総合商社三菱商事のニュースリリース(2019年6月13日)によると、三菱商事とコメダ珈琲店が業務提携を結び、三菱商事がコメダ珈琲店に約9億円出資すると発表しています。
コメダ珈琲店ですが、去年(2018年)の8月、それまで未出店だった沖縄県に出店、今年(2019年)の6月には、最後の未出店県である青森県にも出店して全国47都道府県全てでの出店を達成、今後は、海外展開を加速させると報道されています。
【目次】
喫茶店チェーン売上トップスリー
2018年の喫茶店(コーヒーチェーン)市場の売り上げビッグスリーですが、トップは「スターバックスコーヒー」、2位は「ドトールコーヒー」、3位は「コメダ珈琲店」となっているようです。
スターバックスコーヒーは断トツの1位で、2位のドトールコーヒーはコンビニコーヒーの影響を受けて低迷していて、3位に入ったコメダ珈琲店は増収増益を続けているとも報じられています。
2017年の喫茶店(コーヒーチェーン)市場売上高で3位だったタリーズコーヒー、4位だったサンマルクカフェを追い抜いて、5位だったコメダ珈琲店が3位に入って来たわけですから、コメダ珈琲店は、どうにも止まらない勢いを持っているのかもしれません。
2000年代の喫茶店チェーン
小生、珈琲屋ですから、コメダ珈琲店が東海地区オンリーでチェーン展開していた頃から、何処からともなく、その繁盛ぶりが聞こえて来ていました。
20年くらい前の事だったと思います。喫茶店チェーンブームの昨今とは違って、昭和の時代に隆盛を誇っていた喫茶店がどうにも止まらない衰退を続けていた頃の話です。
当時、昭和の時代に全盛を誇っていたタイプの喫茶店は衰退を続けていましたが、アメリカのシアトルからやって来たスターバックスコーヒーのチェーン店舗には行列が出来ていて、ドトールコーヒーも店舗数を増やしていました。
コメダ珈琲店だけが何故
スターバックスコーヒーやドトールコーヒーは、昭和の時代に全盛を経験した喫茶店とはタイプが異なっています。しかし、コメダ珈琲店は、昭和の時代に全盛を経験した喫茶店と同タイプだったわけです
幾らモーニングサービス競争で知られている名古屋地区の喫茶店であったとしても、何故、コメダ珈琲店だけが繁盛して店舗数を増やしているのかどうしても不思議でした。
20年間、「何故なのだろう、何故なのだろう」と考え続けて来て、最近は、コメダ珈琲店独特のメニュー構成に繁盛の秘密があるような気がしています。
基本的にチェーン店を展開するということは、繁盛している店舗のコピー店を展開することを意味しているわけですから。
喫茶店ビジネスはチェーン店に有利なビジネス
昨今の喫茶店チェーンの隆盛を観察していると、喫茶店ビジネスは、チェーン展開型の喫茶店に有利なビジネスのような気がしてきます。
ちなみに、小生の住んでいる和歌山市にも、コメダ珈琲店が少なくとも3店舗出店しているのですが、これまで一度もコメダ珈琲店に行ったことがありません。
一度行ってみたいと思うのですが、何となく敷居が高くて、なかなか・・・。
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雰囲気を消費する喫茶店は装置産業ですから、一杯のコーヒーの値段を考えると、基本的に儲からない商売だと思います。