【珈琲物語】年老いた珈琲豆焙煎屋の珈琲物語

年老いた珈琲豆焙煎屋は、連れ合いと2人だけで零細生業パパママ規模のコーヒー豆自家焙煎店を和歌山市で営んでいます。その店の屋号は「エカワ珈琲店」です。そのエカワ珈琲店が発信しているコーヒーストリーを楽しんで頂けたら幸いです

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 コーヒー豆自家焙煎商売 

 

コーヒー焙煎の化学と技術、1995年に発行された日本最初のコーヒー豆焙煎に関する化学工学専門書

【目次】

中林敏郎さんたち農学の専門家が執筆

当時(1990年代前半)、静岡大学の名誉教授だった中林敏郎(なかばやしとしお)さんが中心となって、九州大学農学部教授だった筬島豊(おさじまゆたか)さん、お茶の水女子大学生活科学部教授だった本間清一(ほんませいいち)さん、UCC上島珈琲(株)中央研究所に勤務していた中林義晴さん、琉球大学農学部助教授だった和田浩二さんらが執筆を担当した、コーヒー豆焙煎の化学を対象とした専門書です。

 

珈琲関係者の必読書

当時(1990年代中頃から後半)、ここまでコーヒー豆焙煎の化学を専門的に記述している書籍は存在しなかったので、日本コーヒー文化学会の会員さんたちの必読書となっていました。

ちなみに、日本コーヒー文化学会は、コーヒーに興味・関心のある人たちが会員になっている学会で、名前の知られているコーヒー豆自家焙煎店の店主の方々も多数会員になっているようです。

年老いた珈琲豆焙煎屋は、2000年前後の頃に季刊雑誌「珈琲と文化」の発行元いなほ書房を通じて注文購入しました。

その頃すでに「コーヒー焙煎の化学と技術」に興味を持つ珈琲関係者のほとんどが購入していて、在庫が僅かしか残っていなかったということで「運が良かったですね」と、いなほ書房の担当者の方が言っていたのを覚えています。

 

1万6000円が25万円に

「コーヒー焙煎の化学と技術」はすでに絶版になっていますが、2022年7月時点でアマゾンを検索してみたところ、中古本が25万円で売っていました。

1995年2月に初版が発行(2022年)された弘学出版が出版した書籍で、価格は16000円でしたから、初版価格の16倍くらいの値段で売られていました。

年老いた珈琲豆焙煎屋が所蔵している「コーヒー焙煎の化学と技術」は、何回も何回も読み返しているので写真のようにポロポロになっていて、それに加えて、内容ページにも赤線や添え書きをしているので売り物にならないと思いますが・・・。
それに、例え25万円で買ってもらえるとしても、売るつもりは全くありません。

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日本で最初のコーヒー豆焙煎化学工学の専門書

1970年、焙煎コーヒー豆保存中の風味劣化を何とか少なくできないかと教え子から相談されて、それが切っ掛けでコーヒーの研究を始めたと中林敏郎農学博士は、「コーヒー焙煎の化学と技術」の序文で語っています。

「コーヒー焙煎の化学と技術」が発行されたのは1995年でしたが、その頃までの日本には、コーヒーに関する化学文献はほとんど見当たらず、専門書も存在していなかったとも語っています。

1995年に発行された初版の値段は1万6000円でしたが、ほぼゼロから積み重ねた結果としてのコーヒー焙煎化学工学専門書ですから、それだけの値打ちがあったと年老いた珈琲豆焙煎屋は考えています。

年老いた珈琲豆焙煎屋もその一人ですが、「コーヒー焙煎の化学と技術」に助けられたコーヒー関係者が数多く居ると思います。