年老いた珈琲豆焙煎屋のブログ

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全国的に自家焙煎コーヒー豆が売れている

品質の良いコーヒーを追い求め、自家焙煎(じかばいせん)したコーヒー豆を販売する店が、兵庫県西宮市で活況を呈していると、神戸新聞NEXTのWEB記事が2020年8月19日付けで報じています。

その記事によると、西宮市では、2010年代になってから、自家焙煎コーヒー豆を提供する店が増えて、それらの店は、原料のコーヒー豆を厳選して、気温や温度などに応じて、焙煎プロセスでの温度・熱量・時間を細かく調整して焙煎する「スペシャリティーコーヒー」と呼ばれる自家焙煎コーヒー豆を提供しているとのことです。

 

新型コロナウィルス感染症の影響で、外出自粛する人や在宅勤務する人が増え、自家焙煎コーヒー豆の通信販売が好調に推移していて、自家焙煎コーヒー豆の売上が4~5倍に増えた店もあるとも報じています。

自家焙煎コーヒー豆の売上を伸ばしている店ですが、この3月・4月の新型コロナ感染症拡大による売上減少を、自家焙煎コーヒー豆への深いこだわりによってはねのけ、様々な工夫をこらすことで、通信販売の業績を伸ばし、店舗での販売も堅調に推移しているとのことで、その代表として、記事では、苦楽園の「TAOCA COFFEE」と「ゆげ焙煎所」が紹介されています。

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西宮市は、昭和の頃から、家庭向け自家焙煎コーヒー豆が売れている街です。

年老いた珈琲豆焙煎屋夫婦が営んでいるエカワ珈琲店は、自家焙煎コーヒー豆の小売販売を開始した頃、珈琲商売の参考にさせて頂いたのが、西宮市苦楽園に店を構えているグレート珈琲です。

1990年代前半のことで、当時、グレート珈琲は、自家焙煎コーヒー豆を月間15トン売っていると言われていました。

www.ekawacoffee.work

 

そんなわけで、西宮市で家庭向け自家焙煎コーヒー豆が売れるのは、当たり前と言えば当たり前なのかもしれませんが、この傾向が、西宮市だけに限らず全国的に広がっているような気もします。

その昔(自家焙煎店が出来始めた頃)、大阪市より北に位置する関西地域では家庭向け自家焙煎コーヒー豆が売れていて、堺市より南に位置する関西地域(和歌山県を含めて)では、なかなか家庭向け自家焙煎コーヒー豆が売れないと言われていました。2020年の現在も、もしかしたら、その傾向が残っているかもしれません。

www.ekawacoffee.work

 

その昔、なかなか家庭向け自家焙煎コーヒー豆が売れないと言われていた和歌山市でも、今年の6月頃から、家庭向け自家焙煎コーヒー豆が売れ始めているような気がします。(気がするだけかもしれませんが・・・)

我がエカワ珈琲店は、今年の6月に店舗を改装して、窓から自家焙煎コーヒー豆を小売する対面販売方法を採用しました。

毎年、夏場は全く自家焙煎コーヒー豆が売れなくなるのですが、窓型軒先店舗で自家焙煎コーヒー豆を売っている今年(2020年)の夏は、例年になく自家焙煎コーヒー豆が売れています。(売れていると言っても、エカワ珈琲店の基準ですから、それほどは・・・)

 

また、自家焙煎コーヒー豆の通信販売も、過去2年間赤字を垂れ流していたアマゾンでの自家焙煎コーヒー豆販売ですが、この(2020年)7月、瞬間風速なのかもしれませんが、ほんの少し黒字になりました。

年老いた珈琲豆焙煎屋の思い込みかもしれませんが、現在(2020年夏)の家庭向け自家焙煎コーヒー豆を取り巻くビジネス環境ですが、30年前の家庭向け自家焙煎コーヒー豆小売を取り巻いていた環境とよく似ているような気がしています。