中林敏郎博士の"コーヒー焙煎の化学と技術"は、日本のコーヒー業界、特にコーヒー豆の自家焙煎に関わっている人たちの必読書なのだと思います。
クラーク博士の"Coffee Recent Developments"は、英語圏のコーヒー業界、特にマイクロロースターと呼ばれる小規模な焙煎屋さんに関わっている人たちの必読書となっているようです。
コーヒーの風味を決定しているのは、コーヒー豆の焙煎中に発生する揮発性化合物および非揮発性化合物だと、エカワ珈琲店は考えています。
"コーヒー焙煎の化学と技術"もそうですが、"Coffee Recent Developments"も、揮発性化合物および非揮発性化合物の前駆物質や焙煎による変化について詳しく説明してくれているようです。
だから、コーヒー業界に関わる人たちの必読書なのかもしれません。
中林敏郎博士らの"コーヒー焙煎の化学と技術"は、1995年発行で、1冊の価格(発行当時)は16000円でした。
この本の存在を知ったのは1998年で、どうしても欲しくて「珈琲と文化(季刊)」を発行されている『いなほ書房』さんを通じて購入した記憶が残っています。
現在(2015年)、絶版になっているそうです。

Coffee: Recent Developments (World Agriculture Series)
- 作者: Ronald Clarke,O. G. Vitzthum
- 出版社/メーカー: Wiley-Blackwell
- 発売日: 2001/02/15
- メディア: ハードカバー
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中林敏郎博士らの"コーヒー焙煎の化学と技術"は蔵書していて、大変お世話になっています。
クラーク博士の"Coffee Recent Developments"は、存在は知っているのですが、購入したことも読んだこともありません。
ページ数が200数十ページ約4万円と、相当に高価な本ですが、英語圏のコーヒー関係者の必読本になっているようです。
"コーヒー焙煎の化学と技術"は1995年、"Coffee Recent Developments"は2001年の発行ですから、それほど掲載内容に相違が無いはずです。
電子書籍化していないか調べてみたのですが、"コーヒー焙煎の化学と技術"も"Coffee Recent Developments"も、2015年6月現在、電子書籍版は存在していないようです。