年老いた珈琲豆焙煎屋のブログ

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コーヒーの新しいトレンドはスモールバッチロースト、だからナノロースター(コーヒー豆自家焙煎店)に注目

北米大陸で発生したサードウェーブコーヒー現象の担い手は、マイクロロースターと呼ばれる珈琲豆焙煎屋さんたちです。 

アメリカで発行されているコーヒー豆焙煎事業者向けの隔月刊雑誌「ローストマガジン」は、年間コーヒー豆焙煎量45トン以上ならラージロースター、以下ならマイクロロースターと定義しています。 

 

クイックナビゲーション

コーヒー豆自家焙煎店はナノロースター

月間1トン~3トンくらいのコーヒー豆を焙煎しているのがマイクロロースターで、使用する生産用コーヒー豆焙煎機も10キログラム容量以上だと伝えられています。

日本のコーヒー豆自家焙煎店がマイクロロースターに該当するという話もありますが、それは一部の成長街道を走っているコーヒー豆自家焙煎店の話です。

零細生業パパママ店クラスのコーヒー豆自家焙煎店の月間コーヒー豆焙煎量は500キログラム以下で、使っている生産用コーヒー豆焙煎機も5キログラム容量以下だと思います。

最近、北米大陸でも、そのクラスのコーヒー豆自家焙煎店が増えてきていて、マイクロロースターよりも規模が小さいということで、ナノロースターと呼ばれることもあるようです。

 

ファーストウェーブコーヒー、セカンドウェーブコーヒー、サードウェーブコーヒー

焙煎コーヒー豆(レギュラーコーヒー)の消費に重点を置くのがファーストウェーブコーヒーで、淹れたコーヒーを消費者に楽しんでもらうことに重点を置いているのがセカンドウェーブコーヒー、珈琲を文化的に捉えて鑑賞するのがサードウェーブコーヒーだと言われています。そして、現在、3つのコーヒーの波が、他のコーヒーの波に飲み込まれることなく並行して存在しているのが、北米大陸のコーヒー消費市場だと年老いた珈琲豆焙煎屋は理解しています。

 

 サードウェーブコーヒーの躍進

サードウェーブコーヒーがその立場を確立したのは、2000年代の中頃だと考えられます。 

サードウェーブコーヒーの最大の特徴は、生産地のコーヒー農家と直接的な関係を作り上げて品質の良いコーヒー生豆を調達するシステムを確立したことだと言われています。

インテリジェンシア、スタンプタウン、カウンターカルチャーというサードウェーブコーヒーの担い手たちは、このコーヒーに対する新しいアプローチの仕方を背景として、喫茶店・カフェ・レストランそれに高級食料品店に焙煎コーヒー豆を卸販売することで業績を拡大して行ったと年老いた珈琲豆焙煎屋は考えています。

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日本のコーヒー業界とサードウェーブコーヒー現象 

日本にもサードウェーブコーヒー現象が押し寄せて来て、喫茶店・カフェ・レストランや高級食料品店(洋菓子屋さんや焼き立てのパン屋さんや高級和菓子屋さんなど)が、コーヒーの新しい流れに共鳴するかもしれないと期待していたのですが、2019年の年末までのところ、そのような現象は発生していなかったと考えています。

そして、2020年は、新型コロナ感染症禍の影響で、それどころでは無かったわけです。

でも、もしかしたら、日本でもサードウェーブコーヒー現象によく似た現象が、目に見えないところで始まっていたのかもしれません。

堀口珈琲、丸山珈琲、猿田彦珈琲などのように、ナノロースタークラスのコーヒー豆自家焙煎店として創業、2010年代にマイクロロースターかラージロースターの規模にまで成長している珈琲屋さんも存在しているわけですから。

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焙煎コーヒー豆業務卸も変化して行くと考えています 

ホテル・レストラン・喫茶店・カフェが、1社のロースター(業務用レギュラーコーヒー豆焙煎卸会社)から焙煎したコーヒー豆(レギュラーコーヒー豆)を供給してもらって、そのロースターに従業員のトレーニングやコーヒー関連器具サポートの手伝いもしてもらうという従来のシステムは、今後、確実に廃れて行くような気がしています。

ホテルやある程度の規模のレストラン・カフェなどは、仕入先を1つのロースターに限定しないで、幅広い種類のコーヒーをメニューに載せて消費者を楽しませる方向に進んで行くと予測しています。

 

スペシャリティーコーヒー生豆販売の新モデル

年老いた珈琲豆焙煎屋ですが、地方の中核都市で零細生業パパママ規模の自家焙煎コーヒー豆小売専門店(エカワ珈琲店)を営んでいます。

2000年代の中頃から、コーヒー生豆は主に総合商社の㈱兼松から仕入れています。 

㈱兼松は、スペシャリティーコーヒー生豆を専門に輸入して、自社のオンラインショッピングサイトを通じて全国の小規模零細なコーヒー豆自家焙煎店に直接販売を行った日本で最初のコーヒー生豆輸入商社さんです。

㈱兼松のスペシャリティーコーヒー生豆ショッピングサイト「coffee network」 の登場によって、巷のコーヒー豆自家焙煎店は、リスクを負担しなくても幾種類ものスペシャリティーコーヒー豆を取り扱えるようになったわけです。

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コーヒー生豆の小分け販売が当たり前に

 2000年代、割高な価格でコーヒー生豆を購入するなら、10キログラム単位でコーヒー生豆を販売しているコーヒー生豆問屋さん(ほとんどがロースター)もありました。

2010年代に入ると、10キログラム、20キログラム単位でのコーヒー生豆販売が当たり前になって来て、「coffee network」でも20キログラム真空包装のスペシャリティーコーヒー生豆が販売されるようになりました。

ナノロースター的なコーヒー豆自家焙煎店が増加して、コーヒー生豆の小分け販売が当たり前になって来たわけです。そして、幾種類ものコーヒー生豆を小分けで購入できるようになって、コーヒー豆自家焙煎店ビジネスへの新規参入がさらに容易になって来ていると考えます。

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コーヒー豆自家焙煎店(ナノロースター)

3キログラム容量、5キログラム容量の生産用小型コーヒー豆焙煎機を駆使して月間100キログラム~400キログラムのコーヒー豆を焙煎するのがナノロースターだと北米大陸では定義されているようです。

日本のほとんどのコーヒー豆自家焙煎店も、この定義の範疇に当てはまると考えます。

世界的に、小型生産用コーヒー豆焙煎機を導入して、自店でコーヒー豆を焙煎する店が増加しているようです。(世界的に、小型生産用コーヒー豆焙煎機が売れているらしいですから)

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コーヒー豆自家焙煎店(ナノロースター)の問題点 

生産用小型コーヒー豆焙煎機とコーヒー生豆がそろっていれば、それだけでコーヒー豆自家焙煎ビジネスを順調に軌道に乗せられるわけではありません。

コーヒー豆焙煎に関するある程度の知識・経験・技術を取得しなければ、消費者からそっぽを向かれてしまいます。

コーヒー豆焙煎の先駆者(競争相手)たちは、コーヒー豆焙煎についてそれなりの知識・経験・技術を持っているわけですから。

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コーヒー豆焙煎に関する経験・知識・技術を記事にして有料販売しています。

今後もコーヒー豆自家焙煎店は増え続けて行くだろうと考えている年老いた珈琲豆焙煎屋は、30年間に渡って蓄積して来た珈琲豆焙煎やその他の珈琲に関する知識・経験・技術を記事にして、その記事を有料販売する副業を営んでいます。

有料記事以外にも、これまで蓄えて来た珈琲豆焙煎やその他の珈琲に関する知識・経験・技術を活用して、焙煎コーヒー豆販売以外でお金が稼げたらと考えている今日この頃です。 

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