年老いた珈琲豆焙煎屋の珈琲物語

年老いた珈琲豆焙煎屋は、連れ合いと2人だけで零細生業パパママ規模のコーヒー豆自家焙煎店を和歌山市で営んでいます。その店の屋号は「エカワ珈琲店」です。そのエカワ珈琲店が発信しているコーヒーストリーを楽しんで頂けたら幸いです

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2050年問題対策ではないけれど、パパママ経営のコーヒー豆自家焙煎店には、高級スペシャリティーコーヒーは似合わない

人類のコーヒー消費量は増え続けています。ですから、コーヒー豆の生産量も増加して行く必要があります。

コーヒー豆の消費量が年平均2%増加して行くとすると、2050年までに、現在の生産量を2倍にする必要があるとする予測もあります。

しかし、気候変動などの影響で、2050年頃には、コーヒー豆生産適地が減少している可能性もあるということで、それに対する対策が必要だと、非営利の国際研究機関「ワールドコーヒーリサーチ」が2018年に警鐘を鳴らしています。2050年問題です。

 

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2010年代、標高の高い農園で収穫されて、生産者を特定できて、一定の評価基準を満たしているスペシャリティーコーヒー豆の価格が高騰しました。

しかし、2021年春以降は、コモディティーコーヒー豆の価格も高くなって来ていますが、それまでは、ニューヨーク商品取引所の取引価格で売買されるコモディティーコーヒー豆価格は低迷していました。

 

標高の高い農園で収穫される選ばれた高級スペシャリティーコーヒー豆の生産が持続可能な状態にあるとしても、高級スペシャリティーコーヒー豆の生産量だけで世界中のコーヒー消費量を賄えるはずがありません。

コーヒー豆がものすごく値段の高い高級スペシャルティーコーヒー豆だけとなってしまったら、コーヒーはお金持ちだけの飲み物になってしまって、コーヒー産業は壊滅的な打撃を受けます。

世界中で消費されているコーヒー生豆の大半は、高級スペシャリティーコーヒー豆以外のコーヒー豆です。

ですから、高級スペシャリティーコーヒー豆以外のコーヒー豆生産の持続性は、高級スペシャリティーコーヒー豆生産の持続性よりも重要だと思っています。

 

年老いた珈琲豆焙煎屋は、エカワ珈琲店という屋号のパパママ経営のコーヒー豆自家焙煎店を営んでいます。

コーヒー生豆の仕入先がスペシャリティーコーヒー豆だけを取り扱っていたので、スペシャリティーコーヒーの焙煎コーヒー豆中心で商売をしてきました。

ほろ苦コーヒー派で、フルーティーな酸味を持つ高級スペシャリティーコーヒーよりも、穏やかで柔らかな酸味を持つそれほど高級で無いスペシャリティーコーヒーの方が好きですから、ものすごく仕入れ価格の高いスペシャリティーコーヒー豆では無くて、それほど仕入れ価格の高く無いスペシャリティーコーヒー豆を仕入れて使っています。

と言っても、コモディティーコーヒー豆よりは仕入れ価格が高めです。でも、それくらいの取引価格でなければ、生産農家は貧乏暇なしになってしまうという価格だと納得しています。生産者の生産意欲が減少すれば、生産量も品質も低下してしまいます。

 

新型コロナウィルス感染症パンデミックの影響からか、去年(2020年)あたりから、サードウェーブコーヒーという言葉が聞かれなくなっています。

日本の高級スペシャリティーコーヒーの担い手だった珈琲屋さんも、少し方針転換したのか、特定のスーパーマーケットの商品棚にそれほど仕入れ価格の高くないスペシャリティーコーヒーの焙煎コーヒー豆商品を並べています。 

年老いた珈琲豆焙煎屋は、これは良い傾向だと考えています。

ものすごく高級なスペシャリティーコーヒー豆への注目度が低くなって、それほど価格的に高級で無いスペシャリティーコーヒー豆、高品質のコモディティーコーヒー豆と価格がそれほど変わらないスペシャリティーコーヒー豆に注目が集まるようになれば、コーヒー生豆の生産・流通にも変化が現れると考えています。

 

年老いた珈琲豆焙煎屋は、コーヒー豆焙煎技術に相当な自信を持っています。

これまでに蓄積して来たコーヒー豆焙煎に関する知識・経験・技術を駆使すれば、一定レベル以上の品質を持つコーヒー生豆なら、その香味をある程度自在に制御する自信があります。

そして、これまでの経験から、ゲイシャ種のような高級なスペシャリティーコーヒー豆よりも、それほど高級で無いスペシャリティーコーヒー豆や高品質のコモディティーコーヒー豆の方が、これまで培ってきた焙煎に関する技術・知識・経験を駆使できると考えています。

 

田舎の無名なパパママ経営のコーヒー豆自家焙煎店には、高級スペシャリティーコーヒー豆は似合いません。

高級スペシャリティーコーヒー豆を仕入れる資金力も、販売力もありません。

高級スペシャリティーコーヒー生豆を使って焙煎した自家焙煎コーヒー豆でも、焙煎後1か月も経過すれば劣化してしまいます。

それに、高級スペシャリティーコーヒー豆を使って「浅煎り」で焙煎したコーヒー豆を、誰もが美味しいと感じるとは限りません。

もしかしたら、美味しいと感じるのは、相当にコーヒーに馴染んでいる人たちだけかもしれません。

ちなみに、年老いた珈琲豆焙煎屋が「浅煎り」だと認識する焙煎コーヒー豆を、スターバックスコーヒーは「ブロンドロースト」と表現しているようです。

www.ekawacoffee.work