エカワ珈琲店のブログ | 年老いた珈琲豆焙煎屋

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オフィスコーヒーサービスの今後と地域のコーヒー豆自家焙煎店

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エカワ珈琲店の自家焙煎コーヒー豆小売ビジネスは、配達から始まりました。配達先の大半はオフィス(事務所)で、一度に2kg~数kgの焙煎したコーヒー豆(or粉)を配達していました。20年~30年前くらいの頃の事です。

 

地方の町ですから、大手のオフイスコーヒー専業会社との競合も、業務用コーヒー卸が専門の珈琲会社との競合も、ほとんど存在しなかったので順調に業績を伸ばすことができました。でも、それは、数年間だけのことでした。

2000年頃からオフィスコーヒー専業会社や業務卸専門の珈琲会社との競合が激しくなって行って、2000年代の中頃には、オフィスへの焙煎コーヒー豆配達業務は無くなっていました。

 

高性能コーヒー抽出マシンの無料提供や、オフィスコーヒー関連商品提供サービスで遅れをとったからですが、零細生業パパママ店の資本力では、大手・中堅企業に対抗するのが無理だったのだと、現在(2018年)なら合点できます。ということで、今は、オフィスコーヒーサービスから完全撤退しています。

 

昔も今も、オフィスコーヒーサービス 市場は、有望なコーヒーの市場だと思います。しかし、現在のオフィスコーヒーサービスは、コーヒー抽出マシンを無料提供して焙煎したコーヒー豆(or粉)を購入してもらうという古典的な形態からの脱皮が急速に進みつつあります。オフィスでの働き方の変化が急速に進行していて、オフィスコーヒーサービス需要にも様々な需要が出て来ています。

 

オフィスコーヒーサービスの提供者は、その様々な需要に対応できなければなりません。古典的なオフィスコーヒーサービスだけを提供する事業者は衰退して行って、変化に対応したオフィスコーヒーサービスを提供できる事業者が台頭して来ると推測しています。

 

零細生業パパママ経営の自家焙煎コーヒー豆小売店が、直接、オフィスコーヒーサービスを提供するのは、現在の状況を冷静に観察していれば、もう無理だと理解できます。

しかし、地域のコーヒー豆自家焙煎店の場合、オフィスコーヒーサービス事業者を通じて、自分たちの焙煎加工した煎りたて新鮮なローカルコーヒー豆を供給することも可能です。そういう時代がすぐそこまでやって来ているのだと、ものすごく希望的・楽観的に観測しているのですが。