年老いた珈琲豆焙煎屋のブログ

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ネスレ、スターバックスブランド商品を全世界で販売開始

スイスに本拠を置く世界最大の珈琲企業(or食品企業)ネスレは、2019年2月13日、スターバックスコーヒーブランドを冠するコーヒー製品を全世界で販売開始すると発表しています。販売を開始するコーヒー製品は、焙煎コーヒー豆・焙煎コーヒー豆粉砕物・カプセルコーヒーのようです。

https://www.nestle.com/media/pressreleases/allpressreleases/global-launch-new-starbucks-products#(←ネスレのプレスリリース)

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ネスレのホームページより引用

今回、販売を開始する全てのコーヒー製品は、コーヒー豆生産地の特定農家から仕入れたアラビカ種のコーヒー豆を丁寧に焙煎して使っているとのことですから、スペシャリティーコーヒーを使用しているということを意味しているのだと思います。

ネスレやスターバックスのような世界的規模の巨大珈琲企業がスペシャリティーコーヒーを強調するわけですから、今後、スペシャリティーコーヒーが、規模のそれほど大きく無い珈琲豆焙煎屋の専売特許で無くなって行くことを意味しているのだと考えます。

 

去年(2018年)の8月、ネスレは、スターバックスコーヒーの小売用・業務用製品について無期限のグローバルライセンスを約71億ドルで購入しています。

それから半年、スターバックスコーヒーブランド商品を、ネスレが全世界で販売する体制が整ったのだと思います。

日本でも、スターバックスコーヒーブランドの珈琲製品が、ネスレの流通網を通じて販売されるのだと思います。

 

ネスレ曰く、「ネスカフェ・ネスプレッソ・スターバックスと、世界中の珈琲消費者を楽しませるための最高の珈琲ブランドを持っている」と語っているように、焙煎コーヒー豆を使った小売用・業務用製品については、ブランド競争の時代に突入しているのだと考えています。

規模の大中小を問わず、珈琲豆焙煎屋を事業として営むのなら、そして、生き残って行くためには、珈琲豆焙煎ブランドの強化は必要不可欠のマーケティングになっているような気がします。

 

珈琲豆焙煎屋を事業として営むのは楽しくて面白いかもしれませんが、経営戦略的には相当に大変な時代に突入しつつあるような気がします。でも、珈琲豆焙煎屋を営んでいる、あるいは起業する人たちの大半は、珈琲豆焙煎屋を事業として営むことを前提にしているのだと思います。

もちろん、例外はあります。例えば、地方都市で零細生業パパママ店の珈琲豆焙煎屋を営んでいて、ロートルな夫婦2人だけで仕事をしている自家焙煎コーヒー豆小売専門店です。

 

常連客に依存する商売をしていて、年金収入だけでは満足な暮らしが出来ないので、そして、珈琲が大好きなので、零細生業パパママ規模の昔ながらの珈琲豆焙煎屋を細々と営んでいるのですが、珈琲豆焙煎ブランド競争に巻き込まれることなく、余裕で商売を続けることが出来ています。

で、何故だろうと考えたことがあります。そして、事業として営む珈琲豆焙煎屋ビジネスとは相当に異なった場所で生業商売を営んでいるのが、その理由だとの結論に至りました。

 

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