最近、ブロンドロースト(Blonde Roasts)という用語にしばしば出会います。
焙煎度合(煎り具合)を表現する用語で、焙煎度を三段階に分類する方法なら「浅煎り」、焙煎度を8段階に分類する方法なら「シナモンロースト」に当たる焙煎度合(煎り具合)を、スターバックスコーヒーはブロンドロースト(Blonde Roasts)と呼んでいるのだと推測しています。(購入した事はありませんが。)
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スターバックスコーヒーの浅煎りブレンドコーヒー
スターバックスコーヒーと言えばダークロースト(深煎り)を連想しますが、独立系珈琲屋さんの「浅煎り」焙煎コーヒー豆に対抗する目的で、2012年に浅く焙煎したコーヒー豆の取り扱いを開始したそうです。
焙煎度を8段階に分類する方法の「シナモンロースト」の煎り具合だったわけですが、「シナモンロースト」と呼称したのではシナモンの香りを連想させるということで、それを避ける目的で「ブロンドロースト(Blonde Roasts)」と呼ぶことにしたという話を、アメリカ発の珈琲ブログサイトで読んだ記憶があります。
シナモンローストの煎り具合とは
専門家的には、1ハゼが始まった当たりで焙煎を終了するのが「ライトロースト」で、ほぼ1ハゼが終了する当たりで焙煎を終了するのが「シナモンロースト」だとされています。
焙煎コーヒー豆の表面は明るい茶色で、この煎り具合の焙煎コーヒー豆を使ってコーヒーを淹れると、酸味が強くて香り(or風味)とボディー(コク)の少ないコーヒーが出来上がると年老いた珈琲豆焙煎屋(エカワ珈琲店の店主)は考えています。
ちなみに、年老いた珈琲屋の焙煎コーヒー豆煎り具合は
エカワ珈琲店(店主は年老いた珈琲豆焙煎屋)の場合、1ハゼが終了して2ハゼが始まるまでの中間よりも後半に焙煎を終了する「中煎り(のやや深め)」と、2ハゼが開始されて数秒以内に焙煎を終了する「やや深煎り」の自家焙煎コーヒー豆を中心に商売を営んでいます。
店主夫婦がその煎り具合の自家焙煎コーヒー豆で淹れたコーヒーが大好きで、贔屓にしてくれているお客さんも、その煎り具合の焙煎コーヒー豆で淹れたコーヒーを支持してくれるので商売が成り立っています。
よろしければ、一度試してみて下さい。下のリンク先ページからアマゾンの商品ページに行って頂けます。
嗜好の異なる広範囲な消費者の期待に応じるには
どのような煎り具合の焙煎コーヒー豆を中心に商売を営むかは、贔屓にしてくれるお客さんの嗜好に大きく左右されるのだと思います。
独立系の小さな珈琲屋なら、贔屓にしてくれるお客さん中心の商売で成り立ちますが、スターバックスコーヒーのような大企業は、広範囲な客層の期待に応えなければ業績を維持拡大できないわけですから。
浅煎り焙煎コーヒー豆の特徴
エカワ珈琲店の得意とする「中煎りの深め」や「中深煎り」の焙煎コーヒー豆と比べると、豆の質量(重さ)は大きいわけですが、1ハゼを経験しているので、焙煎中に発生する化学反応の最低必要量はクリアーしていると思います。
でも、焙煎中に発生する化学反応(品質変換反応)の初期で焙煎を終了しているわけですから、コーヒー生豆由来の香味(酸味など)はそれほど変化していないと思います。
浅煎り焙煎コーヒー豆はアメリカの一部の人たちの間で流行している
アメリカでは、スターバックスコーヒーのブロンドロースト(Blonde Roasts)くらいの煎り加減の焙煎コーヒー豆で淹れたコーヒーが、コーヒー文化の先端部分を走っている人たちの間で人気を博しているようです。
そして、その文化が日本にも上陸して来ていて、日本のコーヒー文化の最先端を走っている人たちの間で、ブロンドロースト(Blonde Roasts)くらいの煎り加減の焙煎コーヒー豆で淹れたコーヒーが人気を博しているようです。
嗜好の多様化はコーヒー豆自家焙煎店にプラス効果が働く
コーヒーの香味に対する嗜好の多様化は、大量生産・大量販売の珈琲ビジネスにはマイナスに作用すると思いますが、小規模なコーヒー豆自家焙煎店にはプラス効果の方が大きいはずです。
コーヒーの香味対する嗜好の多様化は、大量生産される平均的な品質の焙煎コーヒー豆に対する一種の拒否反応の可能性があるわけですから。
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焙煎コーヒー豆の煎り加減(焙煎度)はコーヒー豆焙煎事業者によって様々ですが、焙煎コーヒー豆の色を基準にして、ライトロースト、ミディアムロースト、ミディアムダークロースト、ダークローストの4つに分類するのが一般的のようです。
焙煎コーヒー豆の焙煎度は、カップコーヒーの香味を決定する重要な要因の1つになっています。