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上昇率 | RoR、Rate of Rise とエカワ珈琲店

焙煎プロファイル(ロースティングプロファイル)という用語に出会ったのは2000年代の終り頃で、ローストカーブ図(コーヒー豆焙煎曲線図)の存在を知ったのは2010年代の初めころだったと記憶していまいす。

そして、 RoR(上昇率、Rate of Rise )というコーヒー豆焙煎プロセスをコントロールするのに最適なパラメーターの存在を知ったのは、新型コロナウィルスパンデミックが始まった頃(2020年代に入った頃)だったと記憶しています。

 

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焙煎プロファイルは、コーヒー豆焙煎を開始するにあたって基礎的なデータを収集して、そのデータを使って、どのようにコーヒー豆焙煎をコントロールして行くかを考えるためのツールだと理解しています。

ローストカーブ図は、コーヒー豆焙煎の進行状況をS字型曲線図で見える化して記録しているツールだと理解しています。

 

焙煎プロファイルの作成が「コーヒー豆焙煎の予習」ステージだとしたら、コーヒー豆焙煎の進捗状況を図表という形で記録しているローストカーブ図は、「コーヒー豆焙煎の復習」ステージだとエカワ珈琲店は考えています。

そして、「上昇率(RoR、Rate of Rise)」は「授業」そのものだと思っています。

 

コーヒー豆焙煎操作は、コーヒー豆焙煎中に発生する現象を予測して、それをコントロール(制御)する操作だとエカワ珈琲店は考えています。

コーヒー豆(生豆)を焙煎すると、多種多様な物理的・化学的・生化学的な変化が発生すると思っています。

エカワ珈琲店は、ある時間間隔でどれだけコーヒー豆焙煎温度が上昇するかを目安として、コーヒー豆の焙煎をコントロールして来ました。

 

上昇率(RoR、Rate of Rise)は、コーヒー豆焙煎中のある時点の1分間に何度コーヒー豆焙煎温度が上昇したかを表すパラメーターで、小型ドラム式コーヒー豆焙煎機を使っての焙煎には必須のパラメーターだと思っています。

 

エカワ珈琲店は、焙煎歴30数年のコーヒー豆自家焙煎店です。

上昇率(RoR、Rate of Rise)を知る以前から、その考え方とよく似た焙煎方法を採用していました。

この考え方に出会って、30数年間の焙煎経験で手に入れたエカワ珈琲店焙煎の経験則に自信を持つ事が出来ました。

 

エカワ珈琲店は、焙煎プロセスの前半では、焙煎時間が何分間で焙煎温度が何度上昇したかを目安にしてコーヒー豆を焙煎していて、後半では、1分間に焙煎温度が何度上昇するかを目安にしてコーヒー豆の焙煎をコントロールしているつもりです。

 

エカワ珈琲店がキンドルでセルフ出版している電子書籍「コーヒー豆自家焙煎談義」シリーズは、エカワ珈琲店の焙煎学習を記録した断片記事を掲載しています。

断片記事の集合ですから、電子書籍の内容に一貫性が無いかもしれませんが、それに同じような内容を持つ断片記事を幾つか掲載しているかもしれませんが、少しはコーヒー豆焙煎に興味を持っている人のお役に立てるはずだと思っています。

 

今年(2025年)になってから出版した「コーヒー豆自家焙煎談義」シリーズの第6集、第7集、第8集は、エカワ珈琲店のコーヒー豆焙煎プロセスに関する記事を集めて掲載しているので、同じような内容の記事が幾つか掲載されていると思います。

3冊ともに1万5000字から2万字の電子書籍ですから、読んで頂くのにそれほど時間を必要としないと思います。

 

(※)note で運営している「エカワ珈琲店ブックス」にエントリーしている有料記事「コーヒー豆焙煎とエカワ珈琲店」で、「上昇率 | RoR、Rate of Rise とエカワ珈琲店」に関する記事を収録しています。

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