エカワ珈琲店の「コーヒー果実の栽培と収穫に関する知識」の大半は、1990年代の後半に仕入れた大雑把な知識です。
その後、「コーヒー果実の栽培と収穫に関する知識」に関して、新しい知識をほとんど仕入れる事無く、現在(2025年)に至っています。
この記事「エカワ珈琲店版、コーヒー果実の栽培と収穫に関する20世紀の知識、(マルチング、肥培管理)」は、1990年代の後半に仕入れた大雑把な「コーヒー果実の栽培と収穫に関する知識」に基づいています。
1990年代に仕入れた「コーヒー果実の栽培と収穫に関する知識」ですから、2025年の現在では時代遅れの知識になっているかもしれません。
★「コーヒー果実の栽培と収穫に関する20世紀の知識」の目次は、リンク先ページで確認して頂けます。
マルチング
枯草やマメ科植物、バナナの葉などを根の周囲に敷くマルチング(敷草・覆土)は、コーヒーの栽培に様々な効果をもたらしてくれると言われています。
雨季には雑草が茂るのを抑え、乾季には地面の水分を保持して乾燥するのを防ぎ地面の温度を低くする効果があると説明されています。
また、枯草やマメ科植物、バナナの葉などを、コーヒーの根の周囲に敷き詰めるわけですから、土壌分解を促進して養分を供給する効果もあって、コーヒーの収量を増加させると言われています。
㈶科学技術教育協会発行の「コーヒーの科学」には、マルチング(Mulching)について以下のように記述されています。
枯草や木の葉、バナナの皮などを木のまわりに敷くマルチングには、次のような効用があります。
(1)表土の保護、逸散を防ぐ。
(2)流水を止めて、水分を与える。
(3)乾燥を予防して、発育を助ける。
(4)土壌分解を促進して、発育を助ける。
(5)雑草を抑えて、雑草に水分・栄養分を吸収されるのを防ぐ。
(6)木の周りに炭酸ガスを増やす。
(7)覆土に使われる素材は、肥料の効用を増す働きをする。
(以上、「コーヒーの科学」よりの抜粋)
熱帯地方で植物を栽培する場合、水は絶対必要条件だと言われています。
伝統的に、水の補給は降雨に依存しているわけですが、マルチングによって、水分の蒸発を防ぐことができて、降雨によって得た水分を有効利用できるようになるのだと思います。
水分を有効利用することで、バナナやトウモコシなどの食用植物を、コーヒーノキと併植することができるのだと思っています。
(※)年老いた珈琲豆焙煎屋は、キンドルで電子書籍をセルフ出版する時のエカワ珈琲店のペンネームです。電子書籍のセルフ出版は、エカワ珈琲店の副業です。