インターネット内の辞書によると、intensity(インテンシティ)の意味は、「強さ、強度、力強さ・・・」となっています。
intensity(インテンシティ)はスポーツの世界でよく使われている言葉ですが、コーヒーの世界でも使われているようです。
アメリカ合衆国の珈琲屋さんのサイトの珈琲用語のページで、このインテンシティー/intensity という用語を見つけました。
説明を読んでもチンプンカンプンで、色々と調べたのですが、完全明瞭に理解することは出来ていません。
今回の記事は、2022年6月の時点で、大体このように理解しているというタイプの記事になっています。
【目次】
- コーヒーのインテンシティ(intensity)
- コーヒーの濃度と力強さ
- 様々なコーヒーのインテンシティー
- コーヒーのインテンシティーと焙煎プロファイル
- コーヒーインテンシティーのレベル
- エスプレッソブレンドのインテンシティー
コーヒーのインテンシティ(intensity)
ある銘柄の自家焙煎コーヒー豆を販売する際、「酸味が強い、弱い」、「苦味が強い、弱い」、「濃厚なコク、柔らかいコク」などと言う言葉を使ってお客さんに説明します。
インテンシティーとは、「強さ、強度、力強さ」を表す言葉ですから、コーヒーの風味の強弱を表現する時に使う言葉だと思いますが、コーヒーの素晴らしい香りを表現するのに「香り高いコーヒー」という言葉を使うわけですから、コーヒーの香りの強弱を表現する時にも使っている言葉だと思います。
コーヒーのインテンシティ(intensity)が、コーヒーの香り・風味の強弱を表現する時に使っている言葉だとすると、ロースティングの度合い(焙煎の強さ)や焙煎したコーヒー豆の鮮度や、淹れたコーヒーの濃度によって決定される度合いが高いコーヒー用語だと年老いた珈琲豆焙煎屋は考えています。
コーヒーの濃度と力強さ
インテンシテイーは、コーヒーの風味の濃度や香りの力強さを表現するのに使われています。
ブレンドコーヒーを説明するのに、「濃厚な味わい」という言葉を使って説明することがあります。
「濃厚な味わい」はインテンシティー(力強さ)のあるコーヒーを表現していて、風味が強烈でコクのあるコーヒーを説明している言葉だと思います。
柔らかいコーヒー、マイルドなコーヒーは、インテンシティー(力強さ)が足りないコーヒーということなのかもしれません。
しかし、年老いた珈琲豆焙煎屋は、インテンシティーを強く感じるコーヒーよりも、ほのかなインテンシティーを感じるコーヒーの方が好きです。
お茶を飲むような感覚で、ブラックで2杯でも3杯でも飲めるコーヒーが好きです。
コーヒーのインテンシティー(強さ)は、個人の好みが優先される主観性の強くて測定するのが最も難しい量の1つだと言われています。
様々なコーヒーのインテンシティー
コーヒー豆の焙煎で発生する揮発性香り成分を含んでいる蒸気やガスの強さ(ロースティングのインテンシティ)を測定することで、焙煎度合いを決定することができるとも考えられています。
シアトル系のあるコーヒーチェーンでは、フレーバーインテンシティという言葉を使って、コーヒーの風味の強度を表現しているようです。
濃厚なコーヒーが力強いインテンシティーを持っているのだとすると、焙煎コーヒー豆の煎り具合にプラスして、コーヒーを淹れるのに使う水の量や焙煎コーヒー粉の量もコーヒーのインテンシティーに影響を与えると考えています。
全くの想像ですが、コーヒーのインテンシティーという用語は、エスプレッソコーヒーでよく使われている用語のような気がします。
コーヒーのインテンシティーと焙煎プロファイル
コーヒー豆焙煎を説明するのに使われる、あるいはコーヒー豆焙煎の指針として使われているローストプロファイル図は、必ずS字型の曲線図になっていてます。
それは、コーヒーのローストプロファイルは、コーヒーのインテンシテイーとそのコーヒー豆がもともと持っている風味特性の組み合わせに左右されているからです。
風味特性は、栽培方法、農園、生育地の地理、地勢、気候などの要因の影響を受けているはずです。
コーヒーインテンシティーのレベル
エスプレッソコーヒーは、ボディー(orコク)のバランスと風味の豊かさ、そして、アロマの強さに依存していると言われています。
丸みのあるボディーを持っていて、風味が豊かで、豊潤な香りを持つエスプレッソコーヒーが、力強いインテンシティーを持つコーヒーだとすると、繊細な風味と軽いボディーのコーヒーは、インテンシティーの弱いコーヒーとなります。
風味が豊かでバランスの取れたボディーを持つコーヒーは、中くらいのインテンシティーを持つコーヒーということになります。
エスプレッソブレンドのインテンシティー
アメリカ合衆国の流通店舗に出回っているエスプレッソブレンドは、その特徴をコーヒー消費者に知らせるのを目的として、インテンシティーを1~10までの数字で測定して表現しているようです。
1はインテンシティーが弱くて、10に近づくにつれてインテンシティーが強くなります。
インテンシティーは、個人の味覚が優先される主観性の高い測定数値ですから、珈琲会社によってその感覚は異なっていると思いますが、大まかには次のような感じになっているようです。
(1)インテンシティーが1~4
軽いボディーと繊細な香り・風味
(2)インテンシティーが5~7
香りが豊かで風味のバランスが取れている
(3)インテンシティーが8~10
コクが強くて、香り高い