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コーヒー豆自家焙煎店、平成の30年間で様変わり

エカワ珈琲店は、和歌山県の和歌山市で零細生業ジジババ商売をしているコーヒー豆自家焙煎店です。

エカワ珈琲店が自家焙煎コーヒー豆小売専門店を開始したのは、1989年の夏(平成元年の8月)でした。

 

1989年の夏、喫茶店から自家焙煎コーヒー豆小売専門店に商売替えしたのは、今のエカワ珈琲店オーナーの母親です。

1992年に富士珈機製のドラム式小型コーヒー豆焙煎機を導入するまでは、学研のユーカースという全自動の電気加熱式小型コーヒー豆焙煎機でコーヒー豆を自家焙煎していました。

 

富士珈機の焙煎機は最大で5kgのコーヒー豆を焙煎できて、学研の焙煎機は最大で500gのコーヒー豆を焙煎できました。

前者は、まだ現役で働いてくれていますが、後者は、20数年前に引退しています。

 

自家焙煎コーヒー豆小売商売を開始してから4年間くらいは順風満帆でしたが、突然、思いがけないアクシデントが発生、最初のアクシデントを乗り越えたと思ったら、次のアクシデントがやって来るという塩梅で、1990年代の中頃のエカワ珈琲店は、自転車操業的な財政状況に陥っていました。

 

何とか、奇跡的にその苦しい時期を乗り越える事が出来て、1990年代の後半は、自家焙煎コーヒー豆の配達(オフィスコーヒーサービス)ビジネスで、結構忙しく働くようになっていて、経済的にも、少し余裕が出て来ていました。

 

しかし、エカワ珈琲店はパパママストアーのコーヒー豆自家焙煎店で、マスマーケットで商売をしていたわけですから、2000年代になると、パパママストアーの悲劇を味わう事になります。

大量生産・大量流通・大量販売の市場(マスマーケット)で、少量販売・少量流通・少量販売のパパママストアーが生き残れるはずがありません。

シャッター商店街と同じ悲劇が、エカワ珈琲店にも襲い掛かって来たわけです。

 

2000年代のパパママストアーの悲劇を何とか乗り越える事が出来て、2010年代になると、海の向こうから「コーヒーの新しい波」がやってきました。

この「コーヒーの新しい波」が、エカワ珈琲店をパパママストアーの悲劇から救ってくれたと思っています。

「コーヒーの世界」に、マスマーケット以外に、パパママストアーが商売を営める別の市場が存在している事を教えてくれました。

 

2010年代前半のエカワ珈琲店は、まあまあ順風満帆な商売が出来るようになっていました。

エカワ珈琲店は、昔ながらのパパママストアーです。

2010年代の後半からは、臨時休業や営業時間の短縮、営業日・営業時間の変更を頻繁に繰り返していますが、人並の暮らしが出来るくらいは稼ぐ事が出来ています。

 

「コーヒーの世界」も「コーヒー豆自家焙煎店商売」も、平成のはじめ頃と平成の終わり頃との30年間で大きく様変わりしています。

しかし、エカワ珈琲店は、30年の間、紆余曲折はありましたが、自家焙煎コーヒー豆小売商売を続けているのですから、それなりに時代の流れについて行けていると自画自賛している今日この頃です。 

 

 

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