零細生業パパママ経営の自家焙煎コーヒー豆店は、お布施の原理で焙煎コーヒー豆を売って生き残る

2000年代中頃から、焙煎コーヒー豆の店頭販売や近所のオフィスへの焙煎コーヒー豆配達だけでは食べて行けなくなってしまって、その後は、細々とですが、焙煎コーヒー豆の通信販売中心の商売で何とか食べてきました。

それが、去年あたりから、焙煎コーヒー豆の通信販売で、これまでのように儲けられなくなっています。何故かと言うと、配送料が高騰したからです。

ちなみに、去年(2018年)からはアマゾンに出店していますが、それまでは自前の通販サイトでのみ焙煎コーヒー豆の通信販売を営んできました。

 

 

焙煎コーヒー豆の通信販売で儲けられなくなった理由

焙煎コーヒー豆通販が儲からなくなった理由は、去年(2018年)、今年(2019年)と2年連続で配送料が値上げになったからです。

通信販売の場合、送料や支払手数料の消費者負担はご法度です。消費者は、送料や支払手数料を負担してまで買ってくれませんから、送料や支払手数料は商品に上乗せして置く必要があります。

アマゾンの場合、通りすがりのお客さんばかりですから、送料や支払手数料を商品代金に上乗せできますが、自前の通販サイトは常連のお客さんを相手としているので、送料や支払手数料を商品代金に上乗せするのは難しいわけです。

そして、エカワ珈琲店の場合、通信販売で焙煎コーヒー豆を購入してくれるお客さんの大半は、自前の通販サイトから購入してくれています。

 

焙煎コーヒー豆を通信販売で売るのは難しくなってくるかも

焙煎コーヒー豆は、通信販売に最適な商品だと思います。

オンライン経由で焙煎コーヒー豆を大量に売り捌いている珈琲豆焙煎屋さんには、これからも、焙煎コーヒー豆は通信販売に最適な商品のままだと思います。

しかし、零細生業パパママ店規模の珈琲豆焙煎屋の場合、これまでのような売り方だと、焙煎コーヒー豆が通信販売に最適な商品では無くなって行くような気がします。

 

梅棹忠夫さんの情報産業論

では、どうすれば良いのだろうかと考えていて、その昔(半世紀以上前)、中央公論という月刊雑誌に発表された梅棹忠夫さんの「情報産業論」という論文の中に、「お布施の原理」という考え方が紹介されていたのを思い出しました。

この「お布施の原理」が、『情報商品』の価格決定方法に最も適していると年老いた珈琲豆焙煎屋は考えています。

零細生業パパママ規模の珈琲豆焙煎屋が、これからも焙煎コーヒー豆の通信販売で生き残って行くには、焙煎コーヒー豆というモノ商品を情報という付加価値を持つ情報商品に変えて行く努力が必要なのかもしれないと考え始めています。

ちなみに、筆者は「情報産業論」を雑誌の月刊中央公論で読んだのでは無くて、中公文庫『情報の文明学』に収録している情報産業論を読みました。 

 

お布施の原理とは

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情報産業論に出て来る「お布施の原理」ですが、お布施の額は、基本的に、お坊さんと檀家の格によって決まるという話だったと記憶しています。

お布施の額は、お坊さんの提供する情報や労働、それにお経の経済的効果などとは無関係に、お坊さんや檀家の社会的な位置関係によって決定されています。このようなお布施の決定方法ですが、情報商品に対する価格決定方法の1つになりうるという考え方をお布施の原理と表現していたと記憶しています。

格式の高いお坊さんには、お布施をたくさん支払います。また、檀家がお金持ちの場合、やはり高額のお布施をお坊さんに支払います。情報商品の価格決定に、お布施の額を決定する方法を応用できるかも知れないとする理論が、お布施の原理だと、エカワ珈琲店は解釈しています。

お布施の原理が紹介されてから半世紀の年月が経過して、現在(2019年)の日本は、確実に情報産業が主流の社会になっています。ですから、全ての商品(orサービス)に情報としての価値を付与することで、価格決定においてお布施の原理が適用できると考えます。

 

珈琲豆焙煎屋商売にお布施の原理を適用する

もしかしたら、ブランドはお布施の原理によって成り立っているのかもしれないと考えることがあります。

マスコミに頻繁に登場する(ブランド力のある)有名な珈琲屋さんは、社会的高位置にある(格が高い)わけですから、少々売値が高くても焙煎コーヒー豆が飛ぶように売れて行きます。しかし、田舎の無名の(ブランド力の無い)珈琲屋は、社会的に吹けば飛ぶような存在です(格が低い)から、売値を安くしても簡単には売れません。

オンラインショッピングの世界では、その現象が顕著に現れてくるような気がします。

情報産業主流の社会では、焙煎コーヒー豆といっても、焙煎機で焙煎加工しただけのモノ商品ではなくて、それにプラスして情報という付加価値が付いているわけですから、そういう現象が発生するのだと思います。

でも、その情報が価格だけでは付加価値を生み出しません。ブランド価値を作る情報でなければならないと考えています。ブランド価値が上昇すれば(格があがれば)、付加価値(お布施の額)も上昇するはずですから。 

 

無名の珈琲豆焙煎屋が情報社会で生き残るには

そこで、情報産業主流の社会にて、零細生業パパママ規模で無名の珈琲豆焙煎屋が生き残る方法について考えてみました。それは、有名な珈琲屋さんと同じ土俵で競争しないという結論に到達しています。

有名な珈琲屋さんと同じ土俵で戦えば、たとえ焙煎コーヒー豆の品質が同じかそれ以上であったとしても、無名の珈琲屋には勝ち目がありません。 

競争の時代だから負けられないと背伸びをした商売を営めば、間違いなく息切れが待っているはずです。生活を営むだけの収入が確保できればという気持ちで、持続可能な商売に徹するべきだと考えています。

オンラインを使う個人メディアを通じて、コーヒーに関係する情報をコツコツと発信して行く以外に、零細生業パパママ規模で無名の珈琲豆焙煎屋が生き残って行く術は無いと考えています。 

 

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