地方都市と呼ばれる街で、スターバックスコーヒーやドトールコーヒー、それにこめだ珈琲店(ファミレス型喫茶店ですが)などの全国チェーンが存在するのは当たり前で、それが地方都市の条件ともなっています。それにプラスして、近年、コーヒー豆自家焙煎店系の地域チェーンも頑張っています。
昭和の喫茶店ブームの頃に比べると、街で飲めるコーヒーの種類は劇的に増えています。ドリップコーヒー以外にも、エスプレッソコーヒーや泡立つドラフトコーヒー、コールドブリューコーヒー(水出しコーヒー)、ミルクを使ったアレンジコーヒーetcと、多種多様なコーヒードリンクが登場しています。
コーヒー銘柄も、生産者や生産地域など生産履歴のわかるコーヒー豆や、国際的な自然保護団体の 認証を受けている農園のコーヒー豆など、スペシャリテイーコーヒー(orグルメコーヒー)と呼ばれるコーヒー豆の人気が高まっています。
ちなみに、アメリカでは、毎日街で消費されているコーヒー(消費金額ベース)の約半分は、スシャルティーコーヒーを含めたグルメコーヒーだと言われています。
65歳以上の人たちは家庭で、35歳以下の人たちは街でコーヒーを飲む割合が多いとされていて、35歳~65歳の働き盛りの世代も、家庭で飲むよりも街でコーヒーを飲む割合が毎年増えているようです。
今後も、確実に街でコーヒーを飲む人たちが増えて行くのだと思います。
コンビニコーヒーがものすごく売れていて、スターバックスコーヒーやこめだ珈琲店、コーヒー豆を自家焙煎している地域チェーンの喫茶店にお客さんが集まっている光景が、そのことを物語っています。
昭和の頃、コーヒーは街の喫茶店で飲む飲み物でした。その後、家庭やオフィスで飲むコーヒーが増加して行き、街で飲むコーヒーも、ファミリーレストランやファーストフードのレストランで飲むコーヒーが主流になって行きました。その結果として、街の喫茶店の来店者数が減少して店舗数を減らして行ったわけです。
平成になると、海の向こうからスターパックスコーヒーがやって来て、日本資本の喫茶店チェーンも頑張ったので、街で飲むコーヒーの需要が喫茶店チェーンに流れ始めます。
現在(2018年)の地方都市ですが、街で飲むコーヒーはファーストフード店を含む喫茶店チェーンやコンビニチェーンに消費が集中していて、個人経営の喫茶店・カフェを含む独立系の喫茶店やカフェに消費が回って来ていません。
2020年代に向かって、街でコーヒーを飲む風景も劇的に変化しようとしているのだと思います。
ブルーボトルコーヒーは、煎りたて新鮮な自家焙煎コーヒー豆でコーヒーを淹れています。
スターバックスコーヒーも、今年(2018年)の暮れ頃、劇場型焙煎工場を東京にオープンさせます。おそらく、そこを拠点として、全国のスターバックスコーヒーの店舗に煎りたて新鮮な焙煎コーヒー豆を供給するのだと思います。
コーヒー豆自家焙煎店系の喫茶店や喫茶店チェーンも、煎りたて新鮮な焙煎コーヒー豆を使ってコーヒーを淹れています。取り扱うコーヒーの銘柄も多種類です。
都会で商売をしている独立系の喫茶店・カフェは、その変化に対応できているのかもしれませんが、地方都市で商売を営む独立系の喫茶店・カフェは、街でコーヒーを飲む風景の劇的な変化に対応できていないように感じられます。