英文サイトのコーヒー関係記事やアメリカの小規模なコーヒー豆焙煎屋さんのサイトを訪問すると、焙煎コーヒー豆の焙煎日を表示するのは当たり前という雰囲気を感じます。(2010年代の初め頃から、そのように感じています。)
アメリカの小さな珈琲屋さんの間では、「煎りたて・新鮮な焙煎コーヒー豆」、「コーヒーブルーム(コーヒー粉とお湯が接触する時の膨らみ)がたくさん発生する焙煎コーヒー豆」は当たり前なのかもしれません。
【参考】コーヒーブルーム(蒸らしでの粉の膨らみ)については、下のリンク先ページの記事を参考にして頂けると思います。
考えて見れば、小規模なコーヒー豆焙煎屋のマーケティングで、最大の特徴である「少量生産・少量販売の自家焙煎コーヒー豆」や「煎りたて、新鮮な自家焙煎コーヒー豆」を前面に出すのは、最も簡単で最も効果が期待できるマーケティング戦略だと思います。
『少量生産・少量消費の自家焙煎コーヒー豆市場=煎りたて・新鮮な自家焙煎コーヒー豆市場』だと思います。
そして、少量生産・少量消費の焙煎コーヒー豆、煎りたて・新鮮な焙煎コーヒー豆を市場に供給できるのは、今(2022年)のところ、小型生産用コーヒー豆焙煎機を駆使して自家焙煎コーヒー豆を少量生産・少量販売しているコーヒー豆自家焙煎店だけです。
エカワ珈琲店は、自家焙煎コーヒー豆をタッパーウェアーに保管展示して、店頭小売に対応しています。
そして、シングル銘柄の自家焙煎コーヒー豆については、そのタッパーウェアーに焙煎日を表示しています。
そのような販売方法を採用しているコーヒー豆小売店なんて、エカワ珈琲店以外には無いだろうと密かな優越感に浸っていたこともありました。
しかし、それは2010年代前半の話で、ブルーボトルコーヒーが日本にやって来た2010年代中頃からは、日本でも、自家焙煎コーヒー豆の焙煎日を表示する街中の小さなコーヒー豆自家焙煎店が増えて行って、今(2022年)は、焙煎日を表示するのが常識になっています。
小型業務用コーヒー豆焙煎機を使ってコーヒー豆を自家焙煎しているコーヒー豆自家焙煎店商売の強みは、「煎りたて、新鮮、手作業による丁寧な焙煎」だと思います。
価格競争やブランド競争や製品開発競争で、手作業で焙煎している自家焙煎コーヒー豆が、生産性の高い自動化したコーヒー豆焙煎工場で大量生産されるレギュラーコーヒーに勝てるはずがありません。
レギュラーコーヒーと同じ市場で商売していれば、コーヒー豆自家焙煎店は底辺の競争に巻き込まれてしまって「廃業」の2文字が待っているだけです。
しかし、良くしたもので、今(2022年)のコーヒー消費市場には、レギュラーコーヒーの市場とスペシャリティーコーヒーに特化したクラフトコーヒーの市場が存在しています。
クラフトコーヒーの市場は、レギュラーコーヒーの市場とは違って、まだまだ認知度の低い市場ですが、確実に成長を続けている市場です。
そして、このクラフトコーヒー市場の最大の特徴は、「煎りたて、新鮮、手作りの焙煎」です。
ということで、自家焙煎コーヒー豆の焙煎日表示は、街中の小さなコーヒー豆自家焙煎店商売の常識になっています。
【参考】レギュラーコーヒー市場とクラフトコーヒー市場の違いについては、下のリンク先のページを参考にして頂けると思います。