美味しいコーヒーを淹れるコツ、それは、焙煎後それほど日にちの経過していない新鮮な焙煎コーヒー豆を最適なサイズに粉砕して、その最適なサイズに粉砕したばかりの焙煎コーヒー粉(or顆粒)を使ってコーヒーを淹れる方法だと考えています。
焙煎コーヒー豆粉砕の最適なサイズは、コーヒーを淹れるのに使う醸造器具(抽出用器具)によって様々です。あらかじめ、それぞれの醸造器具(抽出用器具)向けに粉砕した焙煎コーヒー粉(or顆粒)を購入すれば、粉砕サイズを気にする必要が無いので便利かもしれません。しかし、焙煎コーヒー豆は、粉砕すると香味(香りや風味)の劣化スピードが大幅に速くなります。
焙煎コーヒー豆に含まれている油脂分(風味を作り出します)や香り成分は、空気と触れることで、時間(日にち)の経過とともに劣化(風味や香りが減少)して行きます。焙煎コーヒー豆を粉砕すると空気と触れる面積が大きくなるので、その劣化スピードが速くなるわけです。
焙煎コーヒー豆の粉砕サイズは、コーヒーの香味形成に大きな影響を与えているのだと思います。そして、その最適な粉砕サイズは、コーヒーの淹れ方(醸造方法/抽出方法)によって異なります。
一般的に、同じ淹れ方なら、焙煎コーヒー豆の粉砕サイズが大きければ薄い味の(コーヒー成分量の少ない)コーヒーが出来上がり、粉砕サイズが細かければ濃い味の(コーヒー成分量の多い)コーヒーが出来上がります。
また、焙煎コーヒー豆を粉砕しても、すべての粉(or顆粒)が同じ大きさになるわけではありません。同じ粉砕具合(挽き具合)であっても、大きい小さいという挽きムラが、必ず存在します。
挽きムラが多いと、抽出されるコーヒー成分に濃度の差が出るので、コーヒーの風味を十分に楽しむことができなくなることもあります。
焙煎コーヒー豆の粉砕サイズ(挽き方)は、大きく分けると「粗挽き」・「中挽き」・「細挽き」の3種類に分けられると思います。
醸造器具(抽出用器具)によって最適な粉砕サイズが異なるので、必ず、使用するの醸造器具(抽出用器具)に適したサイズに粉砕する必要があります。
(1) 粗挽き
コールドブリュー(浸漬タイプ)、パーコレーター、ボイリング
(2)中挽き
サイフォン、ハンドドリップ、コーヒーメーカー
(3)細挽き
エスプレッソ、ウォータードリップ
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