年老いた珈琲屋の独断と偏見に基づく街で飲むコーヒー市場探訪記

昭和の日本、コーヒー消費の中心は街中の喫茶店でした。平成になると、家庭や職場でコーヒーを消費することが多くなります。そして、平成の20年代になると、コーヒー消費は、家庭や職場で飲むコーヒーから街で飲むコーヒー・街で買うコーヒーに、徐々にシフトして行きます。

令和になっても、その傾向が続いていて、ますます街で飲むコーヒー・街で買うコーヒーが勢いを増しているように思われます。

 

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家・職場で飲むコーヒー市場

昭和60年代、エカワ珈琲店(当時は純喫茶コロナ)は、焙煎工場で大量生産されている焙煎コーヒー豆(レギュラーコーヒーと呼ばれていた)の小売販売を開始しました。そのレギュラーコーヒーがそこそこ売れたので、1989年、年号が昭和から平成に変わったその年、コーヒー豆の自家焙煎を開始しました。

当時のコーヒー需要の流れは、街で飲むコーヒーから家や職場で飲むコーヒーに向かっていましたから・・・。

それから30年が経過して、コーヒー需要は、家や職場で飲むコーヒーから街で飲むコーヒーにシフトしているように感じられます。

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街で飲むコーヒー、街で買うコーヒーは変化している

1970年代、昭和(1960年代)の日本で生まれたRTDコーヒー、日本では元気がありませんが、世界的には、その利便性の良さに注目する消費者が増えているようです。

スターバックスコーヒーやドトールコーヒーなどの珈琲店チェーン、こめだ珈琲店などのファミレス型喫茶店チェーンが成長を続けていて、都会では先端的な珈琲店チェーンも登場して、先端的な消費者の支持を得ています。

老若男女、不特定多数の消費者が、コンビニエンスストアーで淹れたてコーヒーを飲む

風景は常態化しています。

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喫茶店・レストラン・コンビニコーヒーの進化

淹れたてコンビニコーヒーの隆盛で、街で飲むコーヒー市場は急拡大しました。

街で飲むコーヒー市場では、淹れたてコーヒーが当たり前で、それに加えて何かプラスアルファーが無ければ付加価値を求められなくなって来ていると考えています。

例えば、スターバックスロースタリーのような劇場体験型喫茶店の登場は、その何かプラスアルファーの典型的な取り組みだとも考えています。

スターバックスコーヒーは資本力豊富な珈琲企業ですが、資本力が無くても、コーヒーと相性の良い食べ物の充実、コーヒーの風味や香りへのこだわり、フードサービスオペレーションの確立などを通して、街で飲むコーヒー市場全体で独自のコーヒーブランド作りが進行しているように感じられます。

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利便性を求めるコーヒー消費者への対応

日本では、淹れたてコンビニコーヒーに押されて元気が無いようですが、ペットボトル詰めや缶詰の冷たいすぐ飲めるコーヒー(RTDコーヒー)が、北米大陸やヨーロッパで人気を博していると聞きます。

現在の消費者は忙しいのだと思います。ですから、生活のあらゆる場面で利便性を求める消費者が増えているような気がします。

コーヒー業界も、この傾向に対応して行こうとして、色々と試行錯誤していますが、まだまだ時代について行けていないのかもしれません。

オンラインを利用する注文や支払方法が導入され始めていて、職場や家庭へのコーヒーの出前(配達)を導入するコーヒーブランド(珈琲店・喫茶店)も増えつつあるようです。

また、高機能なコーヒー自動販売機も増加傾向にあります。コンビニコーヒーは半分セルフサービスです。 

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コーヒー消費の最先端ではプレミアム化が進行している

コーヒー消費のプレミアム化は、コーヒー消費者のコーヒー体験の変化を促進しているはずです。

コーヒー消費プレミアム化の代表は、煎りたて新鮮なスペシャリティーコーヒーを提供する新興の珈琲店ですが、高級レストランやホテルも、今後、コーヒー消費プレミアム化の担い手に育って行くような気がしています。

煎りたての新鮮な焙煎コーヒー豆を使って淹れるスペシャリティーコーヒー、アイスコーヒーに窒素ガスを挿入しているドラフトコーヒーなどが、今後、コーヒー消費プレミアム化の市場を牽引して行くのだろうと推測しています。

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