年老いた珈琲豆焙煎屋のブログ

コーヒー情報記事を専門にエントリーしているブログです。年老いた珈琲豆焙煎屋の稼ぎ頭のブログです。

2021年版、エカワ珈琲店のコーヒー生豆購入先探しの旅

年老いた珈琲豆焙煎屋夫婦は、地方中核都市の和歌山市でエカワ珈琲店という屋号の自家焙煎コーヒー豆小売専門店を、夫婦2人だけで細々と営んでいます。

エカワ珈琲店は、零細生業パパママ店です。

コーヒー生豆生産国の生産農家を訪問してコーヒー生豆を買いつける一流の珈琲豆焙煎屋さんではなくて、コーヒー生豆を輸入している総合商社や、比較的に規模の小さなコーヒー生豆専門商社、それにフェアトレード関係の団体・会社、あるいはコーヒー生豆の二次問屋さんからコーヒー生豆を購入するありきたり自家焙煎コーヒー豆小売店ですから、コーヒー生豆購入先との相性が、エカワ珈琲店の自家焙煎コーヒー豆小売ビジネスを左右することになります。

 

【クイックナビゲーション】

 

コーヒー生豆購入先探しの始まり

歴史のある大手コーヒー生豆商社として、石光商事、日本珈琲貿易、丸紅食料(エムシーフーズ)、ワタルなどが知られています。

しかし、エカワ珈琲店の場合、歴史を持つ大手コーヒー生豆商社と取引したことは一度もありません。 

10数年前、歴史を持つ大手コーヒー生豆商社の一社に購入を打診したことがあるのですが、取引を断られた思い出があります。

それ以来、一度も、歴史を持つ大手コーヒー生豆商社に購入を打診したことはありません。

理由は、取引を断られると鬱陶しい気分になるからです。 

エカワ珈琲店の場合、コーヒー豆自家焙煎を開始した初期の頃、関西系の大手コーヒー企業や中堅のコーヒー豆焙煎企業からコーヒー生豆を購入・調達していました。

でも、業務用(喫茶飲食店、オフィス)については競合状態にあるわけですから、色々と問題が生じてきます。

コーヒー生豆の購入価格も、大手コーヒー企業からの購入価格はリーズナブルで、比較的簡単に利益を出せたのですが、中堅コーヒー豆焙煎企業からの購入価格は割高だったので、利益を出すのに苦労したものです。

競合状態にある大手・中堅のコーヒー企業やロースターから購入するのが嫌だということで、2000年前後から、エカワ珈琲店の『コーヒー生豆購入先探しの旅』がスタートしました。

 

コーヒー生豆購入先探しの旅

いなほ書房から、『珈琲と文化』という珈琲店向け季刊雑誌が発行されています。

ブラジルのコーヒー豆を専門に輸入している商社、フェアトレード系のコーヒー生豆を輸入している団体や企業、新たにコーヒー生豆の輸入を開始した総合商社などが、『珈琲と文化』の読者であるコーヒー豆自家焙煎店をターゲットとする広告を出稿しています。

エカワ珈琲店は、その広告出稿先からコーヒー生豆を調達することにしました。

2000年前後、コーヒー豆自家焙煎店向けにコーヒー生豆を販売する二次問屋さんも何社か存在していて、その二次問屋さんからも、時々、コーヒー生豆を購入していました。

エカワ珈琲店は、2000年前後から2010年頃までの約10年間、『珈琲と文化』に協賛広告を出稿していたので、見知らぬコーヒー生豆商社さんからもダイレクトメールを度々受け取っていました。

ですから、コーヒー生豆購入先探しには、それほど苦労しなくて済みました。

2005年前後だったと思います。

新たにコーヒー生豆の輸入を開始した総合商社㈱兼松さんが、スベシャリティーコーヒー豆に特化して、コーヒー豆自家焙煎店をターゲットとするショッピングサイト『Coffee Network』を立ち上げました。

『Coffee Network』ですが、エカワ珈琲店にとっては、大変に使い勝手の良いショッピングサイトでしす。

現在は、コーヒー生豆調達のほぼ100%を、その『Coffee Network』に依存しています。

『Coffee Network』のコーヒー生豆取り扱い量ですが、2010年代に入ってから相当急激に増加しているように思われます。

2000年代後半なら、品切れを心配する必要が無かったわけですが、2010年代に入ってからは、ちょっと気を抜くと品切れになってしまいます。 

 

 f:id:ekawa:20190403095903j:plain

 

エカワ珈琲店が利用しているor利用したことのあるコーヒー生豆商社

(1)兼松/Coffee Network

ショッピングサイトから購入できます。

ショッピングサイトは、審査を伴う会員制サイトですから、会員登録が必要になります。価格はリーズナブルで、使い勝手の良いコーヒー生豆の1次問屋さんです。

総合商社さんですから、ピーナツなどの食品原料も扱っていて、以前、焙煎の練習用にピーナツ(60kg)を購入したことがあります。

エカワ珈琲店との相性はバツグンで、使用するコーヒー生豆は、ほぼ100%をcoffee network 経由で調達しています。

www.coffee-network.jp 

(2)コーヒービーンズクラブ

ショッピングサイトor電話・FAXで購入できます。

取引関係のあるコーヒー豆自家焙煎店に、ほぼ毎月、ダイレクトメール(コーヒー生豆価格表と商品の案内)が届きます。

エカワ珈琲店は、必要に応じて、コモディティータイプのコーヒー生豆を調達しています。大変、使い勝手の良いコーヒー生豆問屋さんだと感じています。

コーヒー生豆の主たる購入先㈱兼松で、コロンビアコーヒーやモカコーヒー、それにブラジルコーヒーが在庫切れになった時に、20キログラム単位で年に数回くらいコーヒー生豆を購入しています。

www.coffee-w.co.jp

 

(3)オルタートレードジャパン

購入については、問い合わせ等、簡単な商談が必要になるかもしれません。

価格などの問い合わせは、「問い合わせ」のページからできます。

フェアトレード関係のコーヒー生豆を取り扱ってみたいと考えて、2016年5月頃、「問い合わせ」ページを利用して連絡したところ、すぐに、商品と価格表のファイルが送付されてきました。

最近は、自家焙煎コーヒー豆販売量が2000年代中頃の3分の1くらいになっているので、幾つものコーヒー生豆問屋さんと取引する余裕が無くなっていて、10年以上取引したことがありません。

altertrade.jp

  

(4)コーヒー流通センター

ショッピングサイトor電話・FAXで購入できます。ショッピングサイトは、簡単な会員制サイトですから、会員登録が必要になります。

10数年前に何回か購入したことがあるだけで、その後は一度も購入した事がありません。その時は、注文の受付は電話かファックスだけで、ショッピングサイトはありませんでした。

最近利用していない理由ですが、2000年代中頃から自家焙煎コーヒー豆の販売量が減少を開始して、2010年代中頃には、3分の1くらいに落ち込んでいるからです。

主たるコーヒー生豆購入先以外から、コーヒー生豆を購入する余裕が無くなっているわけです。

www.coffee-rc.jp

 

(5)ユーエスフーズ

以前購入したときは、電話で問い合わせをして、コーヒー生豆価格表を送ってもらってから、電話で注文しました。二度ほど、コーヒー生豆を購入した記憶があります。

現在は、ショッピングサイトで購入できると思います。

大手コーヒー生豆商社「石光商事」の子会社。

usfoods.co.jp

 

(6)ワタル

スベシャリティーコーヒーに限定して、簡単な会員制ショッピングサイトで購入できます。

明確な記憶がないのですが、2012年か2013年頃、2度、10kg単位でハイチのコーヒー生豆をショッピングサイト経由で購入したことがあります。

大手のコーヒー生豆問屋さんですから、ニューヨーク商品取引所で取引されているコモディティータイプのコーヒー生豆も取り扱っていると思うのですが、エカワ珈琲店クラスの自家焙煎コーヒー豆店では、直接取引は無理のようです。(これまでの経験から)

 

コーヒー豆自家焙煎店とコーヒー生豆の調達

都会と違って地方の町のコーヒー豆自家焙煎店の場合、高品質とされる価格の高いスペシャリティーコーヒー豆だけで商売を営むのは、まず無理です。

地方の町では、まだまだ、スペシャリティーコーヒー豆の理念や概念が浸透していません。

ですから、同じスペシャリティーコーヒー豆でも、ある程度リーズナブルな価格のスペシャリティーコーヒー豆を仕入れなければ商売が成り立ちません。

高品質・高価格のスペシャリティーコーヒー豆だけを取り扱って、商売を成り立たせることのできるのは、都会の有名な珈琲屋さんだけだと思います。

その他大勢の無名のコーヒー豆自家焙煎店は、ある程度リーズナブルな価格のスペシャリティーコーヒー豆を仕入れて、「煎りたて新鮮な自家焙煎コーヒー豆」を強調するマーケティングで勝負するべきだと考えている今日この頃です。

どのように高品質・高級なスペシャリティーコーヒー豆であっても、焙煎した日から1か月も経過すれば、価格だけが高級な香りが劣化した普通の焙煎コーヒー豆になってしまいます。

コーヒーは、香りが無くなっていれば、どのように素晴らしい味を持っている焙煎コーヒー豆を使ってコーヒーを淹れても、美味しいと感じられるコーヒーは出来上がるはずが無いと思っています。

 

【参考】

www.ekawacoffee.work

コモディティーコーヒー豆といっても、3昔前・2昔前と違って、品質がものすごく向上しています。

www.ekawacoffee.work

年齢を重ねると、1袋60㎏・70㎏のコーヒー豆袋を取り扱うのは苦痛になってきます。