2019年6月、日本の全都道府県出店を果たしたコメダ珈琲店の海外進出を支援するということで、三菱商事がコメダ珈琲店に約9億円を出資するというニュースが流れていました。
2019年7月26日、都会の若い人たちに人気がある珈琲店(or喫茶店)チェーン「猿田彦珈琲」に、三菱商事が約5億円出資して海外展開を支援するというニュースが流れて来ました。
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珈琲ブランド(喫茶店ブランド)が闊歩する
珈琲消費市場ですが、消費者は珈琲をブランドで消費するのが世界的な傾向になっていると考えています。強力なブランドの構築なくして、珈琲ビジネスの成長は考えられなくなっていると考えているわけです。
世界の珈琲消費市場の状況を大雑把に眺めてみても、その事は理解できます。もちろん、日本の珈琲消費市場でも、ブランドが闊歩する時代になっています。
コメダ珈琲店も猿田彦珈琲も、日本の珈琲市場を闊歩している珈琲ブランドです。
コメダ珈琲店
2000年代の前半、スターバックスコーヒーやドトールコーヒーは順調に店舗数・客数を増やしていたわけですが、日本の伝統的な喫茶店は、現在(2019年)もそうなのですが、店舗数・客数の減少が続いていました。
日本の伝統的な喫茶店の中でコメダ珈琲店だけが、何故か好調に推移しているという話を聞いていたので、コメダ珈琲店の存在を意識していました。
コメダ珈琲店はフランチャイズチェーンの喫茶店で、基本的に、成功した繁盛店の店舗モデルとノウハウを提供する喫茶店ビジネスを営んでいると理解しています。
猿田彦珈琲
猿田彦珈琲という名前を意識したのは、2010年代の中頃だったと思います。缶コーヒーのテレビコマーシャルに登場した時です。それまで、トレンド雑誌などで名前を目にしたことがあったのですが、可笑しな名前の珈琲屋さんだと感じる程度の認識でした。
猿田彦珈琲の店舗数は、ホームページによると、2019年7月現在、東京都内に12店舗、神奈川県内に1店舗、台湾に3店舗、合計16店舗です。
店舗・ビジネスモデルは、それぞれの店舗で違っているので、完全なブランド依存のビジネスを展開しています。
コメダ珈琲店とは、全く異なった喫茶店チェーンです。
ちなみに、年老いた珈琲豆焙煎屋は、コメダ珈琲店のビジネスモデルよりも、猿田彦珈琲のビジネスモデルの方に親近感を覚えます。
繁盛店のノウハウを提供するフランチャイズシステムは、どうしても好きになれないので・・・。
日本の珈琲ブランドが海外で成功した事例は
小規模零細な自家焙煎コーヒー豆小売商売を約30年営んでいますが、日本の珈琲ブランドが海外で成功したという話を聞いたことがありません。(年老いた珈琲豆焙煎屋だけが、聞いたことが無いのかもしれませんが)
三菱商事が、全く異なったビジネスモデルを持つ喫茶店(or珈琲)ブランドの海外進出を支援するということで、今後の展開に期待している今日この頃です。