年老いた珈琲豆焙煎屋のブログ

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小さなカフェ・喫茶店は儲からない

開店しても僅か数年で閉店する店がほとんどなのが、小さなカフェ・喫茶店の経営です。そして、閉店した時点で、相当多額の負債が残っていたりするわけです。

新店が次々にオープンする一方で、わずか数年の営業で閉店する店も少なくないカフェ&喫茶店。飲食業のなかでは、比較的容易に開業でき、「雰囲気商売」と思われがちな喫茶業態ですが、店を長く続けるためには、考え抜かれたコンセプトと高い商品力、そしてお客のニーズをキャッチする経営センスが必要です。

以上、柴田書店発行の「カフェスイート、186号」からの引用

 

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カフェ・ 喫茶店ビジネスは立地と規模の経済に支配されている

カフェ・喫茶店の見た目の粗利益率は、飲食業の中では相当に高い部類に入ります。

しかし、チェーン店の粗利益率は高いわけですが、小さなカフェ・喫茶店の粗利益率は極端に小さくなります。

基本的にカフェ・喫茶店ビジネスは、「規模の経済」に支配されているのだと思います。

それに、カフェ・喫茶ビジネスは立地商売で、好立地に出店しているチェーン店にお客さんが集中する傾向があります。

小さなカフェ・喫茶店は、資本的に好立地出店は無理ですから、来店するお客さんは限定されます。

 

小さなカフェ・喫茶店ビジネスには熟練が必要

そんなこんなで、小さなカフェ・喫茶店が成長街道を走り続けるのは奇跡に近い出来事で、生き残って行ければ幸いなのだと思います。

そして、生き残るには、「考え抜かれたコンセプトと高い商品力」が必要になって来る大変な困難を伴うビジネスだと考えています。

小さなカフェ・喫茶店が粗利益率を上昇させるには、超繁盛店を目指して売上高を増やすことで固定費比率を下げる努力を続ける方法しか考えつかないわけですから。

ちなみに、その昔、昭和の喫茶店(個人経営)が繁盛していたのは、経済が成長している時期で、商品・サービスが不足していて商品棚に並べて置けば売れていた時期だったからだと考えいます。

現在は商品・サービスが溢れているので、小さなカフェ・喫茶店ビジネスの持続には、相当な熟練が必要で素人が簡単に営めるビジネスでは無いようです。

 

小さなカフェ・喫茶店ビジネスを始めるのなら

基本的に、小さなカフェ・喫茶店は儲からないビジネスで、「赤字にならなければ・・・」というくらいの気持ちで営む趣味的・複業的ビジネスだと思います。

公的年金を受給している60代後半の夫婦が、自宅の倉庫を簡単に(低資金で)改装して、同世代の集いの場を提供する目的で喫茶店を営むという感じのボランティア的なビジネス、夫が会社勤めで妻がカフェor喫茶店を営んでいて、夫は休みの日に店を手伝うというタイプのビジネスだと考えています。

 

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