世界最大の喫茶店チェーン「スターバックスコーヒー」に関して、北米大陸にあるアメリカ合衆国とカナダの店舗を最大400店舗閉鎖して、テイクアウト専門店舗を約300店舗開店させると報じられています。(CNNニュース、2020年6月11日)
新型コロナウィルスの感染拡大で、消費者の行動に変化が発生していて、、喫茶店舗を閉鎖してテイクアウト専門店舗を増やす今回の戦略について、スターバックスコーヒーは、顧客体験を高め小売店としての存在感を向上させ、将来の利益の多い成長を可能にするためだと説明しています。
喫茶店チェーンだけで無くて個人経営の小さな喫茶店であっても、新型コロナウィルス感染の問題が解決しない限り、喫茶店舗に多数のお客さんを集客する「行列の出来る店」というビジネスモデルは使えないわけですから、喫茶店舗内飲食以外の収益源を模索しなければ業績低迷は避けられないような気がします。
その一つの試みとしてスターバックスコーヒーが考えた戦略が、テイクアウト専門店舗を増やすことなのかもしれません。
コンビニコーヒーが大成功した日本には、巨大なテイクアウトコーヒー市場が存在しています。ですから、日本のスターバックスコーヒーも、遅かれ早かれ、テイクアウトコーヒー専門店舗を展開することになるような気がします。
新型コロナウィルス感染症の影響で、日本でも、スターバックスコーヒーに限らず、喫茶店チェーンがテイクアウトコーヒー市場に大挙して進出してくる可能性があります。
そうすると、相乗効果が発生して、テイクアウトコーヒー市場がもう少し拡大して、場末の小規模零細な珈琲屋でも、少しだけならテイクアウトコーヒーで稼げる時代がやって来るかもしれません。
フルサービスの喫茶店を1店舗出店するには相当な資金が必要になりますが、テイクアウト専門の喫茶店を出店するのには、それほど資金を必要としないはずです。
ということで、年老いた珈琲豆焙煎屋は、北米大陸でスターバックスコーヒーのテイクアウト専門店舗が成功することを祈っています。
年老いた珈琲豆焙煎屋に、少しだけ明るい未来を提供してくれると思うので・・・。
ちなみに、年老いた珈琲豆焙煎屋夫婦が2人だけで営んでいるエカワ珈琲店ですが、新型コロナ感染症予防対策の一つの試みとして、店舗正面の窓を作り直して、窓から自家焙煎コーヒー豆を販売できるように改装中(2020年6月15日~6月末までの予定)です。
今すぐテイクアウトコーヒーに手を出す気持ちはありませんが、将来、テイクアウトコーヒーを売りたいという気持ちになれば何時でもテイクアウトコーヒーを開始できるように、窓の外側と内側にカウンターを設置して置くことにしました。