コーヒー豆焙煎機を購入しても、焙煎機の操作方法がわからないと、コーヒー豆を焙煎することは不可能です。
昔(1989年)、バブル経済の真っ最中、学習研究社が販売していた「ユーカス」という卓上型でマイコン制御の全自動焙煎機(熱源は電気ヒーター)を購入したときには、相当に詳しいマニュアルがついていました。
そのマニュアルを読めば、誰でも簡単にコーヒー豆を焙煎できるほど詳しい説明書がついていました。
その後、コーヒー豆焙煎容量(バッチサイズ)5㎏のコーヒー豆焙煎能力を持つ熱源がガスの焙煎機を購入しました。
この機械には、簡単な機能の説明書がついているだけで、コーヒー豆の焙煎マニュアルのようなものはありません。
それは当然のことで、当時(1992年頃)、焙煎容量(バッチサイズ)5kgのコーヒー豆焙煎機を購入する人たちの大半は、ロースター(コーヒー豆焙煎会社)かコーヒー豆自家焙煎店でコーヒー豆焙煎を経験したことのある人たちで、自分の焙煎技術・技能に自信を持っていたので、コーヒー豆焙煎の基礎的な操作マニュアルは必要無かったわけです。
コーヒー豆の焙煎といっても、その人その人によって考え方が違うのですから、焙煎のプロを相手に完璧な操作マニュアルを作れることなどあり得ません。
今の年老いた珈琲豆焙煎屋(エカワ珈琲店の店主)なら、操作マニュアルなんてものは必要ありません。
しかし、その当時は、焙煎について右も左もわからない全くの素人でしたから、あればものすごく助かっただろうと思います。
今(2024年)は、WEBサイトを検索すれば、ごくごく初歩的な操作方法くらいなら調べることが可能です。
ですから、見よう見まねでコーヒー豆を焙煎することもできます。
その頃から30年以上の年月が経過しています。
焙煎機の操作は、何回かコーヒー豆を焙煎すれば覚えられます。
しかし、コーヒー豆焙煎のメカニズムを知りたいと考えて真面目に勉強したとしても、年老いた珈琲豆焙煎屋などがコーヒー豆焙煎の世界に足を踏み込んだ頃は、少なくとも10年くらいの年月が必要でした。
そして、10年が経過して、コーヒー豆焙煎のメカニズムを何となく理解できるようになったとしても、思い通りにコーヒー豆を焙煎できるとは限らなかったわけです。
世界中の多くの人たちがインターネットを活用するようになったのは、2000年代の中頃以降だと思います。
それまでは、コーヒー豆焙煎の技術のほとんどがブラックボックスになっていて、コーヒー豆焙煎のメカニズムを理解するのは至難の技でした。
コーヒー豆焙煎のブラックホールは、2000年代の中頃から徐々に解消されて行きました。
2010年代の半ば頃までに、ほとんどのブラックボックスは解消されています。
コーヒー豆焙煎の名人や達人は、何も特別な存在では無くなったわけです。
今(2024年)は、コーヒー豆焙煎に興味を持っている誰もが、インターネットを活用してコーヒー豆焙煎の知識を習得して、2年から3年くらいのコーヒー豆焙煎経験を積めば、コーヒー豆焙煎の名人や達人になれる時代です。
インターネットで検索すれば、コーヒー豆焙煎に関する数多の記事と出会うことができます。
インターネットの翻訳機能が進化していて、外国語の記事を日本語変換しても、2010年頃のように訳の分からない日本語では無くて、ちゃんと理解できる内容になっています。
年老いた珈琲豆焙煎屋などの世代は、コーヒー豆焙煎技術を習得するのに「少なくとも10年の世代」です。
今(2024年)の若いコーヒー豆焙煎人たちは、コーヒー豆焙煎技術を習得するのに「2年から3年くらいあれば」の世代だと思います。
「うらやましい」と思いますが、それが、時代の流れというものだと納得しています。
「うらやましい」けれども「仕方が無い」と思っているだけでは「悔しい」ので、年老いた珈琲豆焙煎屋が30数年間に渡って蓄積して来て居る「コーヒー豆焙煎の技術・知識・経験」で少しでも稼いでやろうと考えました。
蓄積して来た「コーヒー豆焙煎の技術・知識・経験」を電子書籍にして、キンドルでセルフ出版しています。
稼ぎはと言うと、月によって変動があって、1か月に1500円から5000円の間の金額が、年老いた珈琲豆焙煎屋の銀行口座に振り込まれています。