現在(2019年)の日本では、浅く焙煎したコーヒー豆で淹れるコーヒーのことを、普通、アメリカンコーヒーと呼んでいるようですが、1980年代の日本では、中煎りや中深煎りに焙煎したコーヒー豆を使って、普通に淹れたコーヒーをお湯で薄める、「お湯で割ったら、アメリカン」タイプのアメリカンコーヒーが大流行していました。
アメリカンコーヒーについて、2つの物語を引用します。
1つ目は、『銀座でコーヒー50年』からです。
アメリカ独立戦争のきっかけとなった「ボストン茶会事件」、この事件を境に、アメリカでは紅茶に代ってコーヒーが飲まれるようになりました。
紅茶の代用ですから、コーヒー豆を浅く焙煎して、色の薄いコーヒーを飲んだわけです。ということで、浅く焙煎したコーヒー豆で淹れる、色の薄いコーヒーを「アメリカンコーヒー」と呼んでいます。
2つ目は、『序説珈琲学』からです。
アメリカ中西部の水は硬度が高くてアルカリ性の強い水ですから、この水の質に合わせたコーヒーということで、アメリカンと称する、浅く焙煎した色の薄い焙煎コーヒー豆で淹れた飲まれています。
コーヒー豆を浅く焙煎して、コーヒーの酸味を強く残して、アルカリ性の水の影響を軽くしようとしたわけです。
Wikipedia/アメリカンコーヒーを参考にして
アメリカン・コーヒーとは、浅く焙煎したコーヒー豆で入れた濃度の薄いコーヒー。
浅煎りの焙煎コーヒー豆(シナモンロースト)かやや浅めの中煎り焙煎コーヒー豆(ミディアムロースト)を使って、ハンドドリップやコーヒーメーカーで多めのお湯を使って淹れたコーヒーをアメリカンコーヒーと呼んでいるのだと思います。
中煎りや中深煎りの焙煎コーヒー豆を使って普通に淹れたコーヒーをお湯割りしたものを「アメリカンコーヒー」と呼ぶこともあるが、その見方は性格な認識では無いと説明されています。
アメリカン・コーヒーという名称は、日本でのみ使われているる呼称であって、世界基準となる珈琲鑑定士用語には存在していないそうです。
そして、エカワ珈琲店の見解です。
喫茶店の全盛時代、1980年代、ミルクや砂糖を添加せずに、ブラックで飲めるアメリカンコーヒーが日本で大流行しました。
浅く焙煎したコーヒー豆を使って淹れるアメリカンコーヒーと、普通のコーヒー豆で普通に淹れたコーヒーを、お湯で薄めたアメリカンコーヒーが提供されていました。
どちらが美味しいかというと、理論的には後者だとエカワ珈琲店は考えています。
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