「Wikipedia/梅棹忠夫」で、梅棹忠夫さんを調べると・・・
日本の生態学者、民族学者、情報学者、未来学者。国立民族学博物館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授、京都大学名誉教授、理学博士(京都大学、1961年)。従三位勲一等瑞宝章。日本中東学会初代会長を務めた。
日本における文化人類学のパイオニアであり、梅棹文明学とも称されるユニークな文明論を展開し多方面に多くの影響を与えている。京大では、今西錦司門下の一人であった。生態学が出発点であったが、動物社会学を経て民族学(文化人類学)、比較文明論に研究の中心を移す。
梅棹忠夫さん
梅棹忠夫さんですが、関西の民放テレビ局の草創期(1960年代)、コメンテーター的なキャラクターでテレビ番組に出演されていたような記憶を、ほんの微かですが持っています。
その経験を基にして著した論文が、1962年に発表、月刊総合誌中央公論に掲載された「情報産業論」だと、何かで読んだ記憶を、これもほんの微かですが残っています。
その「情報産業論」の中に、お布施の原理が登場します。
ちなみに、梅棹忠夫さんは1920年生まれ、64歳の時に失明したのですが、その後も執筆活動は衰えず多数の著作を残しています。2010年に老衰で亡くなられています。
お布施の原理/情報産業論
1962年、梅棹忠夫さんが月刊中央公論に発表した論文「情報産業論」の中に、お布施の原理が登場します。
発表当時は、ほとんど注目されなかったお布施の原理ですが、それから40年近くの年月が経過して、インターネットが当たり前の時代となって、情報商品の価格の決定方法として注目が集まっています。
基本的に、お布施の額は、お坊さんの提供する情報や労働、それにお経の経済的効果などとは無関係に、お坊さんや檀家の社会的な位置によって決定されるとする理論です。
お布施の原理が登場する「情報産業論」は、情報の文明学(中公文庫)に収録されています。
知的生産の技術
「知的生産の技術」は1969年7月に出版されて、ロングセラーを続けている梅棹忠夫さんの著作です。
岩波新書から出版されていて、岩波書店のサイトでは次のように案内されています。
学校では知識は教えるけれど知識の獲得のしかたはあまり教えてくれない.メモのとり方,カードの利用法,原稿の書き方など基本的技術の訓練不足が研究能力の低下をもたらすと考える著者は,長年にわたる模索の体験と共同討論の中から確信をえて,創造的な知的生産を行なうための実践的技術についての提案を試みる.