地方のショッピングセンターにはアマゾンは強力な競争相手ですが、地方の町の零細生業パパママ経営の自家焙煎コーヒー豆小売専門店には、アマゾンは大事な大事な取引相手です。
年老いた珈琲豆焙煎屋夫婦が営んでいる自家焙煎コーヒー豆小売専門店は、毎月、数千円というそれほど負担にならない出品料を支払って、アマゾンで商品を売ってもらっています。吹けば飛ぶような零細事業者が、アマゾンが集客する巨大な数の消費者に自店の商品を購入してもらえるチャンスが与えられるわけです。
自前のショッピングサイトなら、集客や集金作業が大変です。しかし、アマゾンなら、手数料は必要ですが集客や集金作業を代行してくれます。
人口30数万人の地方の町には、幾つかのショッピングセンターが立地しています。それらのショッピングセンターが焙煎コーヒー豆を取り扱っていれば、零細生業パパママ経営の自家焙煎コーヒー豆小売専門店にとっては競争相手です。
相当に高額な保証金とテナント料を支払えれば話は別だと思いますが、普通は、零細生業パパママ経営の自家焙煎コーヒー豆小売専門店の焙煎コーヒー豆など、ショッピングセンターの店舗で取り扱ってくれることはありません。 もちろん、アマゾンのようなシステムを作って焙煎コーヒー豆を取り扱ってくれることもありません。
地方の都市に幾つか立地しているショッピングセンターは、現在でもそうだと思いますが、今後ますます、アマゾンを筆頭とするインターネット通販を得意とする勢力に追い詰められて行く可能性が高いと考えています。
アメリカのショッピングセンターは、アマゾンの影響(アマゾンエフェクト)を大きく受けていて、アマゾン対策に躍起になっているわけですから。
アマゾンに焙煎コーヒー豆を出品している零細生業パパママ経営の自家焙煎コーヒー豆小売専門店には、アマゾンは取引相手です。しかし、ショッピングセンターには、アマゾンマーケットプレイスのような地元(or地域)の零細生業店の商品を売っている場所がありません。あっても、年老いた珈琲豆焙煎屋夫婦が営んでいるエカワ珈琲店の自家焙煎コーヒー豆など取り扱ってくれるはずがありません。
ということで、アマゾンに出品している地域の零細生業店にとっては、アマゾンは取引相手ですが、ショッピングセンターは競争相手だと考えているわけです。
ショッピングセンターには、アマゾンのように、採算を度外視してでも消費者の利益を考えるという発想が乏しいのかもしれません。
でも、長年に渡って地元で商売を続けている零細生業店は、商売を続けていられるだけの理由を持っています。
長年に渡って地域で商売を続けている零細生業店を活用できなければ、アマゾンに対してショッピングセンターが数歩も数十歩も遅れを取ることを意味しているはずです。
地元で長年に渡って商売を続けている零細生業店の商品をアマゾンで購入できるのに、地元のショッピングセンターでは手に入らないということになるわけですから・・・。
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