大都市と地方都市とでは商売事情が異なっていると思うのですが、地方都市に立地する自家焙煎コーヒー豆店については、儲けられない商売だと年老いた珈琲豆焙煎屋は考えています。(少なくとも、平成の30年間は・・・)
しかし、今後は、少し儲けられる(付加価値を認めてもらえる)商売に変化して行く可能性があるとも思っているわけですが。
コーヒー豆自家焙煎店の自家焙煎コーヒー豆生産能力です。
普通、自家焙煎コーヒー豆は、3kg~5kgのコーヒー豆を焙煎加工することのできる業務用小型コーヒー豆焙煎機を使って焙煎しています。
オートメーション化された工場で、大容量の大型業務用コーヒー豆焙煎機を使って大量にコーヒー豆を焙煎する大手・中堅ロースターと比べると、その生産能力は、クジラと小魚くらいの差があります。
10kg~30kgの生産用コーヒー豆焙煎機を使ってコーヒー豆を焙煎している地域の中小ロースターと比べても、その生産能力は相当に劣っています。
自家焙煎コーヒー豆の販売価格は、高く設定しなければ赤字経営になってしまいます。
零細生業パパママ店規模のコーヒー豆自家焙煎店と大手・中堅・中規模コーヒーロースターとでは、焙煎コーヒー豆の生産能力に雲泥の差があります。
小型生産用コーヒー豆焙煎機を駆使する自家焙煎コーヒー豆は、大手・中堅・中規模コーヒーロースターのレギュラーコーヒーと呼ばれている焙煎コーヒー豆とは、相当に趣の異なったコーヒー商品ですから、どうしても販売価格は相当に高くなります。
東京などの都会と違って、地方都市で価格の高い(高級)自家焙煎コーヒー豆はなかなか売れません。
都会では、自家焙煎コーヒー豆を特別な焙煎コーヒー豆だと認識してくれる消費者が多くて、地方都市では少ないのがその理由だと考えています。
地方都市のコーヒー豆自家焙煎店ですが、夫婦2人頑張ってコーヒー豆を焙煎して、頑張って自家焙煎コーヒー豆を販売したとしても、それほど儲けられません。
1か月・300kgの自家焙煎コーヒー豆を販売したとしても、年間所得は、夫婦2人で400万円~500万円くらいですから、1人当たり200万円~250万円くらいにしかなりません。
コーヒー豆自家焙煎店という職業ですが、お金儲けだけを考えれば選択してはいけない職業だと思います。しかし、夫婦2人で営む自家焙煎コーヒー豆店は気楽な商売です。
それに贅沢をしなければ何んとか食べて行けますから、珈琲が好きでセミリタイア的な働き方を希望する人には向いているような気がします。
今回の記事「地方都市の自家焙煎コーヒー豆店は儲けられない」の内容に、その他もろもろの事を書き足して、年老いた珈琲豆焙煎屋がキンドルでセルフ出版している電子書籍「コーヒー豆自家焙煎店マスターの独り言」に収録しています。
1冊250円で販売していますが、キンドル・アンリミテッドの会員さんなら、無料で読んで頂けます。
電子書籍「コーヒー豆自家焙煎店マスターの独り言」の紹介・目次等については、下のリンク先ページでご覧頂けます。