【珈琲物語】年老いた珈琲豆焙煎屋の珈琲物語

年老いた珈琲豆焙煎屋は、連れ合いと2人だけで零細生業パパママ規模のコーヒー豆自家焙煎店を和歌山市で営んでいます。その店の屋号は「エカワ珈琲店」です。そのエカワ珈琲店が発信しているコーヒーストリーを楽しんで頂けたら幸いです

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 コーヒー豆自家焙煎商売 

 

焙煎コーヒー豆業務卸、1990年頃と現在(2021年)を比較すれば

1990年代中頃、今から4分の1世紀以上前(25年以上前)の話です。

ホテルやゴルフ場、大手・中堅の飲食店チェーンや社員食堂請負会社と言った焙煎コーヒー豆大口需要家は、取引相手のロースターを入札で決定するのが当たり前でしたから、入札に参加する幾つかのロースター(焙煎会社)間で熾烈なあの手この手の顧客争奪戦が繰り広げられていました。(令和になっても、それほど変化していないようです)  

 喫茶店・カフェ・レストラン向けの焙煎コーヒー豆業務卸価格は、1kg1000円前後から3000円くらいまでと幅がありましたが、一般的には、1kg2000円~3000円くらいが相場になっていたと思います。

 

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その頃の、取引先に対するロースター(コーヒー豆焙煎会社)の対応です。

ある程度の需要が見込める取引先に対しては「買ってください、買ってください」でしたが、零細生業パパママ経営の喫茶店などの小口取引先だと、「お付き合いさせてもらいます」という感じの対応でした。

もともと普通のビジネス街の喫茶店だったエカワ珈琲店が、コーヒー豆自家焙煎を開始した切っ掛けは、取引先であるロースター(コーヒー豆焙煎会社)に不満があったからです。

 

配送サービスについては、配達に便利な場所に立地している小口取引先だと月に2度、配達に不便な場所に立地しているなら月に1度の配送という感じだったように記憶しています。(小口取引先の場合)

大手・中堅ロースターは、小口取引先に興味を示さなくなりはじめていて、その間隙を中小ロースターやコーヒー豆自家焙煎店が埋めていました。

 

年老いた珈琲豆焙煎屋は、焙煎コーヒー豆業務卸の事業形態については、25年前も現在(2021年)も、それほど大きく変化していないと思っています。

ただし、現在(2021年)は、得意先である喫茶店・カフェの店舗数が減り続けていて、1店舗当たりの需要量も減少しています。

また、通信販売や量販店で業務用コーヒー豆を購入する小口需要家も増えています。

もちろん、コーヒー豆自家焙煎店を利用している需要家もいます。

 

1990年頃のコーヒー生豆価格(1袋で購入する場合)ですが、キロ当たり300円~500円くらいだったと思います。(コーヒー豆自家焙煎店は、もう少し高い価格で仕入れていました。)

現在(2021年)のコーヒー生豆価格(1袋で購入する場合)は、その頃の3倍くらいになっていて、スペシャリティーコーヒーと呼ばれているコーヒー生豆だと5倍くらいの仕入れ価格になっています。

1袋が60kg~70kgくらいの場合のキロ価格で、10kg・20kgの小分けで仕入れると割高になりますが、コーヒー豆自家焙煎店の仕入れ形態は、10kg・20kgの小分け仕入れが多いような気がします。

 

1990年頃、入札で取引相手や取引条件・サービスが決まる大口需要家だけでなくて、一般の喫茶店やレストランなどの新規開店でも、相当に熾烈なサービス合戦が繰り広げられていました。

店の看板の無償サービス、コーヒーマシーン(コーヒーミルや業務用コーヒーメーカー)の無償サービス、店のテントや厨房機器の無償サービス、焙煎コーヒー豆を1か月~3か月無料で提供するサービスなどが当たり前になっていました。

現在(2021年)でも、ある程度の業務用コーヒー需要が期待できる取引先については、相当なサービス合戦が繰り広げられているので、基本的に、1990年頃と状況はそれほど変化していないのかもしれません。

 

30年前、自家焙煎コーヒー豆小売販売を開始したエカワ珈琲店のターゲットは、家庭とオフィス、それにロースター(焙煎会社)に満足していない業務店(喫茶店・飲食店)でした。

当時(1990年頃)は配達主体の商売をしていましたが、今は、店舗販売と通信販売を主体とした商売をしています。

年老いた珈琲豆焙煎屋は70歳になっていますが、今40代・50代なら、30年前とは違った手法で、喫茶店・カフェ・レストラン・ホテル・オフィスの業務用焙煎コーヒー豆市場にアプローチすると思います。

コーヒー豆自家焙煎店が事業規模の拡大・成長を志向するなら、業務用焙煎コーヒー豆市場へのアプローチは必須アイテムですから。

www.ekawacoffee.work

 

しかし、エカワ珈琲店の店主である年老いた珈琲豆焙煎屋の年齢は、70歳です。

この年齢で業務用焙煎コーヒー豆市場にアプローチするのは、無謀な冒険だと考えています。日本人の平均寿命まで、あと12年しか無いわけですから。

それに年老いた珈琲豆焙煎屋の場合、これまでに蓄積して来たコーヒーに関する経験・技術・知識を活用すれば、新たな投資をせずに珈琲商売を楽しめて満足感を味わうことが出来るだけのものを身に着けています。

www.ekawacoffee.work

 

焙煎コーヒー豆業務卸ビジネスですが、働き盛りの店主が営む地域のコーヒー豆自家焙煎店には、今後、相当に面白い焙煎コーヒー豆市場になって行くはずだと予想しています。

コーヒーは日常必需品となっていて、コーヒー消費者は、差別化された街で飲むコーヒーを求める傾向にあるわけですから、ローカルを拠点とする喫茶店・カフェ・レストラン、それにホテル・旅館などの宿泊観光事業者のコーヒー差別化需要に応じられるのは、今のところ地域のコーヒー豆自家焙煎店しか存在していません。

焙煎コーヒー豆業務卸における30年前の1990年頃と30年後の2021年の最大の変化は、この部分だと年老いた珈琲豆焙煎屋は考えています。