年老いた珈琲豆焙煎屋のブログ

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スターバックスコーヒーのお客さん、昔ながらの喫茶店のお客さん

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昭和の頃に全盛を誇っていた昔ながらの喫茶店ですが、毎年・毎年、店舗数を減らし続けています。その理由は簡単明瞭で、儲からないので後を継ぐ人がいないからです。

昔ながらの喫茶店の閉店が続いていますが、世界的な喫茶店ブームの影響が日本にも及んでいて、スターバックスコーヒーに代表される新しいビジネスモデルを持つ喫茶店は増え続けています。 

 

スターバックスコーヒーに代表される新しい喫茶店のビジネスモデルは、昔ながらの喫茶店のビジネスモデルとは相当に異なっているようです。

スターバックスコーヒーがターゲットとしているお客さんは、あるレベル以上の収入を安定して得ている消費者だと推測しています。

その理由は、比較的に高価格なコーヒードリンクやサンドウィッチやお菓子類を売っていて、それらの商品が売れているからです。

 

スターバックスコーヒーにやって来るお客さんは、スターバックスコーヒーで売っている商品の価格にあまり敏感では無くて、スターバックスでコーヒーやスナック類を消費することに意味を見出しているのだと思います。

スターバックスコーヒーを利用している消費者は、仕事、子供のスポーツ活動、健康維持が目的のスポーツジム通いなどなど、都市的な暮らしをしている生活者たちだと思います。

 

スターバックスコーヒーの利用者には、科学や健康に興味を持っていて、情報に敏感で社会的意識の高い生活者が多いような気がしています。

ちなみに、スターバックスコーヒーに代表される新しい喫茶店のビジネスモデルでは、1つの店舗が経営的に成り立つには1万人以上の商圏人口が必要だとも言われています。

 

昔ながらの喫茶店ですが、最盛期には商圏人口が800人~1000人で成り立つ商売だと言われていました。現在(2018年)でも、日本全国に6万店以上あるわけですから、大体、商圏人口2000人くらいで成り立っているわけですが。

商圏人口が少なくても成り立つビジネスモデルだと、競争・競合が厳しくなります。これが、昔ながらの喫茶店の儲からない大きな理由になっているような気がします。

 

喫茶店ビジネスは、基本的に地域密着ビジネスだと思います。

少ない商圏人口で成り立つには、コーヒー・紅茶・ココア・ジュース以外にも、軽食・食事メニューを充実させる必要があります。できるだけ広範囲の所得階層に満足してもらえなければ、経営が成り立ちません。

昭和40年代後半から昭和50年代後半にかけての異常な喫茶店ブームは、軽食・食事メニューの充実が広範囲の所得階層の支持を得た結果だと考えています。

コーヒーとソフトドリンク、それと簡単なパンメニューに執着していた純喫茶コロナは、この時期、毎年のように売上と客数の減少が続いていました。

 

広範囲の所得階層の支持を得た反動として、昔ながらの喫茶店は、1980年代の後半頃から、ファミリーレストランやファーストフードレストラン、オフィスコーヒーサービスに需要を奪われて行ったのだと考えています。そして、現在(2018年)では、コンビニコーヒーにも需要を奪われているようです。

 

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