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昭和の喫茶店が儲かっていた4つの秘密 | はてな版

年老いた珈琲豆焙煎屋の実家は、現在「エカワ珈琲店」がコーヒー豆自家焙煎商売を営んでいる場所で、小さな喫茶店を営んでいました。

昭和の喫茶店、特に1960年代の喫茶店商売は、小さな喫茶店であっても相当に儲かっていたのを、幼なかった頃の記憶に、少年だった頃の記憶に鮮烈に残っています。

何と言っても、年老いた珈琲豆焙煎屋の少年時代は、金銭的には相当に優雅な少年時代を堪能していたわけですから。 

その代わり、20代になって古希を過ぎた(71歳の)現在に至るまで、お金に相当不自由する暮らしを経験して来たわけです。

 

【参考】金沢喫茶村の鞍信一さんは、珈琲商売の大先輩で、コーヒー豆自家焙煎商売の談先輩です。

www.ekawacoffee.work

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昭和の喫茶店が儲かった理由は唯一つは、当時の暮らしの感覚ではという前提が入りますが、コーヒー1杯の値段が、相当に高級(値段の高い/付加価値の高い)だったからだと思っています。

1960年代(or1970年代)の喫茶店商売は、収益性の高い儲けられる商売だったと思っています。

1980年代前半には、日本全国の喫茶店数が10数万店となっていて、この店舗数が、2023年までの喫茶店数の最高記録になっています。

喫茶店の店舗数が10数万店ともなると、喫茶店市場での競争が激しくなります。

少しでも売上を増やそうとして、喫茶店に焙煎コーヒー豆を供給しているロースター(焙煎コーヒー豆の業務卸会社)のアドバイスもあって、メニューの多様化が一気に進みます。

 

その結果、作るのに手間のかかるメニューや原価率の高いメニューが増えて、そのようなメニューが十分な量売れなくて収益を圧迫するようになったのだと思います。(固定費が増加して)

また、食事メニューにコーヒーをサービスするというように、コーヒー1杯からの収益も減って行ったのだと思います。

喫茶店商売が、完全に薄利多売型の商売になってしまったわけです。

 

1960年代(or1970年代)の喫茶店は儲かっていたのですが、それには、以下に掲げるような4つの儲けられる秘密があったと考えています。

(1)消費者を惹きつける何かを持っていた(or時代が喫茶店を求めていた) 

(2)コーヒーの値段が高級品だった(or原価率が低くて値段が比較的高かった)

(3)利益率が高くて単純なメニューを売っていた

(4)コーヒーと一緒に他のメニューを注文する衝動買いが多かった

 

それにしても、昭和の頃の喫茶店、特に1960年代の喫茶店は猛烈に繁盛していました。

スターバックスコーヒーが初めて地域に登場した頃の、スターバックスコーヒーの店舗の繁盛ぶりを想像してみてください。そのような繁盛ぶりでした。 

 

【参考】昭和の頃の喫茶店は、1杯のコーヒーを売って儲けていました。そして、1杯のコーヒーを売るのに、色々と試行錯誤していました。

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