネスレなど、グローバル規模の珈琲豆焙煎ビジネスを展開している世界的大企業だけでなくて、年老いた珈琲豆焙煎屋夫婦が営んでいるエカワ珈琲店クラスの、地域をターゲットにする小規模なコーヒー豆自家焙煎店も珈琲豆焙煎ビジネスに従事しています。
新型コロナウィルス感染に関する行政の対応ですが、中央政府の対応よりも、都道府県知事の対応のほうが数段注目を集めています。地域によって、対応が違ってくるのは当たり前なのだと思います。
ちなみに、年老いた珈琲豆焙煎屋が暮らしている和歌山県も、「和歌山方式」と呼ばれる新型コロナウィルス感染対策が海外メディアなどで注目されています。
これから1年半以上は続くと言われている新型コロナウィルス感染予防対策がビジネスに与える影響ですが、消費者欲求がローカリゼーションの方向により強く・より速く動いて行く傾向が強くなると予測しています。
緊急事態宣言が発令(2020年4月)されて、社会的距離の確保と半径500メートル~半径1キロメートルくらいの生活を1か月くらい続けていると、「バイローカル」という言葉の意味を実感することが出来るわけですから。
日本の消費者は、国産品・国産のサービスに対して、相当に強い信頼を持っているように感じています。 その信頼の範囲が、新型コロナウィルスに起因する生活様式の変化によって、国産品・国産のサービスから都道府県単位の地域産品と地域サービスに移行して行く可能性があると考えています。
社会的距離の確保、社会的行動範囲の縮小、社会活動での安心・安全の確保などの欲求は、アクセスが容易で安全性の高いローカルビジネスへの依存度を高くして行くはずです。
新型コロナウィルスの影響によるビジネスのローカル化ですが、相当に速いスピードで進行して行く可能性が高いと考えています。
食品産業・飲料産業は、日本国内の主要産業の1つであって、国内で生産・加工される製品の大半は国内で消費されているのだと思います。
コーヒーは嗜好飲料で生活必需品では無いわけですが、現代人の生活様式の中に定着している飲み物です。そして、一杯のコーヒーを淹れる原料である焙煎コーヒー豆の大半は、自動化された大規模なコーヒー豆焙煎工場で焙煎されて消費者に供給されています。(原料のコーヒー生豆は輸入品ですが)
新型コロナウィルスの影響によって、ビジネスが相当に速いスピードでローカル化して行くのだとしたら、焙煎コーヒー豆生産とその流通プロセスも相当に速いスピードで変化して行く可能性があると考えています。
年老いた珈琲豆焙煎屋は、大規模なコーヒー豆焙煎施設から、消費者の一番近い場所に立地する地域の商業環境に即した規模のコーヒー豆焙煎施設(orコーヒー豆焙煎工房)へと、焙煎コーヒー豆の焙煎拠点が移行して行く割合が高くなるだろうと想像しています。
消費者の欲求が、新型コロナウィルスの影響で、価格よりも安全・安心・新鮮な商品・サービスに向かうのだとしたら、消費者の近くで焙煎する鮮度の良い焙煎コーヒー豆、生産・流通の透明性が高い焙煎コーヒー豆の需要が増加して行く可能性が高くなると想像します。
もし、その方向に進んで行くのだとしたら、大手・中堅珈琲企業もローカルビジネス化の経営戦略を採用することになるかもしれません。 例えば、地域の珈琲豆焙煎会社の買収など・・・。
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新型コロナウィルスの悪影響が経済全体に及んでいますが、特に、外食産業・観光産業の経験している被害は甚大だと思います。
外食・観光、事業所向けオフィスコーヒーサービスの需要激減は、珈琲豆焙煎屋にも甚大な被害を与えています。
2020年3月、自家焙煎コーヒー豆の業務需要が激減、店舗小売販売も新型コロナウィルスの影響を受けて減少を続けていました。