これからの(2018年10月からの)エカワ珈琲店は、中年世代御用達の自家焙煎コーヒー豆小売専門店路線を歩んで行こうと考えています。
若い人たちが興味を示す珈琲の先端部分で商売するには、年齢を重ねすぎています。67歳と58歳という年齢では、若い人たちの嗜好や思考を理解するのは困難です。
コーヒー生豆仕入先がスペシャリティーコーヒーを専門に取り扱っていたので、スペシャリティーコーヒー中心の商いをして来たのですが、近年、コーヒー生豆仕入先がコモディティータイプのコーヒー生豆も取り扱ってくれるようになりました。
エカワ珈琲店は、酸味を強調するスペシャリティーコーヒーよりも、ゆるやかな酸味を持つコモディティーコーヒーの方が、もともと性に合っています。スペシャティーコーヒー生豆を使っていても、できるだけ酸味を覆い隠す焙煎方法を採用しているわけですから。(スペシャリティーコーヒーを使っている意味が無いかもしれませんが)
中年世代と言えば40代・50代ですが、元気で裕福な60代・70代も中年世代だとエカワ珈琲店は考えています。
中年世代に属する珈琲消費者は、珈琲の先端部分にはそれほど興味を持っていないようです。浅い煎り具合の酸味を強調する珈琲よりも、深い煎り具合で濃厚な珈琲よりも、昭和の時代の珈琲専門店の珈琲の方を好む方が多いような気がします。
考えて見れば、コーヒーは訓練・経験によって好みが変化して行く飲み物ですから、当然の事なのかもしれません。(あくまでも、エカワ珈琲店店主の勘なのですが・・・)
焙煎コーヒー豆の価格も、リーズナブルな買い求め易い価格を希望している方が多いような気がします。そして、リーズナブルな買い求め易い価格を希望しているわけですが、煎りたてで品質の良い飲みやすい珈琲を求めている方が多いような気がします。
20世紀の頃、エカワ珈琲店は、煎りたて高品質で飲みやすい珈琲をリーズナブルな買い求め易い価格で提供する商売に徹していて、それなりに繁盛していました。
21世紀に入ってからのエカワ珈琲店は、珈琲の先端部分に傾斜しすぎていたのかもしれません。21世紀に入ってからの停滞・衰退の原因が、そこにあるのかもしれないと反省している今日この頃です。
ということで、エカワ珈琲店の店舗販売をもう一度活性化させるべく、煎りたて高品質な自家焙煎コーヒー豆をリーズナブルな買い求め易い価格で小売販売する、ちょっと昔風の個人商店の商売に徹してみようかと考えています。
実験になるわけですが、高齢の夫婦2人で営む生業商売でこれからも食べて行くには、中年世代御用達の商売に徹して行くのが一番理にかなっていると考え始めています。
基本的に、生業商売とは、地域密着商売だけで成り立つ商売だと考えています。そのためには、取り扱う商品の品質と買い求め易いリーズナブルな価格設定が必要だと思いますから・・・。