新型コロナウィルスは喫茶店・カフェ・レストランに壊滅的な打撃を与えている

年老いた珈琲豆焙煎屋夫婦が営む自家焙煎コーヒー豆小売専門店(エカワ珈琲店)が遭遇している、あるいは、周辺で発生している新型コロナウィルス感染拡大に起因する経済的影響について書き出してみました。

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【目次】

新型コロナウィルス感染拡大が、喫茶店・カフェ・レストランに壊滅的な打撃を与えているようです。

喫茶店・カフェ・レストランは、集客型娯楽ビジネスだと考えています。

新型コロナウィルス感染防止に必要なのが社会的距離の確保だとされているので、娯楽型集客ビジネスである喫茶店・カフェ・レストランにマイナスの影響が及ぶのは避けられ無いと思います。

大幅な売上減少に遭遇して、それをカバーしようとテイクアウトや出前に活路を求めるとしても、物販オンリーで娯楽の部分をカバーするのは難しいような気がします。

豊富な資金を持つ喫茶店チェーンやレストランチェーンは耐えられるかもしれませんが、資金力に劣っている個人店は耐えられないかもしれません。

喫茶店・カフェ・レストランの経営に壊滅的な影響が出ているわけですから、そこに焙煎コーヒー豆を納入している焙煎事業者も大きな影響を受けていると想像できます。

零細生業の珈琲豆焙煎屋であるエカワ珈琲店は、経営の基礎的な部分を自家焙煎コーヒー豆の喫茶店・カフェ・レストラン向け業務需要によって支えられていました。

その自家焙煎コーヒー豆の喫茶店・カフェ・レストラン向け業務需要ですが、２月に入った頃から減少を開始して、３月に入るとその減少スピードが速くなって、現在(２０２０年４月中旬)はほぼ全滅しています。

おそらく、喫茶店・カフェ・レストラン向け業務需要の減少については、マイナス影響の度合いが異なっているとしても、全ての焙煎事業者が遭遇している出来事だと想像しています。

もう一つの焙煎コーヒー豆業務用需要、事業所向けオフィスコーヒーサービスも、テレワーク・自宅勤務や時差出勤・交代勤務の影響を受けて需要が減少しているだろうと想像しています。

エカワ珈琲店ですが、こちらの自家焙煎コーヒー豆業務用需要にも、喫茶店・カフェ・レストラン向け業務需要と同じくらい依存していたわけですが、こちらの方も、３月の末頃までに、ほぼ需要が消滅してしまっています。

規模の大きいオフィスコーヒーサービス事業者や、ある程度の規模を持つ地場の焙煎コーヒー豆卸事業者とは少し商環境が異なっているかもしれませんが、それほど大きく異なっているとも考えられません。

おそらく、事業所向けオフィスコーヒーサービスも、相当な打撃を被っていると想像しています。

社会的距離の確保目的で、誰もが家に籠って暮らすようになって、街でコーヒーを消費する機会が極端に減少しているように感じられます。その反動として、自宅でコーヒーを消費する機会が増加しているようです。

自宅でのコーヒー消費量増加で一番メリットを受けるのは、コンビニエンスストアーや食品スーパー・生協などの流通小売ルートを確保している大手・中堅のコーヒー企業だと思います。

もしかしたら、エカワ珈琲店タイプの自家焙煎コーヒー豆小売店にも、コーヒー自宅消費の恩恵が及んで来るかもしれませんが、そうなるまでには、もう少し時間が必要だろうと考えています。

現在(２０２０年４月中旬)、新型コロナウィルスの影響でコーヒー自宅消費を増やしている消費者は、自宅でコーヒーを楽しむという段階に達していないと考えています。

ですから、既存の流通ルートで購入できるお手頃価格の大量生産されている焙煎コーヒー豆に需要が集中しているのだろうと感じています。

もう少し時間が経過して、自宅でコーヒーを飲むだけで満足できない消費者が多くなって来て、自宅でコーヒーを楽しむ消費者が増えて来れば、少しくらい価格が高くても少量生産の自家焙煎コーヒー豆に対する需要も出てくるような気がしています。

年老いた珈琲豆焙煎屋のブログ