年老いた珈琲豆焙煎屋のブログ

コーヒー情報記事を専門にエントリーしているブログです。年老いた珈琲豆焙煎屋の稼ぎ頭のブログです。

地域を基盤とする珈琲焙煎ブランドには需要がある

世界的規模で事業展開している多国籍珈琲企業や多国籍飲食品企業が、スペシャリティーコーヒー市場の将来性に注目し始めているようです。 

現在のスペシャリティーコーヒー市場は、ブランドが闊歩している市場です。

株式の過半数以上購入するという方法で、JABホールディングなどの大手多国籍珈琲企業は、スペシャリティーコーヒー系の珈琲ブランドや喫茶店チェーンを傘下に収めています。

 

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珈琲焙煎ブランドが闊歩する市場

これからの珈琲市場ですが、珈琲ブランド、特に珈琲焙煎ブランドが闊歩する市場になって行く可能性が高いと考えています。

北アメリカ大陸では、地域で人気の珈琲ブランドが、簡単に投資資金を集められるようになっているという話も伝わって来ています。

 

街でコーヒーを飲む需要は増えている

コーヒーを飲むという需要には、街でコーヒーを飲む需要と家庭や職場でコーヒーを飲む需要があると考えています。そして、どちらのコーヒーを飲む需要に勢いがあるかというと、街でコーヒーを飲む需要に軍配が上がります。勢いが全く違っています。

しかし、街でコーヒーを飲む需要の大半を、個人経営か独立系の喫茶店・カフェが担っていたのは20世紀の話です。

21世紀の現在はと言うと、チェーン系の喫茶店・レストラン(例えばハンバーガーチェーン)・コンビニエンスストアーに勢いがあって、個人経営や独立系の喫茶店・カフェは、その勢いに圧倒されているように見えます。

 

焙煎コーヒー豆の業務卸

ロースターと呼ばれている珈琲豆焙煎会社は、大手・中堅、それに地域を基盤とする中小の珈琲豆焙煎会社を含めて、街でコーヒーを飲む需要と職場でコーヒーを飲む需要に焙煎したコーヒー豆を供給する「業務卸」を得意としています。

ロースターの大半は、焙煎したコーヒー豆の「業務卸」ビジネスに依存していて、地域を基盤とする中小ロースターの場合、その依存度が相当に高いと推測されます。

この焙煎コーヒー豆の業務卸市場ですが、大手・中堅ロースターによる寡占化が進行しているようです。地方では、小規模ロースターの廃業が進行しているようですから。

 

地域の中小零細珈琲豆焙煎屋が大手中堅ロースターと同じ市場で競争しても 

地域を基盤とする中小ロースターやコーヒー豆自家焙煎店は、チェーン系の喫茶店・レストラン(例えばハンバーガーチェーン)・コンビニエンスストアーと取引関係を築けるはずがありません。

個人経営や独立系の喫茶店・カフェでも、例えば、ホテルなどに出店している店との取引は至難の技です。

年老いた珈琲豆焙煎屋とその連れ合いが営んでいる小さなコーヒー豆自家焙煎店「エカワ珈琲店」の話ですが、以前、ホテルに出店する喫茶店に焙煎コーヒー豆を供給させて頂くことになっていたのですが、大手珈琲会社のサービス攻勢の結果、弾き飛ばされてしまった経験を持っています。(それも、2つのホテルで・・・)

 

地域を基盤とする珈琲豆焙煎屋のビジネスモデル

自動化された大規模焙煎工場で大量焙煎したコーヒー豆を、これまで構築して来た販売網を通じて大量販売するのが、大手・中堅ロースターのビジネスモデルだと思います。

地域を基盤とする中小ロースターやコーヒー豆自家焙煎店が、同じビジネスモデルで戦っても勝ち目があるとは思えません。

ということで、地域の中小ロースターやコーヒー豆自家焙煎店が参考にするべきは、欧米のマイクロロースター(地域の中小ロースター)やナノロースター(コーヒー豆自家焙煎店)が実行しているマーケティングだと考えています。

 

地域を基盤とする珈琲焙煎ブランドの構築 

大手・中堅ロースターのビジネスモデルと正反対のビジネスモデルを構築して、大手・中堅ロースターに対抗するのが賢明な方法だと考えているわけです。

少量焙煎・少量販売、新鮮な焙煎コーヒー豆、高度な焙煎技術、高級食料品店などで取り扱ってもらう、自前店舗での小売販売などの方法を駆使して、地域を基盤とする珈琲焙煎ブランドを構築して行くことだと考えている今日この頃です。

 

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