年老いた珈琲豆焙煎屋のブログ

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ドラフトコーヒー、窒素を溶け込まして作る生ビールのように泡立つアイスコーヒー

冷水を使って時間を費やして淹れた冷たいコーヒー(cold brew coffee/水出しアイスコーヒー)に、窒素を溶け込まして保存して置くアイスコーヒーをドラフトコーヒーと表現しているのだと思います。

ドラフトコーヒーは、nitro cold brew(窒素入り水出しアイスコーヒー)とも呼ばれているようです。

2015年の春にスタンプタウンコーヒー(Stumptown Coffee)が、缶入りドラフトコーヒーを北米大陸で売り出して大ヒット、2016年にはスターバックスコーヒーが、ドラフトコーヒー用サーバーを北米大陸の店舗に設置して、これもヒットしています。

www.ekawacoffee.work

 

缶入りドラフトコーヒーは、缶の中の窒素を注入した水出しアイスコーヒーに簡単な仕組みで圧力を加えていて、缶のフタを開けると圧力が解除される仕組みになっているのだと思います。

店舗で提供するドラフトコーヒーは、専用の冷却サーバーに貯えている水出しアイスコーヒーに窒素を注入して保存しておき、サーバーの上に設置している栓から泡立つアイスコーヒーをカップに注ぐ仕組みになっているのだと思います。

カップに注ぐと、ドラフトコーヒーにかかっている圧力が解除されて泡が発生します。

その泡の効果で、滑らかで、クリーミィーで、口当たりの良いアイスコーヒーを作り出すのだそうです。(年老いた珈琲豆焙煎屋は、ドラフトコーヒーを飲んだことがありません。)

 

【注】年老いた珈琲豆焙煎屋は、上の画像(アマゾンに出品されている商品)を見たことも、使ったこともありません。アイキャッチ画像として貼り付けています。

 

業務向けのドラフトコーヒー製造保存装置は相当に高価な代物で、使用するのに窒素ガスボンベが必要で、それに加えて窒素ガスの供給も必要になると思います。

また、水出しコーヒーの製造と定期的にドラフトコーヒー製造保存装置の洗浄が必要になるので、相当に繁盛するコーヒー店以外でそのような装置を導入すると、何か月後かには無用の長物となって倉庫に眠っていることも有り得ます。

 

地方の町の喫茶店やレストランがドラフトコーヒーをメニューに載せるとしたら、缶入りドラフトコーヒーの購入を選択するのが賢明だと年老いた珈琲豆焙煎屋は考えています。

現在(2017年4月)、手に入る缶入りドラフトコーヒーは、アメリカのコーヒー屋さんが製造した輸入品だけだと思いますが、日本のビール会社なら、缶入りドラフトコーヒーを簡単に製造できると思います。

 

原料の水出しアイスコーヒーですが、透過法で淹れて作るとなると大変ですが、浸漬法で淹れるのなら簡単に作れます。

スタンプタウンコーヒーの缶入りドラフトコーヒーに使っているクラスの焙煎コーヒー豆を原料に使うとしたら、日本では、コーヒー豆自家焙煎店に焙煎を委託することで解決できるはずです。

コーヒー豆自家焙煎店1店舗だと無理ですが、何店舗(or何十店舗)かのコーヒー豆自家焙煎店に焙煎を委託するという方法があります。

使用するコーヒー生豆ごとに、コーヒー豆焙煎のプロファイルを作っておけば、コーヒー豆焙煎のプロが焙煎するわけですから、それほど焙煎にブレが生じるとは考えられません。