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コーヒー豆焙煎のエクササイズ

エカワ珈琲店は、74歳の男性が妻の介護をしながら一人で営む小さな自家焙煎コーヒー豆小売専門店です。

バッチサイズ5kgの小型ドラム式焙煎機で焙煎し、銘柄ごとに基本の焙煎方法(マスタープロファイル)を作成しています。

各ロットごとにマスタープロファイルを作ることで焙煎の練習と洞察力を高め、新しい生豆が入るとそれに合った焙煎方法を考案しています。

 

(1)コーヒー生豆

エカワ珈琲店では、スペシャルティーコーヒー生豆を使い、最適な焙煎方法を探るために最低でも2回は焙煎してマスタープロファイルを作成しています。

スペシャルティーコーヒー生豆は品質レベルが高く、手間のかかるハンドピック作業がほぼ不要です。

 

(2)コーヒー生豆の物理的なデータを記録する

コーヒー生豆の重さや品種、産地、収穫時期、精製方法などの物理的データを詳しく記録し、輸入業者や農園の公式サイトで情報や背景を確認すると理解が深まります。

 

(3)同じ重量のコーヒー生豆を焙煎する

コーヒー生豆の重量を同じにして、最低2回は焙煎し味を比較しながら最適な焙煎方法を探します。

満足できなければ再度焙煎を繰り返し、最適なローストプロファイルを作成します。

 

(4)2バッチを、それぞれ異なった焙煎(ロースト)プロファイルで焙煎する

異なる焙煎プロファイルで2つ以上のバッチを焙煎し、焙煎温度と時間を記録して最適な方法を探求します。

エカワ珈琲店では、さらに熱量もガス圧と排気ダンパーのデータで記録しています。

 

(5)ローストカーブ図を、エクセルで作成する

エクセルで焙煎温度と時間のデータからローストカーブ図(S字型曲線図)を作成し、曲線がS字型でなければ焙煎方法に問題があると判断します。

 

(6)焙煎コーヒー豆のカッピング

エカワ珈琲店では、焙煎後24、48、72時間の3回カッピングを行い、香味の変化を記録して最適な焙煎方法(マスタープロファイルの作成)を探っています。

 

(7)最適な焙煎方法(マスタープロファイル)の探索

カッピング結果を基に焙煎時間や熱量を調整し、最適な焙煎方法(マスタープロファイル)を探し、満足できる香味が得られれば採用します。

異なる場合は、再度調整します。

 

(8)マスタープロファイルの作り方

大まかにまとめると、以下のようになります。

同じ銘柄の生豆で、煎り具合を変えながら1バッチずつ、合計2バッチ焙煎します。

出来上がった焙煎豆を使って実際にコーヒーを淹れ、カッピングを行います。

焙煎とカッピングで得られたデータをもとに、最適な焙煎プロファイルを作成していきます。

 

 

 

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